助ける話
「この後ろの大きな家が、私の家かも…。」
中を確認すると、テレビや家具の配置が変わっていなかった。
周りの道などもなんとなく俺たちのいた世界の雰囲気がある。
しかし、道は途中で途切れてしまっていたので、俺たちの世界の痕跡は点々としている状態だった。
俺は鷹の目、エリーは千里眼で周囲を確認した。
「ダンジョンは残っているよ。ただ、それとは別に外にもモンスターが歩いてる。」
俺のご近所さんが心配で、シルたちとご近所さんにもう一度念話した。
シルたちが守ってくれているそうだ。
俺は今度こそ安心した。
「さっき、子供がモンスターと出くわしそうだったけどどうする?」
「行ってくる。」
「いってらっしゃい!お人好し!」
俺は、エリーの教えてくれた方向へ飛んでいく。
子供はすぐ見つかった。
狼に乗っているゴブリンに狙われている状態だった。
服から察するに異世界の子供であったが、関係なく2人抱えてエリーの元へ戻った。
2人は最初すごく暴れたが、ゴブリンライダーを見つけてからは大人しくなった。
「「助けていただいてありがとうございます!」」
子供達2人はいい子たちだった。
森で薬草取りをしていたら、急に空が真っ暗になって、気づいたら知らない場所にいたそうだ。
世界が融合した時に、周りに、目印になるようなものがなかったのだろう。
2人は、家に母親がいると心配していた。
エリーはすでに2人の家を見つけているようで、手で丸印を作っていた。
「言葉って普通に通じるのね?」
どうやら、世界の融合には、言葉や常識も含まれていたようだ。
俺は、みんなで食事をした後、子供達2人を送ることになった。
2人を送ると2人の母親らしい人に、すごい勢いでお礼を言われた。
家はかなり立派だった。
母親さんが言うには、急に立派になったとのことだ。
2人は自分たちの家を見て、驚いていた。
2人の母親は、かなり戦える人で、ゴブリンライダーくらいなら10頭来ても倒せると言っていた。
鑑定をさせてもらうと、剣術(中)、気配察知(中)、身体強化(中)など戦闘向きのスキルもしっかり持っていたので驚きだ。
「すごいですね!」
「これでも元cランク冒険者だから結構鍛えたわ!」
俺は2人の母親がどうやってスキルをとったか、少し考えて聞く。
「スキルも鍛えると強くなるんですか?」
「変なことを聞くのね。スキルは鍛えて強くするものでしょ?」
どうやら、異世界ではスキルを鍛えられるようだ。




