第15話:魔法練習
冒険者ギルドでなんやかんやあった後、俺はすぐに我が屋敷に帰って来たのだが、帰って来るなりクレアに客間えと連れてこられオーギュストさんと会談をしていた。
「久しぶりだな。刀夜」
「久しぶりです。オーギュストさん」
「早速本題に入るが、明日から魔法の練習を始めるが構わないか?」
「大丈夫です。でも、三日後に予定があるのでその日は無理ですね」
「分かった。練習する場所はどうする? なんだったら、騎士団の訓練場を使えるようにしておくが」
「いえ、それでしたら家の庭で大丈夫でしょう。念の為、セレスに結界を貼ってもらいますが」
「それなら、安心だな。あいつの結界魔法はかなり優秀だからな」
「えぇ、まぁ」
セレスが結界魔法を得意としている事は知っていたがオーギュストさんが優秀だと言うほどまでに得意としていた事は予想だにしなかった。まぁ、今はそれよりも部屋に入ってからのオーギュストさんの動作に注目していたのだが、どうや今話した魔法の練習のこと以外に最低でも、もう一つ何かを言いに来たのではないかと予想できた。その為、率直にそれは何かと聞いてみた。
「……オーギュストさん。それだけを伝えに来た訳ではないですよね?」
その結果はどうやら、当たりだったようだ。少しオーギュストさんの表情、雰囲気が変わる。
「流石だな。……俺も率直に聞かせてもらうが、あれをどうするつもりだ?」
オーギュストさんが「あれ」と言った瞬間にそれが何を指しているのかを確信したが、挑発するようにとぼける事にした。
「はて? あれとはなんのことですか? 俺には分かりかねます」
「分かっているだろう。この屋敷の地下にあるものだ」
「今の所は何もするつもりはありませんよ。今の俺では完璧には扱えませんから」
先程の挑発するような態度は何処へいったのかと言われても不思議ではない笑顔で言ってのけた。
「今の所はか……まぁ、良いだろう。くれぐれも扱いには気を付けろよ」
「勿論、分かっていますよ。やはり、オーギュストさんは優しいですね」
「そうか?」
「わざわざ、それを言うために来たんでしょ?」
オーギュストは罰が悪そうな顔になる。
「…それはどうだか。………明日の朝また来る」
そう言い立ち上がるオーギュスト。
「お待ちしてます」
俺はオーギュストさんを玄関まで見送った後、夕食の準備が出来たそうなので皆で仲良く夕食を食べた後、のんびりと湯に漬かり明日に備えねむりにつくのだった。
早朝、セレスに結界を張ってもらい。現在俺はセレスとアリシアが見守る中、オーギュストさんに魔法を教わっていた。
「刀夜。まず言っておくが俺はあまり魔法が得意じゃないがそれでも構わないか?」
「構いません。魔法の基礎を教えてもらうだけで構いませんから」
「それでいいのか?」
「構いません。下手な固定概念を付けたくないので」
「分かった。それじゃあ、まずは初歩中の初歩からだな。刀夜は何処まで魔法について知っている?」
「そうですね。まず、代表的な火、水、土、風の四つの属性が存在しその四つの属性をまとめて四大属性という事、その四つの属性の他にも無、光、闇、氷、雷、影、時空があって、精霊族だけが使える精霊魔法。その他に気象属性もあるかも知れないと言われていること」
「思ったより知ってるな。魔法の階級についてはどうだ?」
「魔法の階級は上から神話級魔法、伝説級魔法、特級魔法、最上級魔法、上級魔法、中級魔法、下級魔法と別けられていた気がします」
「それで、あってるぞ。良く覚えたな」
「興味のある事は覚えられるので」
「そうか。俺がお前に教えるのは下級魔法まででいいか? 一応、中級魔法までなら教えられるが」
「いえ、中級魔法までで大丈夫です」
「そうか。なら誘っそく始めるぞ。まず、手を出してくれ」
言われるがまま、手を出すとオーギュストさんが手を掴む。
「これから、俺の魔力を刀夜に流し込む。それで、魔力の感覚を掴んでくれ」
「分かりました」
「あぁ、それと敬語は使わなくていいぞ」
「分かった」
「よし、それじゃあ始めるぞ」
オーギュストの手から何かが流れ込んでくるのを感じる。
「何か感じるか?」
俺は今流れてきているものと似ているものが自身の中にあることに気が付く。
