番外編 翼の跡に輝く導かれた神界 第十七話 赤月が巡った日
ベツィーウング王国にある、とある山の頂上
赤い月が浮かぶ、黒い雨雲から大粒の雨がバケツをひっくり返した様な大雨が降っていた。
地面には、5cmほどの水が溜まっていた。
ある山の頂上には、半径30メートル程の小さな花畑があった。
その花は、紅月草
花言葉は、『裏切り』や「秘密を持つ人」と悪い印象を持つ花だ。
この花は、数十年にランダムで咲く。
紅色から藍色の色をしたユリの様な形の花だ。
この花には、ある伝説的な噂が存在する。
それは…
『悪魔を指し示す花』
と言う伝説がある。
正確には、『悪魔』を見たら咲く花だ。
この花は、もう絶滅寸前の花だ。
残っているのは、此処の花畑に残っている分だけだ。
雨の降る量が、少し弱くなる。
そんな花畑の中心に、アンティークな机と椅子、骨組みがしっかりとされた大きなガーデンパラソル
があり、その椅子には、黄色からピンク色のグラデーションがかった髪の女性が、優雅に紅茶を飲んでいた。
謎の女性
「ふふ…今回の茶葉は、いいものね」
「砂糖との相性がとてもいいですわ」
女性のドレスの裾が濡れる。
地面に、波紋が広がると、そこからマントを被った人が出てくる。
何処かで、聞いたことのある冷静で男性的な声だった。
謎の男性
「……姉さん」
謎の女性
「どうしたの?岩」
岩
「異郷の討伐、助かった」
「だが、何故、一体だけ残した?」
謎の女性
「敵の本拠地を知る為ですわ」
「異郷…それは、謎国家から来ていますの」
「それを確約する為ですわ」
岩
「それは、もう確約されたものでは?」
謎の女性
「いいえ、確約はされていないわ」
「だからよ」
岩
「だが、どうする気だ?」
「水や風は、動けないのだろ?」
謎の女性の口元が、優しい笑になる。
謎の女性
「だから、わたくしが行くのよ」
「今回は、確約すればいいの」
岩
「そうか、気をつけてくれ」
謎の女性
「何?心配していますの?」
「大丈夫よ。わたくしは、強いのですから」
岩
「……そうだな。俺は、これで戻る」
「雷…いや、姉様も悪にはお気を付けを」
そう言って、岩は、地面の中へと姿を消した。
雷
「えぇ、貴方もお気を付けなさい。偽物」
偽物が、居なくなった後に、優しくも鋭い瞳で、偽物が消えて行った地面を見る。
雷
「ふふ…紅月草が、咲いてるわね」
「我儘ね。わたくしも…」
「お姉様…」
雷の目元には、涙があった。
そして、雨もそれを隠す様に激しくなっていく…
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赤い月が、大きな湖に映る。
湖には、海の様に波があった。
岸辺に、赤からオレンジのショートヘアの髪をした露出が激しい服を着た女性が立っていた。
波が、女性の靴を濡らした。
赤からオレンジの髪の女性
「早く問題を終わらせないと、妹たちが悲しんじまう」
「俺は、俺の任務を終わらせようか」
そう言って、女性は、森の奥へと行ってしまう。




