第二章 支配に侵された魔の手 第二十話 魔王になる為に
ルーナーの心髄が奪われてから、数日が経った。
ルーナーの顔色は、徐々に良くなりつつはあるが、それでもいつ体調が急変するか分からない恐怖があり、プーラも少しピリピリしていた。
その場には、プーラとギフトがいた。
ギフト・ヴィッセンシャフト
「……やはり、心髄を奪われたら、劇的に弱くなるな…」
「“ 臨時秘書 ”には、この事を伝えておいた。数日後には、来るだろう」
プーラ
「そうですか…」
ルーナー
「ぁ…」
プーラ
「ルーナー様?」
ルーナー
「み、ち…つ、たぇ…」
プーラ
「導様に伝えることがあるんですね?」
ルーナーが、「コクッ」と頷き、震える手を上に翳し、人差し指でゆっくりと文字を書く。
見れば…
「アンヘンガー帝國が、消える」
と書かれており、それを見たギフトは、すぐさまアンヘンガー帝國にへと戻っていった。
プーラ
「大丈夫ですよ。彼らは強いので」
「お嬢様は、まだ、少しお眠りになってください」
その言葉を聞いたルーナーはまた眠りにつく。
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魔界大帝國の会議室
そこには、トゥア、チリク、ヴァーテル、フルートがいた。
トゥア・シズム
「俺は、限界だ」
「導の運が良かったからだ」
チリク
「………………」
トゥア・シズム
「もし、これ以上、君に何かあったらまずい…」
「だから、俺は、アンヘンガー帝國に宣戦布告する」
チリク
「ご勝手に…僕に関係なさそうだから寝るわ」
トゥア・シズム
「お前はなぁ…」
そう言って、チリクは机に突っ伏して眠ってしまう。
フルート
「私は、賛成です」
「ですが、導さんの意見も聞いた方がいい気がします」
ヴァーテル
「わかんないけど、しゃんせい!」
トゥア・シズム
「そうか、ありがとう」
そう言って、会議は終わったが、チリクだけは眠っていた。
???
「本当に、これでいいのだな?」
「レーヴァテン…」
レーヴァテン
「えぇ、アンヘンガー帝國の結界に関しては、お任せください」
チリク
「…………………」
「消えろ…」
チリクは、その後10分ほど眠ったのちに起きて、会議室を後にした。
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一方、導はと言えば…
黒い空間にいた。
奥には、赤いピンク髪の女性がいた。
神陽導
「あっ!リューゲ!」
リューゲ
「あら、どうやって此処にやって来たの?」
神陽導
「“ 帝王 ”って書かれた手紙を読んだらいつの間にか此処に来てて…」
そして、そこに、チリクがやって来た。
チリク
「あれ、ブルートじゃん」
神陽導
「ブルート?この人は、リューゲさんじゃ?」
チリク
「そんなこと言ってんの?」
ブルート
「ふふ、そうね」
「それじゃ、改めて自己紹介をしましょう」
神陽導
「えっ?」
ブルート
「お姉さんのブルート・ゼクスィ」
「アンヘンガー帝國の“ 秘書 ”をやっているわ」
導とシンソウが、警戒心をあらわにする。
ブルート
「武器を構えなさい」
「今から、お姉さんたちは、魔界を一度、滅ぼすの」
神陽導
「!…」
「そんな事させない!」
ブルート
「だったら、私を倒して“ 帝王 ”と直談判する事ね…!」
ブルートは、デカい槍を取り出す。
導もシンソウを後ろに下がらせ、武器を取り出す。
チリクも、薄い炎を纏った大剣を取り出す。
そして、戦闘が始まった。
ブルートが、踏み込み導の近くまで迫る。
導は、冷静に剣を振り下ろす。
チリクは、後ろから炎の斬撃を飛ばして援護する。
導が、周囲に赤い星と青い星を出して、ブルートに向かってぶっ飛ばす。
赤い星が、ブルートの近くに行くと爆発を起こし、青い星は、足元に落下すれば上から水の矢が降って来る。
それをバク宙で避ける。ブルート
ブルートは、しなやかでそして、モデルの様な美しさを感じさせる動きで2人を翻弄する。
ブルートの槍と導の剣が、拮抗し合う。




