第十四節 実況パ〇プロ
「ザン!!」
Tは住んでいる市内のとあるパチンコ店の前に立っていた(急展開)。Tは悪巧みを浮かべながら独り言を言った。
「しめしめ……。kさんに頼んで、施設の坂の下から連れて来てもらったぞ。修行の成果を出す時だ……!!」
この作品のシリーズに、kが多過ぎてどのkか分からないが、どうやらTは、住んでいる施設に黙って、知り合いの車で運んでもらい、このご時世にパチンコ店に辿り着いた様だった。
“修行の成果”……。
それは一体、何のコトなのか……? それは『実況パ〇プロ』、『実況パチプロプロパチンコ』というゲームをプレイしたコトだった。Tはパチンコのゲームをし、実際のパチンコでも勝って一儲けできると踏んでいた。実際、ゲームの実力はまさかの素人以下だったのだが……。
「ウィーン」
入店するT。そして――、
「この台だ!!!!」
当てずっぽうで店内のうちの、台の一つにどーんと、Tは鎮座する。台上方の記録やデータは完全無視である。
「いけっ! いけっ! このっ!」
数時間打った、結果――。
「チーン」
Tは全財産を失った。
(あ……Rさんに頼もう……)
Rさん――、
自己犠牲を信条としており、Tに甘い。皆にお菓子をあげるのが趣味である!
TはRさんの前に鬼気迫る表情で立ち塞がった。
「Rさん!!」
「?」
「4千円! 貸してください!!!!」
「……いいよー」
Tは4千円を手に入れた!
Tは独り、考える……。
(待てよ……この4千円、軍資金にしては少ないが、これでパチンコ勝ったら何万円かになるんじゃね?)
そして――、
「ザン!!」
Tは住んでいる市内のとあるパチンコ店の前に、再び立っていた。Tは悪巧みを浮かべながら独り言を言った。
「しめしめ……。またkさんに頼んで、施設の坂の下から連れて来てもらったぞ。軍資金の4千円の威力を出す時だ……!!」
「ウィーン」
入店するT。そして――、
「この台だ!!!!」
当てずっぽうで店内のうちの、台の一つにどーんと、Tは座った。またしても台上方の記録やデータは完全無視である。
「いけっ! いけっ! このっ!」
数時間打った、結果――。
「チーン」
Tは全財産を失った。
(あ……Rさんに頼もう……)
Tはまた、Rさんの前に鬼気迫る表情で立ち塞がった。
「Rさん!!」
「?」
「4千円! 貸してください!!!!」
「前のはどうしたの?」
「今回返す時に、まとめて返します(大嘘)」
「ふーん。……いいよー」
Tは4千円を手に入れた!
Tは独り、考える……。
(待てよ……この4千円、この前は負けちまったが、これでパチンコ勝ったら何万円かになるんじゃね?)
そして――、
「ザン!!」
Tは住んでいる市内のとあるパチンコ店の前に、またしても立っていた。Tは悪巧みを浮かべながら独り言を言った。
「しめしめ……。またまたkさんに頼んで、施設の坂の下から連れて来てもらったぞ。今度こそ、軍資金の4千円の威力を出す時だ……!!」
「ウィーン」
入店するT。そして――、
「この台だ!!!!」
またまた当てずっぽうで、店内のうちの、台の一つにどーんと、Tは座った。そしてまたしても、台上方の記録やデータは完全無視である。
「いけっ! いけっ! このっ!」
数時間打った、結果――。
「チーン」
Tは全財産を失った。
(あ……Rさんに頼もう……)
Tはまた、Rさんの前に鬼気迫る表情で立ち塞がった。
「Rさん!!」
「?」
「4千円! 貸してください!!!!」
「……」
「……?」
「……Tちゃん。流石に俺もお金足りなくなるし、そりゃあ、無いよ」
交 渉 決 裂 ! !
そしてTは残り3週間を無一文で、施設で生活しなければならなくなった。
(喉が渇いた……誰かから盗むか……まっ、ジュースの1本や2本(?)どってことないっしょ)
Tの住んでいる施設や、河本がいたグループホームでは、平日、デイナイトケアに通わなければならなかった。その為――、デイナイトケアがおこなわれる大部屋、そこでTは無造作に置いてあった他人の炭酸水を手中に収めた!
(フッ、造作もない……)※無造作だけに
そこで――、
「あっ」
白くんが現れた。
「それ僕のだよー」
どうやら、炭酸水は白くんのモノの様だ。それでもTは白を切る(白くんだけに)。
「いーや、俺のだよ」
「ムカッ」
その発言は、白くんの癇に障った。
「スタッフさーん!」
コトはスタッフを動員する事態となった。
「これは! 俺ので、さっきペットボトルに入れた、ただの水です」
「ちょっとフタ開けてみて?」
「……」
渋々、スタッフに促されるままにTはペットボトルのフタを開ける。
「プシュッ……」
炭酸の抜ける音が、デイナイトケアに響き渡った。
「はい、午前11時37分……T、確保!」
THE END




