第十七節 腿太郎3
「キキー!!」
「!?」
サルが腿太郎の前に現れました。サルは続けざまに腿太郎に話し掛けてきました。
「アンタ! その腰にぶら下げている団子……ほ、欲しいなんて思ってないんだからね(ツンデレ)!」
「!?」
「それと……」
「!?」
「鬼ヶ島へ行くようね……? アタシも、偶然行く予定だったから、案内してあげてもいいわよ。べ……、別にアンタの為じゃないんだからね(ツンデレ)!」
「!?」
こうしてサルも、腿太郎の仲間になりました。
仲間が増え、1人と2匹は心機一転し、鬼ヶ島へ向けて歩き出します。
――、
数時間歩いていると、やけに大きな坂道が姿を現しました。その坂道に、腿太郎も舌を巻かれました。
「何だ……? この坂は?」
腿太郎がポカンと口を開いていると、そこにトルトリ(キジ枠)が現れました。トルトリは言うのです。
「ここ、〇年坂は一回転んでしまうと、寿命が残り三年になります」
「!?」
「しかし、二回転ぶと六年、三回転ぶと九年と、転ぶ度に三の倍数分、寿命が増えていく、とも取れるのです」
「!?」
「旅のお方――、どうかこの坂で転んで行ってはどうですか?」
「……」
「……?」
二人と二匹を、静寂が襲いました。そして――、
「ゴッ!!」
「ぶへら!!」
「ドッ……ゴシャァ……」
腿太郎はトルトリの顔面に一撃、お見舞いしました。トルトリは宙を舞い、0コンマ数秒後に地面に落ちていきました。そんなトルトリに、腿太郎は捨て台詞を吐きました。
「俺は宗教なんかに興味はねーんだよ。二度と来るんじゃねーよ……!」
トルトリ、死す!!
(しかし……)
腿太郎はアゴに手を当てて考え事をしました。
そして――、
「よっこらせと……」
トルトリを担ぎ、腿の大腿四頭筋に負けずとも劣らない上腕二頭筋でそれを運ぶのでした。どうやら、トルトリも犬、T同様、盾に使う様です。
――、
二人と二匹の旅は佳境を迎えます。一行は鬼ヶ島へ続く水路に辿り着きました。波打ち際の海岸からは、鬼ヶ島が目前に迫っています。一行は、何か知らんけど急に現れて手助けしてくる奴に舟を貸してもらい、鬼ヶ島へ発つのでした。
も少しつづく




