1番デート(朝)
そんな訳で、やって来ましたデートの日
やったね1番モテ期到来だよ。
まあ本人はいやがっているんだけどね。
ガチムチの厚化粧な幽霊とか需要何処だよって話なんだけどさ
そんな訳で只今絶賛現実逃避を行っている1番を連れてく、待ち合わせ場所まで向かっている最中である。
場所は学校の時に降りる駅の2つ奥で、そこそこ遠い。
なおこの鉄道は私鉄で、南鉄と呼ばれている。
南洋鉄道が正式名称で、私がいる夜ノ守の他の3つの大島には鉄道が通っている。
「こんなのは嘘なんだな!こんなのは嘘なんだな!こんなのは嘘なんだな!......」
さっきからこの調子である。
まあ私も嫌だね。
なら何で受けたのか。それは私に実害が無いから。
幽霊同士の付き合いは他人から見えないので、私はただ単に歩くだけでいい。
「先輩大丈夫ですか、そんな調子じゃあ今日1日持ちませんよ」
「お前のせいだお前のせいだお前のせいだお前も同じ目に遭え!」
「先輩何か怖いですから、落ち着きましょう、ね?」
「もうダメだ。俺はここで朽ち果てる運命なんだな!」
1番が諦めて澄んだ瞳になって空を見ていた。
そして少しづつうすっすらと......今すぐ帰ってこさせないと
「しっかりして1番、後でいくらでも慰めてあげるから」
「お、俺にも味方がいたんだな!何でもするから助けて欲しいんだな!」
「ならデート頑張ってね」
なんとか帰って来てくれて良かった。
そこ、上げて落とすのは最低見たいな目で見ない。
一応2番のせいだからね。
まあそんな事がありながらもなんとか目的地に着いた。
「さて、約束の時間は10時立ったから少し余裕があるね」
「もう帰りたいんだな。贅沢は言わず、おとなしくしてるから許して欲しいんだな。」
何かだんだん可愛そうになってきた。
「おっ、いたいた。いつもと違う場所にいるから探すのに苦労したよ」
「何しに来たの、蒼太兄。」
「何ってお前の晴れ姿を見に来たんだよ」
「仕事を見に来たの?」
「ああ、お前のデートを見にな。」
ん?この人(悪魔)は何を言っているんだ?
「デートは俺じゃなくて先輩だよ?」
「なんだ、そうだったのか。」
「もしかして、押し付けといて高みの見物するつもりだった?」
「よくわかったな。ついでに全てが終わったら魂持っていくところまでが計画だ」
「最悪だよ、蒼太兄」
「弟の物は兄の物、兄の物は兄の物。」
「何処かのガキ大将見たいな事言ってるよ!」
仲良さそうで良かった。
それにしても、やっぱり押し付けてたのか。
しかも2番がデートしてると思ったのは、多分自分にデート相手頼まれたのがよほどショックだったのだろうな。
「あ、そろそろ来たみたいだからおいとまするは、じゃねー」
何て自由奔放な...まあ来たみたいだから彼の事はほっといて気を引き締めなきゃ
「すみませ~ん、待たせてしまいました。」
「い、いえ、自分も今来たところです」
後ろの方から声がした。
さて、どんな格好で来たのやら。
「いや~、人が混んでて待たせてしまって」
私は絶句した。するしか無いでしょ。
何処の世界にに平安貴族見たいな厚化粧してくる人がいるというのだ。
「あ、あの、今日は以前よりずっと貴方の事が眩しく見えます。視線を思わず反らしてしまう程に...」
「あら~、誉めてくれるの。嬉しい、それにしても緊張してるのね。リラックスは大事よ。」
それにしても不思議な組み合わせだ。
片や普通のオジサンでもう片方はムキムキの平安貴族。
因みに服は普通だった。
ものすごい伸びていたけれど。
「さて、今日は行灯ショッピングモールに行こうと思うんだな!」
「へー、いいじゃないの。ショッピングデート楽しみだわ」
「さて、何処か行きたい店とかあるか?あればエスコートするんだな!」
なんだかんだ言って1番は普通に接しているじゃん
なんだ、心配とかして損した気がする。
「多分そんな事ないと思うよ。先輩もう目が死んでるよ」
「あ、めっちゃ虚ろな目で接している。」
「死んでから苦労するなんて人生わからないもんだね芽依ちゃん。」
「...多分あなた達兄弟のせいだと思うけど」
まあそんなこんなで始まったデートです。
因みに幽霊達は私から約50m位なら離れられるので、
私達は少し後からついていくことにした。
離れていく私達を見たときの1番の目はドナドナされた子牛のようだった。
さて、そんな1番達が向かったのは、服やだった。
何でも、ショッピングデートなら、服の一着位は選んで欲しいと言う理想があるのだとか。
因みに服なんて幽霊どうやって着るの?とお思いの皆さん。
実は幽霊は1度でも袖を通した服ならば、着ている服を自在に変えることが出来るのだ。
幽霊式早着替えマジック。
これは儲かる気がする。
いや、観客のほとんどが見えなかったは。
まあきっと1番ならなんとか磨るでしょ。
向かいのコーヒーショップでゆっくりしながら見守るのだった。
ああ、応援してるよ1番。




