第二章 支配に侵された魔の手 第四話 魔界の王・ヴァーテル
ショーラ・ムー王国の国王、チリクは相変わらずソファでゴロゴロしていた。
すると…
応接室の扉が、「バンッ!」と勢い良く開く。
そこには、藍色のストレートヘアの髪の幼女が入ってくる。
??
「もう!チリク!神界の人が来たって聞いたんだけど!?」
「も〜う!ズルい!!アタチも会いたい!」
フラメン
「おい、ヴァーテル」
「よく、200キロメートルも離れてるマイヤ連邦王国からこんな早く来れたな」
ヴァーテル
「しっちょ!すごいでしょ〜!」
「ここまで、走って来たんだよ!!」
フラメン
「おぉ〜凄いなぁ〜」
「だが、ヴァーテル。ここは、お客さんを相手する場所だ」
ヴァーテル
「うぅ…でも、会いたいだもん…」
イジイジとしていた。
フラメン
「まぁ、チリクなら許すだろう」
「ヴァーテル、お客さんはこの人だ。自己紹介しな」
フラメンは、導の肩に手を置いて紹介する。
ヴァーテル
「は〜い!」
「アタチは、ヴァーテル!マイヤー連邦王国の国王!!」
フラメン
「ハァ…ヴァーテル。お前の王国の名は、“ マイヤ連邦王国 ”だろ?」
ヴァーテル
「あっ!しょうだった!」
マイヤ連邦王国 第2代目国王 「ヴァーテル」
神陽導
「えっと…」
フラメン
「どうした?」
神陽導
「ヴァーテルって何歳なの?喋り方的に4歳〜6歳くらい?」
シンソウ
「主人様、あの子の耳を見てください。エルフです」
「それに、あのツノの性質を見れば鬼族の可能性もあるので、鬼族とエルフのハーフでしょうね」
いつの間にか眠っていたチリクが、目を覚ます。
チリク
「ヴァーテルは、30歳だよ」
「確か、2年前だっけ?国王になったの」
フラメン
「一年前だ。馬鹿タレ」
「あっ、ヤベッ…」
フラメンが、応接室に壁かけられていた時計を見て冷や汗を出す。
フラメン
「ニヒツ!ニヒツ!おい!出てこい!!!!」
ニヒツ
「何…」
ヌルっと、灰色の様なカメラに水色の歯車がくっついたカメラが現れた。
ヴァーテル
「あっ!ニヒツだ!お〜い!あそ〜ぼ!!」
ニヒツは、無視をした。
ヴァーテルは、口をプクッとさせて、小さい体で、カメラに触れようとジャンプするが、届かない位置に移動する。
フラメン
「もうすぐ、軍事関係の会議の時間なんだ!」
「王国まで、送ってくれ!」
チリク
「案内役は、どうすんの?」
フラメン
「あっ、スゥーーー」
ニヒツ
「分かった。送る」
「案内役は、そっちでなんとかして」
フラメンが、返事をしようとした瞬間、フラメンは消えた。
ニヒツが、また消えようとする。
神陽導
「待って!ニヒツくん」
ニヒツ
「………」
神陽導
「ねぇ、貴方は、損傷した魔脈の位置が分かる?」
ニヒツ
「知って何になる…」
神陽導
「私は、それを直すために此処に来たの!」
「だから!」
ニヒツ
「……そう。さようなら」
神陽導
「あっ、ニヒツくん…」
ニヒツは、姿を消した。




