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異世界

アカシックレコードによると、現在この世界は異世界から侵略を受けている。

しかし、宇宙が広がり続ける速度がはやすぎて、侵略しきれない。

そして、あと1ヶ月でこの世界と異世界は完全に、混ざり合うとのことだ。


俺とエリーはそのことについて、国に、報告をした。

しかし、特に何かできることはないので、気にせず、今回のダンジョン探索打ち上げをした。

俺は、久しぶりに酒をたくさん呑んだ。

毒耐性のおかげで、悪酔いもせず、楽しく呑めた。


エリーは、軍から別に報告に呼ばれた。

手土産に金属寄生と寄生変形のパラサイトイリーガルの入った瓶を持っていったことが良かったらしく、すぐに開放されたようだ。

帰るころには、早速戦闘機を変形させて楽しんでいる兵士もいたそうだ。


日本では、浮遊術がやっと国民全体に普及し、ダンジョンの危険より、恩恵を感じることが多いとみんな思っているようだ。


俺は今回のエリーの仕事を手伝った功績で、日本に、大手を振って帰ることができるようになった。


日本に、帰った俺は、リンを引き取った。

特に思うところがあったわけではない。

強いて言うなら、放置しても後味が悪いと感じたのだ。


今は、リンは近所の畑仕事を真面目に手伝っている。


そして、アカシックレコードによれば今日の14時35分、この世界と異世界が融合される予定だ。


14時20分。

エリーから電話がかかってくる。

「世界最後の日に1人は寂しいの。あなたと、リンを召喚していい?」


俺は、近所のおじいさんおばあさんが心配だったので、シルたちにお願いして、エリーの元へ行くことにした。


「ありがとう!今、召喚するわ!」


久しぶりのエリーの家。

今回は、リンも一緒だ。

リンは、エリーに色々バラされた件もあって、少し居心地が悪そうだ。


エリーはそんな少し気まずい雰囲気でも関係なくワインを配る。

俺たちは、まだ変わらない空を眺めた。

今から世界が融合するとは思えないほど、青く澄み切った空だった。


「日本人はこんな日でも仕事してる人がいるんでしょ?ちょっと、やばいよ。大統領だって自宅待機してるのに…」

エリーは冗談めかして言った。


「安全確保のため仕方ないみたいだけど、俺もさすがに同情するよ。」


14時30分。

世界にヒビが入りはじめる。

空は暴風が吹き荒れ、昼間なのに真っ暗になっていった。


「始まった。」


エリーがワインを飲み干した。

リンも焦りながら同じくワインを飲み干した。

俺は、すでに飲み干していたワインをテーブルにおいた。


世界が白い光に包まれる。

俺は念のため、リンとエリーの手を掴んだ。


浮遊感のあと、俺たちは真っ白な建物の近くに立っていた。

空は青いが幾何学模様と星も見える。


俺とエリーは、呆けているリンをおいておき、アカシックレコードを使う。

ものすごい情報量で、頭が爆発しそうになるのを何とか並列思考と思考加速で誤魔化して、情報を読み解いていく。


世界はすでに融合したようだ。


エリーが、素早く念話で周りの安全確認に入った。

俺も、シルたちや、近所の人、知り合いの人たちにしっかり念話連絡を入れていく。


そして、夕方になるころには、俺たちは今後の相談をはじめた。



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