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また帰って来た松本達  作者: 時田総司(いぶさん)


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第十一節 大きな歯茎

 後ろ美人、kはある日、畑にカブの種をまいた。


「大きく育ちゅんれすよー」


 その日の夜は雨だった。雨水を吸ったカブはすくすくと育っていった。

 雨は朝方には止み――、



「ドーン」



 カブは巨大化していた。後ろ美人、kが畑に到着し、我が目を疑った。


「なんじゃこりゃ――!?」


 後ろ美人、kは、ツッコミは標準語だった。ツッコミを終えると同時に、


「にちゃぁ……」


 後ろ美人、kは悪巧みを浮かべた。歯茎がむき出しになっている。


 そして――、


「うちのカブをひっこるつころをてつらってくらさいー。てつらってくれれら、10万円あげあちゅー」


 村中にカブの収穫を手伝わせようと、後ろ美人、kは声掛けをおこなっていった。※勿論10万は誰にもやらない。


「何だ何だ?」

「10万だってよー」

「でもなんか怪しいな」


 村人たちは後ろ美人、kを怪しんだ。


「こうなっららー」


 後ろ美人、kはある秘策を考え付いた。


 数分後――、


「お前、何だよ?」


 k氏が現れた。


「けいてぃー、うちのカブをひっこるつころをてつらってくらさいー」


 後ろ美人、kとk氏は、二人でカブを抜くコトにした――、


「よいちょ」

「よいしょ」


 それでもカブは抜けません(笑)。


 すると――、


「おーい、後ろ美人―!」

「こんなに大きいカブがあるなんてなー」


 村人A、村人Bが畑にやってきた。どうやら声掛けの効果があったらしく、10万円をもらう代わりにカブを抜くのを手伝ってくれるらしい。


「10万くれるんだな?」

「あいー、料金後払いれすー(大嘘)」


 後ろ美人、kは大嘘を吐き村人達をその気にさせた。

 集まった四人は、一緒にカブを抜くコトにした――、


「よいちょ」

「よいしょ」

「よいしょ」

「よいしょ」


 それでもカブは抜けません(笑)。


 すると――、


「グー……」


 後ろ美人、kの腹は鳴り、ヤツの胃袋は我慢の限界を迎えた。


(あろ……10らいひっぴゃっちゃら)


「グー……」


「……」


「グー……」


「わらちはお腹が減ってるんれすー」


 そして――、


「ガブリ……ムシャムシャムシャムシャ……!!」


 後ろ美人、kは植えてあるカブを丸かじりし始めた。


「おいおい、何だコイツ?」

「何やってんだ? 帰ろうぜ」


 村人達は呆れ返ってその場から去って行った。

 カブは生だったのと、ドロごと後ろ美人、kが食した為――、


「ムシャムシャムシャムシャ……!」


 翌日――、


「ぐぎゅぅぅうう……!!」



「あぃぃぃぃいいいいいいいいい!!!!」



 後ろ美人、kは嘔吐下痢症に苦しめられた。

 めでたし!

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