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番外編 翼の跡に輝く導かれた神界 第十五話 夜空とミスト


コツコツ

 

足が早く動く。

焦ってるかの様に、早歩きで急ぐ。

 

金髪のショートヘアの髪が風に靡く。

ドンナー・サンダー王国の国王、ミストだ。

 

扉が開く。

 

其処には、大量の書類

 

書類には、「ラント王国の報告書」や「魔界の報告書」と書かれた書類

一番最初に手に取ったのは、「魔界の報告書」だった。

 

目を通す。書かれてある事を一言でまとめれば“ 危険 ”と言う事だった。

ミストの顔が、悲しい顔になる。

 

「魔界の報告書」には…


魔界の治安悪化や魔王獣の害獣被害、魔界の住人の反乱

 

など、様々な問題が出ていると書かれてあった。

頭を抱えてしまう。ミスト

 

近くにあるティーカップに、紅茶を注ぐ。

 

コンコン

 

扉がノックされる。

 

 

ミスト

「入りなさい」

 

 

入って来たのは、ネブラだった。

ネブラは、怯えているかの様に追加で資料を持ってくる。

 

 

ネブラ

「あの国王様…魔界に関する報告書です」

「私も目を通しましたが、やはりこちら側の隠密部隊を派遣すべきかと…」

 

ミスト

「やはりですか…」

「あなたの意見は、正しい」

 

「でも、これは、最(・)上(・)級(・)神(・)様が自身で解決すべきだと言っています」

 

ネブラ

「ですが…」

 

ミスト

「これは、あの人が決めた事です」

「私にも、心配な事はありますので…密かに調査員だけは送ります」

 

「これは、最(・)上(・)級(・)神(・)様が決めた事。私たちが逆らうのは許されません」

 

ネブラ

「……分かりました」

「隠密に特化した調査員を密かに派遣しておきます」

 

ミスト

「えぇ、そうして」

 

 

ネブラが、部屋を後にする。

 

 

窓から、月明かりが差し込む。

暗い部屋が、照らされる。

 

一人、部屋で書類の山を見つめる。

 

魔界の危険性は、100も承知。

それでも、行くと決めた最(・)上(・)級(・)神(・)様の意思には、敵わないと思っていた。

 

夜空の星は、世界を見ていた。

 

夜空には、川の様に煌めく天の川が映っていた。

 

その綺麗な天の川を、国王室の窓を開け、見上げるミスト

 

 

ミスト

「私は、貴方の作戦が成功する事を願っております」

「最(・)上(・)級(・)神(・)様、いや、神(・)陽(・)導(・)様」

 

 

夜空で輝く天の川から、川が流れる様な穏やかな音が聞こえる。

 

 

________________________

 

 

「♪〜♬♬〜〜♩〜〜♩〜」

 

 

綺麗な歌声が消える。

浅い川の上で、誰かが踊っている。

  

黄色からピンクのグラデーションがかった髪の女性

 

優雅に踊っている女性の周りを蛍が舞う。

灯篭の様に、程よい明るさで

 

それを月明かりが手伝う様に照らす。

 

 

明日は、悪魔の日

全てを飲み込む、赤い月の日

 

全て奪う、赤い糸

 

血の糸が垂れる日だ。

 

今日は、悪魔の日は地獄の日

 

川で踊っていた女性が、夜空に浮かぶ天の川に声をかける様に、言う。

 

 

踊り子

「契約は、ちゃんと遂行しますよ」

「わたくしは、“ 神界守衛部隊の隊員 ”ですから」

 

 

 

月に炎が燃え広がる。

そして、燃え広がった場所から月が赤く染まり、また、本来の薄黄色に輝く月になる。

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