私、危機に直面します。
もうすぐクリスマスですね。
この時期は本当にイベントが多いので、私のようなボッチでもそこそこ楽しめます。
...くせう、リア充め。
「一体いつから時雨と仲良くなったんだ?
それに今の面白そうな話は一体?さぁ!とこ
とん語って貰おうか!」
面倒臭い奴に絡まれた。それが今の感想だ。
「死神や先生がどうちゃらとは一体何の事だ!」
あれ?もしかしてほとんど聞こえてなかった?それなら...
「それはソシャゲの話ですよ、最近一緒にやってて...」
「はぁ、それで授業中やってて取られたとかか」
「そうそう、それでどうしようかと...」
お、もしかしてこいつバカだぞ、流石に苦しい言い訳だったが、何とかなるかも
「と言った冗談はおいといて、本当は?」
(はい、ダメでした。言い訳終了ー、2番お疲れ)
(芽依ちゃん軽すぎない?)
(だってよく考えれば、庇う必要無いかなって、それに何か知ってるかも知れないし。)
(成る程ね、まぁこのがっつきようなら可能性はあるね)
「はぁ、分かりましたよ。実はかくかくしかじかのまるまるばつばつで...」
「成る程成る程。まさかそんな面白そうなイベントが進行していた何て、こうしちゃおれん」
「いや、行かない方がいいと思いますけど。」
「待ってろよ!異世界チートハーレム!」
そう言って、部屋を出ていった。
いや、今回の件は異世界もチートもハーレムも関係なさそうだが、まぁいいか。
「面倒事も終わったし、暫くしたら教室に戻るか」
「まぁそれがいいよね、いつもと違ってまだ授業あるし」
「それにしても面白い奴だな!」
「いや、面白くないし、めんどくさいだけだよ。」
「それをわかったわかった上で押し付けるとか芽依ちゃん悪魔すぎでしょ。」
「この状況での悪魔呼びは割と笑えない」
「あー、そだね。」
そんな感じに駄弁って休憩していた。
まさかここまで疲れるとは、と言うか何故この時間に彼等はこの部屋にいたのだろう。
その答えは机の上にあった。
文化祭の企画書や、生徒の意見等が雑に乗っていたのだ。
何々、幽霊少女が怖いのでクラス変えたい?
は、は、は、名前覚えたからな。
と言うか何で匿名仕様なのにわざわざ名前書いたんだろ?
ああ、誰かわからないと移動出来ないからか。
そんな事をして疲れがとれるまで自由にしていたら、いきなりヤバそうな気配を感じた。
「きっとあの副会長がバトルモノみたいな展開をやってるんだろうね」
「ありそうだね、見に行く?」
「行かない行かない。だって素人が関われば余計な事になるのは定番だからね。」
「それに無力だしね俺ら」
その通り、知らなくていい事は知らない見ない関わらない。
専門家に全て任せりゃ万事解決、好奇心は身を滅ぼす。
さて、教室に帰ろう。そう思った時に、3番が不意に
「七光りは~、素人なのかな~」
「そりゃそうだろ!あの態度見てそう思わないやつはいないな!」
「そんな当たり前の事聞いて、一体どうしたの?」
その程度のこと聞かなくても解るだろうに、あの態度を見れば...ん?あれ?あの七...会長関わろうとしてない?
「今すぐあの会長を止めないと」
私達は急いで現場に向かった。
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窓から最短距離で飛んで現場にやって来ると、副会長が一人で戦っていた。
死神の顔はもうガチギレして真っ赤になっていた。
先生はと言えば、端の方で倒れていたが、被害を受ける位置にはいないのでセーフだろう。
そして、何よりも驚く事が、副会長の格好だろう。
何処から用意したのか、黒のローブを纏い、左手には古ぼけた分厚い本を持っているのだ。
そして、右手には、お札?いや、多分栞のような物を持っていた。
あれ、魔導書的なやつなのかな?まぁとにかく解っているのは、変わった格好の時雨さんが、死神を圧倒している事だけだ。
近くにはあの会長の姿は無いので、ほっとしていると、
いきなり死神の足元に魔法陣的な物が出て来て、そこから鎖が何本も飛び出したかと思うと、いきなり死神を拘束した。
最初はアホなのかと思ったが、どうにもやったのは副会長らしい。
そこからは更に一方的に攻撃を浴びせていた。
すっかり見いっていると、なにやら唱え出した。
「その物語を一度閉じよ。私は読み手の代弁者、束の間の休息をここに!」
そういうなり、栞が紫に光出した。
何となく封印的なモノだろうとは分かるが、あの人がこんな痛いセリフを言うのは、なんとも言えない気持ちになった。
そして、まぁこれでこの件は終わりかと気を抜いた瞬間にそれは起こったのだった。
「時雨!、その面白そうなイベント俺も混ぜろ!」
は?とでも言いたそうな顔をして止まった時雨さん。
その隙をついて逃げ出した死神を追いかけようとする時雨さんを捕まえてニヤニヤするアホの子。
等、事態が逆転する様子が、僅か5秒の間に起こったのだった。
「なかなか面白そうな格好してるじゃないか。まさかお前にそんな趣味があったなんてな!ええい、逃げようとするんじゃない!」
ああ、もしかしてこいつ見えてなかったのか。
と言うかめんどくさい事になった。
次の瞬間、霊の犬が七光りを突き飛ばした。
そして入れ替わるように飛んできた死神に倒される犬。
そして、明らかに死神は強くなった。
魂取り込んだからね、あれはヤバい、空気が震える程のオーラを纏っていた。
「さっきはよくも俺の邪魔をしてくれたな!悪魔へと昇華した我が力、存分に味わうがいい!!」
流石の会長も事態のヤバさを感じ取ったのか辺りを警戒していた。明後日の方向を。
ああ、余計な事を言うんじゃなかった。




