番外編 翼の跡に輝く導かれた神界 第十九話 天の國
沈黙が、会議室を包み込む。
そうしていると、会議室の前が騒がしくなる。
ハボリムが、注意する為に会議室の扉を開けると、一人の部下が入って来る。
息も絶え絶えで…
部下
「天の國の戦線が、激しくなっているようです」
「そして、先程、|Righteous Empire《正義軍》の方から連絡が…」
ハボリム
「何だよ…支援物資の要求?」
部下
「違います!」
「ハァ…ハァ…天使大帝國が、かなり不穏な動きをしていると…」
ハボリム
「だから、何だよ…」
トゥマイニ
「宣戦布告でもしてくるとでも言いたいんですか?」
部下
「……はい!」
会議室に、どよめきが走る。
ミスト
「ハァ!?そんなの世界法で禁止されてる行為でしょう!?」
「そんな事してこないわよ」
レプブリーク
「いや、あり得なくはない」
「彼処の王は、政治や軍事…その他、諸々の才が、かなり未熟だ」
ミスト
「そんな未熟なの?」
レプブリーク
「嗚呼、神界でもかなり未熟な国王と呼ばれているヴァッサーよりも未熟だ」
「彼奴は、今の戦況や政治を理解出来ていない」
「ヴァッサーは、噛み砕いて説明すれば理解出来るが、あの王は…」
ミスト
「私は、会った事が無いから分からないけど…」
「それは、どうなの?」
トゥマイニ
「私から見ても、10歳児の子供が我儘全開で、國を運営しているとしか言えないです」
ミストは、トゥマイニの回答にかなりドン引きしていた。
だが、ハボリムやレプブリークは、トゥマイニの酷評と言える回答に賛成するかの様に頷く。
それを見て、ミストは、余計にドン引いてしまう。
ハボリム
「トゥマイニと一緒に、何回か会った事があるが…超絶我儘で、めっちゃ疲れた」
「ホント、ヴァッサーが國の運営した方がまだマシなんじゃないかってレベル」
「それくらい、本当に未熟だ」
ミスト
「えぇ…その王、そんなわがままで私よりも歳上なの…」
ハボリム
「うん…」
「年齢は、600歳越えだよ。確か…」
ミスト
(私やトゥマイニよりも100歳近く歳上じゃない!)
その言葉を聴いたレプブリークも苦虫を食べた様な顔になる。
ハボリム
「お前、緊急で会議開くから、重役達呼んで来い」
「お前たちも、一応、参考人として会議に参加してくれ」
レプブリーク
「はい」
ミスト
「えぇ、分かったわ」
そして、会議室に続々と神界大帝國の重役達が入って来て、緊急会議が始まった。




