表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
40/102

私、1番を見守ることにします。

さて、あの悪魔騒動から気がつけばかなりたっていた。

もう7月の頭だ、セミの鳴き声が聞こえてくる。

思えばなかなか長い平穏だった。

いや、まだまだ終わらせるわけではないが。


「それにしても、こうも平和なのはいいもんだね」

「いや、そもそも頻繁に悪魔とか出てこられても困るだけだよ芽依ちゃん」

「そうだね、あれは大変だったね」

「芽依ちゃん逃げてただけじゃない?」


何てもはや過去の雑談ネタ位になっているほど平和なのだ。

「それにしてもあれだな!俺はスタメンなのに最近影が薄い気がするな!」

「急にどうしたの1番?」

「先輩、頭でも打ちました?」

「そもそも~、スタメンで薄くない方が少ないよ~」

「うぐっ!それでもやはりもっと目立つような事がしたいんだな!」


何か急にやる気を出し始めた1番はグダグダとしていた私からは、何だか眩しく見えた。

まぁ確かに、2番は常に活躍してるし3番はキャラ濃いしで1番はあまり目立たないよね。

金剛さんともしゃべり方近いし。


それから学校につくまで、自分はいかに活躍出来るだけの能力があるかをさんざん聞かされた。


それにしても平和だ。

本当に何も起こらない、あれ?部活の成果とかって報告する機会とかないけど存続出来るのかな?


悩み相談とか来てもいいと思うんだけどね。

私の対人スキルも上がるし結果も残せるし。

未だに依頼がケンカ一件なのは悲しいと思う。


まぁそんな感じで学校が終わり、部室へと向かうのだった。

「ねぇ2番、このままで部活は生き残れると思う?」

「それはわからないけどさ、芽依ちゃん。何でスマホ耳に当ててるの?」

「そりゃ、一人ごとをしているように見られない為だよ。前のプリン屋で「電話でもしてたのかねぇ」って言われたのを思い出して試したんだよ」

「まぁ多少はましに見えるんじゃない?」


そう、私は電話を耳に当てると言う素晴らしい発想力でこの一人ごと問題を解決することに成功したのだ。

もうこれで変な目で見られる事も無いのだから一安心である。


「さて、今日も部活をしますか」

そう言って、扉を開けた先にはムキムキの筋肉を纏った後ろ姿があった。

いや、よく見ると肌が少し透けてるので幽霊だ。


「部屋間違えました。失礼しました。」

私は直ぐに扉をピシャリと閉めた。


「ねぇ、ここってオカ研だよね?筋肉大好きクラブとかじゃないよね?」

「うん、そんな変な部活は無いし第一幽霊だからね。落ち着きなよ、依頼者かもよ芽依ちゃん。」


そうか、その可能性があった。

きっと何処かで悩み相談の話を聞き付けてやって来たのだ。


そういう事なら話は別だ。

「えっと、わざわざお越し下さりありがとうございます。本日はどのような御用ですか?」


「あら~、貴方もしかしてここの人?いやー待ってて良かったわ!」

思ったよりも声が高かった。

と言うか男性だと思ってたけど違うのかな?

それにしても化粧濃い人だな。


「はい、一応ここの部長をしています。」

「部長?社長さんはいないの?」

「ここは会社では無いので、私が1番偉い人です。」

「まぁ、そうだったの。ごめんなさいね。」


何て言うか、凄いオカマっぽい人だな。

まぁ男性ならだけど。


「失礼ですが、女性ですか、男性ですか?」

「どうみても女子に決まっているじゃない!」

「いえ、たまに男っぽい女子とか女子っぽい男の方とかもいらっしゃるので...」

「何だ、そういう事ね。怒って悪かったわ。」


咄嗟の嘘で誤魔化せた。

それにしても怖かった。2番変わってよ。


「それで、どういったご用件でここへ?」

「ああ、それね。私はここに来れば願いを叶えて貰えるって教えて貰ったから来たのよ。」


誰だろう。幽霊が見える人がいたのかな?

「失礼ですがその方はどんな方ですか?」

「悪魔の蒼太さんですわ。私、この願いが叶うなら悪魔でもいいと話しかけてきた蒼太さんに願いを言ったのですわ!そしたらここがいいと教えられて、弟さんが働いている場所だと進められましたの」


あの人が原因か。

まぁ結果依頼を回してくれたんだから親切なのかな?


「それで、どのような願いなんですかそれは?」

「私、一度でいいからデートがしてみたいのですわ。そのために努力しましたの」

「具体的にどのような?」

「健康的な肉体が好まれると聞いたので、このマッスルボディと化粧で印象が変わると聞いたので、習ったのですわ。」


成る程。

......やりすぎじゃない?努力の方向間違ってるよね。

と言うか絶対丸投げしたじゃん。やりたく無いからって。


「まぁ結局そこまで頑張ったけど、デートが出来ずに死んでしまったので、悔やんでも悔やみきれないのですわ」


まぁそりゃそうだろうね。

私だってそこまで努力したら(明後日の方向だが)悔しいもんね


「事情は分かりました。それで、私はデート相手を探せばいいのですか。好みは?」

「え?そうね、ハンサムで渋くて、後明るい方が、そう、そこの方の様な。」


「分かりました、こちらの1番ですね。いつ頃デートにしますか?着せたい格好とかありますか?」

「後輩、いったいどうしたんだ?急にはりきって」

「いやー、良かったじゃないですか、指名依頼ですよ。良かったですね。」


本当に急にどうしたんだ?さっきまで後ろに隠れる様にしてたのに

「いやー、お嬢さん。こちらの1番は際初期からいるベテランなんですよ。きっと期待通りの展開を約束しますよ。」


あ、もしかして選ばれなくてほっとしているのか、まぁ確かに選ばれたりしたら嫌だね、個人的に。


「まぁ、それは楽しみですわ」


ああ、お疲れ様1番。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