第13話:冒険者登録
現在俺は冒険者ギルドにて受付嬢から話を聞いていた。
「まず、冒険者ギルドはランク制になっております。ランクは下から順番にG、F、E、D、C、B、A、Sとなっており、そのランクが高いほど受けられる依頼が増えていきます。次に緊急依頼が依頼された場合は、その町に居るCランク以上の冒険者は強制参加の義務が発生します。もし緊急依頼を断った場合、冒険者ギルドから除名又は多額の賠償金が発生します。やむを得ない事情により参加できない場合は冒険者ギルドに理由を報告し許可された場合のみ不参加に出来ます。ここまでで、気になる点などは御座いますか?」
「いえ、特にないです」
「では、話を続けさせて頂きます。依頼を受けるには依頼ボードに貼られている依頼用紙を受付まで持って来て下さい。ただし、期限や人数制限がない依頼については依頼用紙を持ってこず受付にて口頭で伝えて下さい。次に依頼用紙に書かれている報酬は既に手数料などの諸経費を引いた額を表示していますので依頼用紙に書かれている報酬がそのまま依頼を受けた者の報酬となります。ただし、期限がある依頼もありますので期限を過ぎてしまった場合などは違約金が発生しますのでご注意下さい。ここまでで、気になる点などは御座いますか?」
「違約金は一律なんですか?」
「報酬の二割が違約金となります」
「なるほど、続けてくれ」
「分かりました。受けられる依頼は自分と同じランクかそれ以下のランクを受けることが出来ます。ただし、パーティーで受けた場合はそのパーティーのランクの平均よりも一つあるいは二つ上のランクを受けることが出来ます。次にランクアップ方法ですが、自分と同じランクの依頼を複数こなせば受付よりランクアップが可能な事が伝えられます。その際にランクアップをするかどうかは御自身で判断してください。ただし、GランクからFランクに上がる条件は受付にて聞くことが出来ます。それ以上のランクですと聞くことは出来ません。ここまでで、気になる点などは御座いますか?」
「特にないですね」
「分かりました。ギルドカードを紛失した場合は再発に金貨3枚が必要になりますのでご注意下さい。次に魔物などの素材を自分の判断にて得意先に販売しても構いませんが、その際に何らかのトラブルが起きた場合は自己責任でお願いします。尚、冒険者ギルドでも素材の買取を行っており、買取金額は基本は一定です。冒険者同士が何らかの揉め事を起こした場合、基本的には冒険者ギルドは何も致しませんのでご了承ください。最後に冒険者ギルド同士はマジックアイテムにて連絡が可能な為、違う支部、違う国でも変わらずギルドカードを使用できます。これで説明は以上になります。御質問はありますか?」
「冒険者ギルドにはどんな依頼があるんですか?」
「魔物の討伐から護衛、はたまたペットの散歩と言ったふうに色々な依頼がありますので自分に合った依頼を受けることが出来ます」
「分かりました。早速で済みません。冒険者登録をして貰えますか?」
「はい。それでは、こちらの書類の記入をお願いします。最悪は名前だけでも構いません。代筆は必要ですか?」
「いえ、大丈夫です」
俺はそう言い書類とペンを受け取り記入していく。
名前の欄には天雷刀夜、種族は人族、年齢は18才、性別は男、戦闘スタイルは前衛、得意武器は刀、最後に住所を記入した。住所は前もって教えて貰っていた。他にも出身国などがあったが書かないことにした。
「どうやら書き終わったようですね」
俺は頷き書類を渡す。
「それでは、少しお待ち下さい」
受付嬢がそういい書類を持ったまま奥に行ってしまう。それから、5分ほどが経ち受付嬢が戻ってくる。
「それでは登録が完了しました。依頼などを受ける際はこちらを提出してもらう事になります」
