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志望業種は――魔法少女で!  作者: 竹内緋色
第一唱 終わりの始まり 
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第十三羽 魔法少女倶楽部 Part 1

第十三羽 魔法少女倶楽部 Part 1


 あらゆる物事には地下がある。裏ではなく、地下である。

 これは、地下に潜り、密かに魔法少女を研究している者たちの物語――


「さて。十二羽一クールが終了したということで、総集編だ」

 でっぷりとした腹に脂ぎった顔のメガネの男は高らかに宣言する。

「まるで番外編のようなノリですね」

「某朝の実験コントよりはマシだろう」

 同じく脂ぎった顔の肥ったメガネが言う。この場のほとんどが似たような容姿をしており、誰が誰であるか判別できていないし、各々、自分が何者であるのかさえ判然としていないのだろう。

「我々は正木教授の後を継いで日夜魔法少女について研究するもの。さて、今日の来賓が見えていないようだが――」

 まるで夜空を翔けてきたかのように外套をはためかせ、一人の男が訪れる。その顔は表情に乏しい。

「来たか。キワム。さあ、座って話を聞かせてくれ。今日は君の育てている妖精(にんふぇっと)について是非とも聞かせて欲しくてね」

「このロリコンどもが」

 キワムの言葉に誰一人として動じない。何故ならば、彼らはみな、ロリコンであるということに誇りを持っているからだ。

「最近さ、都会の女の子のおっぱいって大きいと思うんだよね。だからこそ、ますます貧乳はステータスになっていると思うんだ!」

「突然どうした?」

「なに。作者の魂の叫びだ。それに、この場の皆がNHKの会員だからな」

「日本を陰で操る組織を侮辱したな」

「残念ながら、日本貧乳協会の方なのでね」

 一同から苦笑が漏れる。

「では、それぞれの魔法少女について詳しく見て行こうか」

「総集編などする必要があるのか?」

「作者が見落としてる設定があったら困るだろ?というか、作者のためにしか総集編をやらない」

 とんだ回だとキワムは思った。

「物語最初に登場したのはフキ。ピンク色のいかにも主人公面したキャラではあるが、私服がださい。アニメに出せないほどにダサい。20年前の最先端のような恰好」

「20年前だとモー娘。時代では?」

「じゃあ、もっと前。このフキについて諸君に注目して欲しい点はここだ」

 フキの写真の胸のあたりがアップになる。

「どうだね。この貧乳は」

「神だ」

「女神が降臨された」

「この断崖絶壁!小学六年生となればつぼみが膨らみ始めるころ。あと数か月で中学生であるというのに、この平坦さ。関東平野そのものだ!」

「ちなみに、キワム。彼女のバスト、いや、チェストは?」

「知る訳がなかろう」

「さらに、諸君に注目いただきたいのは、この、魔法少女に変身後のスパッツである」

 今度は下半身がアップになる。

「スパッツである」

「太ももである」

「パンチラよりもエロいのでは!?」

「ちなみに本人はスパッツだから恥ずかしくないと言っている」

「痴女だ」

「いや、美の女神そのもの」

「我らを堕落させる淫魔かもしれん」


「クシュン」

「どうしたの?フキちゃん」

「大丈夫だよ、コトちゃん。なんだか、寒気がして――」


「フキの魔法少女としての能力は歴代最弱と聞くがこれに関してはどうかね」

「確かに能力は高くない」

「だが、八羽以降で見せた能力は特殊ではある。あれはなんだね」

「強化系だろう。だが、それだけではない可能性が高い」

「潜在能力は未知数というところだな」


「次は、二人目の魔法少女、ミワについてだ。ミワはキワムの妹でもある」

「まさか、兄という立場を利用してあんなことやこんなことを――」

「いや、むしろ妹という立場を利用されて俺があんなことやこんなことをされる立場であるのだが」

「初登場は第五羽。登場の瞬間から我らの永遠のアイドルだ。考えても見よ!黒髪ロングの清楚な妹がおにいちゃんと、おにいちゃんっと呼んでくるのだぞ!」

 一同、歓喜に心を震わせる。

「そのミワであるが、未だ明かされていない点が多いというミステリアスなキャラクターでもある。キワム。スリーサイズは?」

「俺のか?」

「違う。妹のだ」

「俺に妹などいない」

「まあよい。スリーサイズを始めとして、出生?や生い立ちなどは一切不明である。キワムと同じ魔法少女の名門、鷺宮家の出身であるそうだが、我々の調査をしても、鷺宮家の正体はおろか、所在地さえつかめない」

「上空に浮き、常に移動しているからな」

「得意な魔法系統も不明。今までに変化系の魔法の使用が認められている。他の系統は使えるのかどうかも謎だ。衣装は和をモチーフにした紫衣装。所々に鷺宮の紋があしらわれている」

