第二章 支配に侵された魔の手 第二十九話 ネリネ
魔界大帝國にある山に大きな巨木が生えていた。
その根本には、2つの墓があった。
墓には、「バアル・ダガヴォール」と「バアルゼブル・ダガヴォール」と名が刻まれており、墓の周りにはピンク色の花が咲いていた。
2つのお墓の間に、青い魔薔薇の花束が置かれる。
そこにいたのは、顔に紙を付けた人が立っていた。
ミッターナハツゾネだ。
ミッターナハツゾネ
「君たちの再会の場に、場違いな奴が紛れ込ませて済まなかった」
「この青い魔薔薇は、私からの君たちへのプレゼントだ」
ミッターナハツゾネの手に、茜色のような魔法陣が現れ、すぐに消えた。
ミッターナハツゾネ
「それと、これは俺からの祝福だ」
「来世では、俺の様な…穢れた存在にはならない様にしておいたぜ」
そう言って、その場から離れて行った。
少し強い風が吹く。
大きな巨木の周囲に咲き誇っている花々の花びらが舞う。
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そこに、ニヒツとブルートがやって来る。
2人の手には、オレンジと黄色の魔薔薇の株があり、近くに植えてあげる。
2人は、大きな巨木を見つめる。
ニヒツ
「この木も大きくなったね」
ブルート
「ふふ、そうね」
「これからも、魔界を見守ってくれるわよ」
2人が手を伸ばし、その手先から灰色と赤ピンク色の光の粒を出す。
そうすれば、大きな巨木が脈を打ったように動いた気がした。
巨木の上の方にある蕾が、ゆっくりと咲き始める。
ニヒツ
「一時的だけど、僕とブルートからの贈り物だよ」
ブルート
「そうよ」
「あっちの世界は、忙しいかもだけど、安らぎを得られます様に」
そう言って、2人は、巨木を後にする。
その帰り道…
ニヒツ
「バアルの好きな場所にお墓を建てれてあげれて嬉しい」
ブルート
「そうね」