「はい。これが魔力?」
「そうだ。それが魔力だ。刀夜自身の魔力を感じそれを使って俺が流している魔力を押し返してみろ」
言われた通りに自身の中にある魔力をオーギュストの魔力を押し返すように操作する。だが、上手くいかない。少しでも集中を切らすと魔力を操作出来なくなる。
「一応、操作出来てるようだが後一歩ってところか。刀夜、難しく考えるな。水を流すイメージをしてみろ」
言われた通り水を流すイメージをすると先程よりもスムーズに操作出来るようになった。アドバイスひとつでここまで変わるんだな。
「おっ、出来たようだな。次のステップだが、まず自分でしてみろ。身体の魔力を使って雷を打ってみろ。なんとなくだが、お前なら出来る気がする。雷属性魔法の初級の詠唱は、〈 力の源よ、我が手に集いて力となれ、サンダーボルト〉だ初級魔法は今の所、全てが三節詠唱だ。階級が上に上がれば上がるほど詠唱は長くなっていく。それに、ただ詠唱するだけじゃあ魔法は使えない」
そう言われ、どうすれば魔力を使い雷に出来るのかを考える。そして、先程のアドバイスを思い出す。魔力を操作する際に水を流すイメージをすると上手くいった。それなら、手に魔力を纏わせて、手から雷を出すイメージをすれば上手くいくんじゃね? という結論に至った為、早速やって見る。
まず、右手を前に出し魔力を手のひらに集める。どれくらい集めればいいか分からないのでそこの所は適当にする。そして、手のひらから雷が出るイメージを強くする。すると、バチバチと手のひらに雷が出た。
「おっ! 出た」
最後にその雷が前に飛ぶようにイメージする。
「ちょっと待て! 刀夜!」
オーギュストから制止の声が掛かるがもう既に遅かった。
「ちっ! セレス! 結界を強化しろ!」
「わ、分かったは!」
セレスが結界の強化をした瞬間、刀夜の手のひらから電柱程の大きさの雷が放たれセレスの結界にぶつかり結界に防がれるが、結界には大きなヒビが入りガラスが割れるように結界が破れる。
俺はその光景を見て呆然と突っ立っていた。
「凄いな刀夜。まさか、初めての魔法で無詠唱。しかも、威力から見るに中級魔法級だなそれも、上級に近い」
「あはははは」
苦笑いしかできない。
「刀夜。お前、魔力制御が出来るようになるまで魔法使うの禁止な」
「あ…はい」
という事があったが再度セレスに結界を張り直してもらい魔力操作の練習を始める。
「刀夜。これに魔力を流しながら素振りをしろ。これは、ある一定以上の魔力を流すと鉄よりも硬くなる特殊な木剣だ。ただ、魔力を流し過ぎると逆に脆くなる。これを1000本用意してある。剣術の練習をする時にでも魔力操作の練習が出来るように」
オーギュストは袋からドサドサと木剣を出す。
「分かった」
オーギュストから木剣を受け取り魔力を流し一振すると木剣が折れてしまった。
「これで分かったな? この木剣に魔力を流しながら模擬戦が出来るようになってもらう。それが出来るようになった後にまた別の物を渡す。次はそれで練習する事になる。もし、木剣がなくなったら騎士団の訓練場に着てくれればそこで渡す」
「分かった」
「俺はこれから、用事がある。だからここまでだ。模擬戦をする際はクレアにでも頼んでくれ」
次々に折れていく木剣を見てオーギュストさんが言う。
「……もう1000本くらい馬車で運ばせよう」
「分かった」
俺はさっきからオーギュストに生返事を返しながら新しい木剣を持ち魔力を流し一振して木剣が折れる。それを繰り返している。
オーギュストが帰ったあと言っていた通り1000本の木剣が届けられた。
木剣を折った数が100本を超えた所で一振では折れなくなったが数回振るとまた折れてしまうのだった。
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魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。
スキルや武器などの特殊効果も教えていただければ嬉しいです。その際はどの様な能力かも教えていただければ助かります。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