「ちなみに、俺のネクタイも鷺宮の紋が描かれている」

「性格はブラコンでツンデレ。最高である」


「おにいさまは私だけのものなんだから――!」


「第七羽で登場したのは魔法少女ソラだ」

 一同から歓声が上がる。

「みなが興奮するのもよく分かる。ソラは今や魔法少女の中で一番知名度のある存在。雑誌やテレビで引っ張りだこだったのだが、どこかのバカが独り占めを――」

「誤解だ。だが、そのような活動をしていれば、お金ががっぽがっぽ……」

「主人公あるまじき言動だが、いい。芸能界復帰はいつなのか、我々は首とかいけないところとかを長くして待とう。性格は明るく前向き。まさに青空のような少女である。好きなものは烏賊の缶詰……( ̄― ̄)ニヤリ 嫌いなものは女房の小言……orz」

「それ、本当のプロフィールか?」

「こんな親父らしさも可愛いソラちゃんなのでした。得意な魔法は具現化系。絵が得意なのでなかなか精度のいいものを具現化系できるようになる」

「魔法の系統などの説明はいいのか?」

「ま、聞いてもわかんないっしょ。こういうのは適当に」

「なるほど」

「魔法のバトンを筆のように扱い、魔法を繰り出す。メンバーのよいお姉さん役だ」


「軟骨がうめぇんだよ。軟骨が。えっ!?古い?アニメ化してそれほど経っていないと思っていたのに……」


「最後に第九羽から登場の魔法少年だと思わせていたけれどやっぱりバレバレだったアオくんについてだ」

「学生服のような衣装で、背もソラと同じくらいあったからな」

「お姉さまべったりの百合要員。いいぞ、もっとやれ。なのだが、今一絡みが少ない」

「対象年齢がぐっと引きあがるからな」

「実にお似合いのカップルだとは思うが。アオについて現在判明していることは小学五年生であるということと、発育がメンバーの中で一番よいということだな。また、我々が独自に調べ上げたところによると、音楽の腕はピカイチで何度もコンクールで入賞しているようだ。将来の有望株だな」

「性格は難ありだが」

「キワムに対しては恋敵という認識の様だ。得意な魔法の系統は変化系。そこそこそれぞれの系統は操れるようだ」


「はぁ。世界なんて滅びればいいんだ」


「では、これにて――」

「ちょっと待った!」

 現れた人物にライトが当たる。ライトの光が金色のツインテールに反射し、神々しく輝く。

「ワタシを忘れてもらっては困るぞ!」

「やはり現れたか!コロネ!」

「ズバット惨状!ズバット怪傑!かいけつコロネちゃんなのだ!」

「伝説の金髪ツインテだ!」

「まさに神の領域!」

「ニーハイソックスから見える白いふとももとスカートまでの至福領域!私は昇天した!」

「超絶美少女のふつくしさに言葉も出ないだろう!」

「この、自分で自慢しても少しもイラッとしないのは天性の才能だ」

「そう。コロネは実は成績優秀であり、また、スポーツも万能の完璧な存在なのだ」

「おい、キワム。ちょっと付き合え」

 コロネちゃんはキワムの手を引いて外に駆けて行きました。

「早くスタジオに向かわねばならん」

「コロネちゃんは小学生で声優をやっているのだ」

 そして、この日の魔法少女倶楽部はおひらきとなった。




 11/5 追記


 うん。一クール目を回想。


 後々結構矛盾が多くなってきた。それを何故かカクヨムの『志望業種は――魔法少女で! 解体新書』で解説する羽目になっている。基本的には魔法の矛盾を無理矢理理屈づけするだけ。時おり、今後のピックアップとかこの時フラグを立ててたんだよねみたいな話をする。

 それが1クール、つまり、この話まで終わったので、小なろで何故か解説。


 竹内緋色が1クール間で一番好きなのは、実はキワム。10年前関係で詳しく書けなかったりと制約があったけれど、よく考えてみて。大の大人が魔法少女なりたい!と宣言して、魔法少女になろうとするんだぜ!それも、鈍感どころか味覚も痛みも心までも欠損しているけれど、なんというか、面白い。見ていて面白い。一緒に暮らすのは大変だろうけどね!

 まあ、彼も新作スピンオフでは似たような彼が居たりするのですがね!

 なんというか、彼もフキと関わることで徐々に心を得ていって――

 そうなると、まだ書いてないけど第4弾とも対比していくのか。

 なんというか、私ってなぜか男キャラを書くとそういう心が欠損したキャラになってね……

 まあ、変態だけど変態の自覚もなく、超ドライというね。


 以上、竹内緋色でした!

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