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番外編 翼の跡に輝く導かれた神界 第十四話 レプブリークと蛇

ラント王国 国王室

 

レプブリークの肩には、目の赤い白蛇が居座っていた。

レプブリークが、書類に目を通していると視界がボヤける。

 

パチパチと瞬きをする。


視界は、まだボケけている。

 

目を軽く擦る。

 

視界は、まだボケけている。

 

蛇のシュランゲは、その様子に気付くと肩から降りると書類の上に居座る。

 

 

レプブリーク

「どうした。シュランゲ」

「書類が確認できないだろう?」

 

 

シュランゲは、怒った様に身体を丸めて書類に目を通させないようにしていた。

レプブリークは、冷静な顔をしていたが、内心はかなり困惑していた。

 

レプブリークは、立ち上がる。そして、身体がふらつく。

手を頭に押さえる。

 

頭がクラクラする。

視界が、全てがボケやグルグルと回転している様に見える。

 

ドサッ…

 

レプブリークが、その場に倒れた。

シュランゲが、机の上からレプブリークを見る。

 

レプブリークは、頬を赤らめて口呼吸で息苦しそうだった。

どっからどう見ても、高熱を出している様に見えた。

 

 

シュランゲは、机から飛び降りると扉をよじ登り、ドアノブに体重を掛けて扉を開ける。

空いた隙間から、国王室を出るとレプブリッカを探しに進む。

 

そして、10分ほど廊下を歩いていると…書類を抱えたレプブリッカが歩いていた。

 

 

レプブリッカ

「ハァ…ほんとめんどくさい」

「と言うか、レプブリーク様のお仕事が最近多すぎます」

 

「休暇も取れてない様だし…ハァ…ほんとにどうしましょう」

 

そう愚痴愚痴と文句を言いながら歩いていると、赤瞳の白い蛇…シュランゲがいた。

 

 

レプブリッカ

「あれ、シュランゲさまぁ〜!どうしてこちらにいるんですか〜?」

 

 

レプブリッカの目がメロメロになって、床に書類を置いて、シュランゲに触れようと手を伸ばす。

だが、シュランゲは、レプブリッカの腕に身体を巻き付けるとクイックイッと、引っ張るような仕草を見せる。

 

 

レプブリッカ

「何処かに、行きたいのかなぁ〜?」

 

 

レプブリッカが、そう言えばシュランゲが首を縦に振る。

 

 

レプブリッカ

「いいですよ〜ついて行きますね〜」

 

 

レプブリッカが、床に置いた書類を持ち上げ、シュランゲが進み国王室へと向かう。

それを見たレプブリッカは、ザワザワと嫌な予感を感じとる。

 

レプブリッカが、急いで扉を開けると床にぶっ倒れ、頭に着けていた王冠が床に転がっていた。

 

レプブリッカが、書類を机の上に置けば、大急ぎで駆け寄り、上半身を起こす。

だが、目を開けない。そして、ダラ〜ンとしている。

 

手を、レプブリークのオデコに乗せる。

 

 

レプブリッカ

「アッツ!?ちょっと高熱出してるじゃない!」

「今すぐに、医療班呼んで来るから、それまで待っててください!!」

 

 

そう言えば、慌てて立ち上がれば医療班のいる医務室へとダッシュで向かうのであった。

 

レプブリークが、ゆっくり目を開ける。

視界に、シュランゲの顔がドアップで映る。

 

 

レプブリーク

「なんだ。シュランゲ」

「少し身体が熱いな、父さん…」

 

 

_______________________

 

 

再度、目を開ける。

目の前には、約100年前のラント王国の国王城前の広場で演説がされていた。

レプブリークのような鋭くも優しい目、綺麗な長い茶髪の髪

 

顔は、レプブリークとよく酷似していた。

 

目の前の男は言った。

 

 

男

「この王国は今、繁栄を迎えている。次期に我が息子のレプブリークへと王の座は映るだろう」

「だが、国民よ。安心した前、我が王国、ラント王国はこれからも共に繁栄していこうではないか!」

 

 

周囲から拍手や歓喜の声がのぼる。

壇上には、レプブリークの父、『ブラガ・ラントロヴィッチ・パルーチエ』の声が響く。


後ろには、レプブリークの母と共にその演説を聞いていた。

 

レプブリークが、瞬きをした。目の前には、血があった。

壇上から血が滴る。視線を上に上げる。

 

ブラガの首から大量に血が溢れて出ていた。

周囲から悲鳴が上がる。

 

壇上に、血の池が広がる。

レプブリークの目が大きく見開く。

 

 

レプブリーク

「父さん?」

 

 

レプブリークの声が、悲鳴でかき消される。

倒れた父。悲鳴を上げ逃げ惑う人々

 

呼吸が速くなる。視界が全てブラガの血で染まっていく。

 

 

_______________________

 

 

ハッ!

 

目を開ける。

白い天井が見える。身体は、熱くなかった。

 

  

レプブリーク

「此処は…」

 

レプブリッカ

「起きましたか?」

 

レプブリーク

「レプブリッカ?」

「……医務室か…此処は」

 

レプブリッカ

「はい、もうびっくりしたんですよ!」

「廊下にシュランゲ様がいるなって思ったら、国王室に案内して来て、行ったらレプブリーク様が倒れてたんですから!」

 

レプブリーク

「そうだったか。今日は、シュランゲの好物のネズミを与えて置いてくれ」

「この様子だと、俺はしばらく動けないだろうかなら」

 

レプブリッカ

「はい!レプブリーク様は、ゆっくりお休みになってください!」

 

レプブリーク

「嗚呼」

 

 

レプブリークが、目を閉じながらそう答えるのであった。

 

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