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第18話:Cランク試験①

朝早くからクレアとセレスが用意していた荷物一式を持って屋敷を後にし、門の前に来ていた。


「少し早かったか?」


そうぽつりと漏らすのも無理はなかった。何せまだ、誰一人としていなかったのだから。


暇を持て余していると背後から声が聞こえて来た。


「おっ! もうまってるやつがいるのか!」


「朝っぱらからうるさい」


「静かにしろ」


背後に視線を送ると男3人に女2人、計6人の冒険者が近付いてくる。


「おう! 初めましてだな! 俺はガムザだ! よろしく! お前さんが刀夜でいいんだよな?」


握手を求められたので俺も手を出し握手する。


「あぁ、俺が刀夜だ。よろしく頼む」


「今回俺達はお前さんらに隠れて同行するBランクパーティー明の星だ!」


「いいのか? 俺の前に姿を現して」


「ギルドからお前さんには挨拶しとくよう、言われてるんだ」


「そうか」


「他の受験者が来たみたいだな」


「そうみたいだな。早く隠れなくていいのか?」


「おっと、じゃぁな」


明の星の面々はどうやら先に門から出るみたいだ。明の星の面々と変わるように受験者が声を掛けてくる。


「お前が一番乗りか」


「あぁ、そうみたいだな」


「俺はリックだ! よろしく!」


手を差し出し握手を求めてくるので握手に応じながら名乗り返す。


「俺は刀夜だ。よろしく」


デジャブ感を感じたがこんな日もあるかと、納得する。



互いに挨拶を済ませていると数台の馬車がやって来る。


「ほぉー、こんなに早く集まる奴がいるとはな。俺はザシム。ギルド職員をやっている。今回の試験の試験官の1人だ。よろしく」


ザシムさんと名乗ったギルド職員は背中に大剣を背負った2メートル近くの巨体にボディービルダーのような筋肉ムキムキのおじさんだ。その証拠に所々に白髪が見受けられる。


そして、またもや握手を求められる。先にリックさんが握手をし名乗る。


「お、俺はリックって言います! あのザシムさんに会えて光栄です!」


リックさんが憧れのヒーローでも見るようなキラキラとした目でガムザさんを見る。


必然的に俺が名乗る番がやってたのでザシムさんと握手をし、名乗る。


「刀夜だ。よろしく頼む」


俺がそう名乗るとザシムさんが一瞬だけ品定めをするかのような視線を向けられた気がするが気のせいだろう。


「そうかそうか。よろしくな! それと荷物だが、好きな馬車に乗っけてくれ。集まり次第、すぐに出発するからな」


ガムザさんはそう言ったあと、別の御者に指示を出していく。


「そんじゃあ、俺達はあの馬車に乗ろうぜ!」


俺の返答も聞かずに腕を持ち馬車に向かっていく。


これって、試験の内容は置いとくとして本当にCランク試験なんだよな? Cランク試験になんでこんな子供みたいな正確な奴がいるんだよ。


そんな疑問を持ちつつも大人しくされるがままになる。


背負っていた荷物を馬車の隅っこに置き、それを枕に昼寝を始める。小さい子ならば可愛げがあっていいのだが、見たところ20前半の男があれでは可愛げもあったものでは無い。


その為、無視を決め込む。


何度か話しかけてくるが無視だ無視。すると、突然今までのおちゃらけた雰囲気ではなく、死闘を潜り抜けてきた雰囲気を纏う。


「すまんな。お前を少し試させてもらった。今回の受験者でまともそうなのはお前くらいなものだ。再度名乗らせてもらう。俺はマッシュ。今回の試験の試験官だ」


なるほどね。納得したわ。外はザシムさんで中はマッシュさんが評価するってことか。外からじゃあ見えないものもあるからな。


「改めて刀夜だ。よろしく頼む」


「あぁ、こちらこそ」


握手を求めてくるのでそれに答える。


今日は良く握手をする日だなぁー。なんて思っていると馬車の外からザシムさんの怒声が聞こえて来た。


「ふざけてんなら! 帰りやがれ!」


馬車からひょこっと顔を出して何事か確認してみるとザシムさんが誰かを叱責していた。


「あぁー、また何かやらかしたのかあいつ」


そう俺の隣で外の様子を見ていたマッシュさんがそんな言葉を漏らす。


「あいつは、新人職員でな。よくああやってザシムのやつに怒られてんだよ。いつもの事だから気にしなくていいぞ。現に他の職員は気にしてないだろ」


周りを見てみると御者を務めるギルド職員は気にした様子もなく自分の仕事に取り組んでいる。


そういう事なので俺も気にしない事にした。


「そう言えば、盗賊団が貯め込んでる物はどうなるんだ?」


「今回の受験者達で山分けだな。詳しい取り分は後で話し合いで決める事になるだろう」


「もし、受験者だけでは対処出来なかった場合の取り分はどうなる?」


「そん時は、どれだけ戦闘に貢献したかになるだろうが、まずもって取り分はないだろうな」


「わかった。…暇なんで昼寝でもしてるんで」


そうマッシュさんに声を掛け荷物を枕に昼寝というたぬき寝入りを始める。


「了解した。なんか、あったら起こすわ」


その事が分かっているようで心良く了承の返事を返してくれた。



さてと、今回の試験どう動くべきか考えるとしますか。


まず、間違いなくこのまま行けば失敗に終わる。ただ、失敗を前提に考えられている為、失敗したとしても大して問題にはならない。


それであれば、成り行きに任せるのがいいと考えるが、俺は早くランクを上げたい。何せアリシア達を養わないといけない。その為にも早くランクを上げて報酬の高い依頼も受けたい。


それとはもう1つランクを早く上げたい理由があった。それは、あの刀を使う事だ。あの刀を使えるようになるには強い相手とひたすら戦うことが望ましい。


実践のほうが効率よく自身の技量を高められるためだ。


その為、早くランクを上げて報酬が高い依頼を受ける。そして、だいたいランクが高く報酬が高い依頼は強い魔物の素材や強い魔物との遭遇が予想される危険な場所の場合が多い。一石二鳥である。


その為にはここで活躍すれば、早くランクを上げれるかもしれない。そう思考が至った時、会議の際に積極的に参加すべきだったのでは無いかと後悔の念をだくが、後の祭りだ。


というわけで、俺は全面的なサポートをしつつ最前線で戦う事にした。ただ、サポートに限ってはかなり難しいと言える。だから出来ればという形に収まった。



最後まで読んでいただきありがとうございます。


面白い! また読みたい! など思っていただけた方はブックマークと評価お願いします!


誤字脱字が多いいと思いますので誤字報告で教えて貰えれば嬉しいです。


アドバイスなど、してくれるととてもありがたいです。アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。



この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。

もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。

魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。


スキルや武器などの特殊効果も教えていただければ嬉しいです。その際はどの様な能力かも教えていただければ助かります。


これからもこの作品をよろしくお願いします。

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