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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、神戸へと向かう4

ああ、よく寝た。

今日もやっぱり遅起きな家系の友梨家では、時が既に9時半に成ってもまだ寝ている人がいた。

まぁ昨日の夜は夜更かししそうなほどの勢いで騒いでる大人達だったからね。


それで、今日は何をするのかと言うと、お坊さんを呼んでお経を唱えて貰うのをひたすら聞いていくのだそうだ。

まぁお盆間近だからね。と言うかむしろこれが本命のイベントだからね。


お坊さんが来るのは11時。それから一時間のお経タイムだ。

成仏...しないよね?まぁ大丈夫でしょう。


それから暫くボーッとしていたら(端から見たらで、実は会話していた。)お坊さんがやって来た。


「ああどうも、本日はお世話になります」

「いえいえ、わざわざ来ていただいて...」

と言った祖父の挨拶が終わると、仏壇のある奥の部屋へと案内する祖父に続いてついていった。


それから殆どお坊さんのお経を聞いて、たまにお経を一緒に読んだりして一時間が過ぎた頃に終わった。


お坊さんを見送った後、私達はまた素麺を食べた。

やっぱり夏は素麺だね。でも結構量あるけどいくら貯めてたんだろ?


「ん?どうした芽依不思議そうな顔して」

「いや、昨日も結構量あったのにこんなに使えるなんていくらあったのかなと思ってね」(2番)

「実は懸賞で素麺が大量に当たったからこの際消費しようと思って出したんや」

「そうなんや」

「まぁこれには流石のわしもビックリしたわ」


真面目でしっかりしている祖父でもビックリすることがあるのだと思いながら私は素麺を頬張った。


「そうや、今日の晩楽しみにしときな」

「何かあるの?」(2番)

「ああ、芽依さんは知らなかったか。毎年恒例の肝試しですよ」

「おじいちゃんが筆頭に脅かしてくるんだ」

「へー、面白そうだね」(2番)

「でもあんまり怖く無いんだよな、子供騙しっぽくてさ」


どうやらフレアやライトは毎年恒例なので少し飽きているようだ。


(肝試しか、墓場とか巡るのかな?)

「いや、墓場には普通幽霊いないでしょ」

(え?1番達にはそこで出会ったよ?)

「ああ、えっとそれは曰くがつくほど古いものだからだね」

(どういう事?)

「整備されている墓場ってのはね、まあ言ってみたらエリート専用スペース見たいなものなんだよ。人生を真面目に生きて天国にも拒んだりすることなく行った人であり、なおかつ他人に思われる人とかが集うような場所なんだよ。」

(ふんふんそれで?)

「まぁそこに柄の悪い不良とかがいたら不良の方が気まずくなるだろ?だから墓場はむしろ幽霊はいないのさ。霊はいるけどね。」

(違うものなの?)

「人を困らせたりしないのが霊で困らせるのが幽霊。まぁ優等生と劣等生見たいなものだよ」

(一つ神秘を知った気がする)

「まぁそんな訳で、何故墓場を怖がるのかはいいとして、むしろ俺達が本物を見せてあげるのは面白そうじゃない芽依ちゃん?」

(昨日のお礼を兼ねてって事にしようか)


「ねぇお爺ちゃん、私がお化け役やろうか?」(2番)

「何でだ、芽依」

「こう見えて私はオカ研部長をやっていてね、幽霊には一家言あるんだよ」

「ほう、面白い。なら今回はお前にあのもうかな、今日は子供だけではなく全員参加で楽しんでやろう」


凄くお爺ちゃんはノリノリだった。

「芽依さん大丈夫?おじいちゃん毎年これが楽しみでね、誰かがもっと上手く出来る何て言えばその人1人で全てを任されて、滑れば気まずくなって、来年また自分でやるように仕向けるんだよ。」

「芽依さん手伝おうか?」

「いや、場所だけ教えてくれたらいいよ。それよりも驚いてチビらないでね?」


さあ準備していくよ。

最高の肝試しをやってあげよう。本物の幽霊をとくと味わっていってね


さて、本日の場所は予想通り墓地だった。

例年のルールでは墓地の奥にある広場にお札をとりに行くと言う物だ。

まぁこれは問題無いだろう。道具は家の物置にあるらしいので、物置へと向かった。

中にはお札や提灯やら布等様々な道具が置かれていた。


なので、とりあえず布と提灯とお札にろうそく等あるもの全てを取り出して、仕掛けを作ることにした。


一メートル程のマネキンがあったので、それを着飾って動かすのも驚くだろうと思って準備した。4番が担当である。

人魂は難しそうなので提灯を浮かせて驚かそうと思ったので準備した。5番の担当である。

大体がサンダルだと言うことで足がくすぐられれば誰だって驚くだろうと思ったので猫じゃらしを準備した。3番の担当である。

突然首筋が冷えれば驚くだろうと思ったので氷を用意した。1番の担当である。

2番は司令塔である。因みにこれいがいにもいくつか仕掛けを作って用意した。それぞれの幽霊は大体三個程の役を任されているのだ。


「進んどるかの?」

「準備中は確認禁止じゃなかったの?」(2番)

「おっと、それはそうだな。毎年やっている側だからうっかり忘れていた」

「まぁ楽しみにしていてね」


それから暫く準備に勤しみ、一緒に晩飯を食べた後、最終確認をした。もう準備万端だ。


ああ、今から驚かせるのが楽しみだ。

そろそろ梅等の春を感じさせる姿が見えてきて、桜が咲くのが待ち遠しいと感じる今日この頃。

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