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また帰って来た松本達  作者: 時田総司(いぶさん)


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第十五節 腿太郎

 昔々、あるところにおじいさんとBBAが住んでいました。


 おじいさんは山へ八つ裂き(ストレス解消)に、BBAは滝へ滝行に行きました。BBAが激しく流れる滝に打たれていると、滝の上から臀部が落下してきました。


「ドシャァァアア!! ズポッ!」


 臀部は見事にBBAの頭に接触し、その割れ目にBBAの頭がすっぽりと入り込んでしまいました。


「むぐぐぐ、ぐむむ!!」


 BBAは窒息しそうになり、悶え苦しみました。


「……」


 その時――、臀部は


「ぷー」


 放屁しました。


「ヌポッ!」


 屁の勢いでBBAは臀部から解放されましたが……。


「くっせー!!」


 BBAは臀部の放った屁の臭さに悶え苦しみました。


 ――、


「いやー、スッキリした。木を5本、八つ裂きにしてやったわい」

「こっちは散々でしたよ、おじいさん」


 おじいさんとBBAはうちに帰り、今日あったコトを話し合いました。あろうことか、BBAは滝から落ちてきた臀部をうちにもって帰っていたのです。


「おばあさんや。この臀部、一体全体、何に使うんだい?」

「ああ、夕食に使おうと思いまして……。ほら、タンパク質や、必須脂肪酸が摂れるんじゃないかと……」



 ――、


 BBAは家にあった一番大きい包丁で、臀部を割れ目から真っ二つにしようと構えました。すると――、



「ブッ!」



 臀部は部屋中に拡がる、香ばしくて尚且つ吐き気のする汚物の香りがする、そんな屁を放っていきました。


「おぇぇええ!! くっさ! なんじゃぁ!?」

「くっせー!! またかぁ!?」


 おじいさんとBBAはその臭さに悶え苦しみました。


 その時、臀部が黄土色の輝きを放ち――、



「ポン☆」



 臀部の割れ目から何かが飛び出してきました。


「な……?」

「これは……!?」


 それは腿が尋常じゃなく太い男の子、松本でした。


「プシュー……」


 松本が臀部から生まれたと同時に、臀部は放屁しながらしぼんでいきました。


「……」

「な……」



『ナニコレ……?』



「俺は松本だ」


 松本は自身の名前を豪語していましたが、おじいさんとBBAは、腿が尋常じゃなく太い男の子だったので、その男の子を腿太郎と名付けました。


つづく

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