ドッグタグのような物を手渡してくるのでそれを受け取る。そのドッグタグの端っこに名前、そして現在のランクが大きく表に刻まれており裏にはよくわからない文字のような物が刻まれていた。
「後、このギルドカードは身分証明にも使えますので日頃から身に付けておくことをお勧めします」
「分かりました。ありがとうございました」
ぺこりと軽くお辞儀をして冒険者ギルドを後にする。
冒険者ギルドを出ると、すぐ近くにここまで乗ってきた馬車が今まで待っていてくれたので御者に声を掛けて馬車に乗り込む。そして、屋敷に向かった。
冒険者ギルドから屋敷までの距離はそこそこあったようで30分程掛かってしまった。
御者から着いたと声が掛けられ馬車を降りる。御者にここまで連れて来てくれたお礼を言ってポケットから鍵束を出して門の鍵を開ける。ゆっくり歩き屋敷の扉まで行き、扉の鍵を開けて中に入る。
「ここが今日から俺の家か」
そうぽつりと口から漏れてしまったが仕方が無いと思う。玄関はかなり広く作られており、両サイドに東京にある機動戦士を置く事が出来るだろう。
今の所は置くつもりはないし、そんな金もないんだけど。
屋敷中を見て回った結果、家具はだいたい揃っているがいくつか揃っていない物があるため、買いに行く必要がある事が以外は問題はなかった。
「さてと、後はアリシア達を待つだけか。その間、暇だな」
屋敷中を見て回っ時に隅から隅まで綺麗に掃除されていたし庭に生えていた雑草も全て抜かれていたので、本当にやることが無い。なので、風呂にお湯を入れて刀夜は2階の一番広い部屋を自分の部屋と決めていたので、その部屋の窓や扉を開けっ放しにして瞑想を始める。
刀夜が瞑想を始めて2時間ほどが経過した頃、屋敷の前に一台の馬車が止まりその馬車から3人の美少女が降りる。
その3人の美少女は馬車から何らかの荷物を取り出し屋敷に向かっていく。門を潜り、真っ直ぐに屋敷の扉を開き扉から少し離れた所に荷物を置く。
「……可笑しい。人の気配がしない」
そうぽつりとクレアが呟いたのをセレスが気が付き、セレスも気配を探るがクレアが呟いた通り人の気配がしなかった。
「……そのようですねぇ」
「クレア、セレス。それは本当ですか?」
「はい。少なくとも私達には気配が感じられません」
「そうですか。それでは、刀夜様はどちらにいらっしゃるのでしょう?」
「敷地内を探してみてはどうですか? 私達が気配を感じられないだけで敷地内にはいるかもしれませんし」
「そうね。そうしましょうか。クレアは外をお願い。セレスは私と一緒に屋敷内を探しましょう」
それから、クレアは一度屋敷をでて外を探し始めた。アリシアとセレスは一階から一部屋一部屋、刀夜が居ないか探し始める。
アリシアを先頭とし部屋を開けては中に入り刀夜がいないか確認し次の部屋にと繰り返しとうとう2階に上がると一部屋だけ扉が開かれたままになっている部屋を見つける。
「あの部屋だけ空いているようですね?」
「そのようですねぇ」
そんな会話をしていた時だった。唐突にその部屋から圧力が放たれる。それによって自然とセレスがアリシアの前に立ち結界を張る。
緊張した空気が流れる中、物凄い勢いで剣を持ったクレアがやって来る。
「セレス! 状況を説明しろ!」
「私にも何が何だか。突然、その部屋から」
「分かった!」
クレアは剣を構えたまま、扉が開いている部屋に近付く。すると中から声が聞こえる。
「はぁー、嫌なことを思い出した」
そんな声と共に声の主は部屋から出てくる。
「あれ? もう着てたのか。クレア。なんで剣なんて構えてるんだ?」
そんな刀夜の姿を見て皆、ほっと肩を撫で下ろす。クレアに至っては剣を取り落とす所だったほどだ。
「圧力を感じてな」
「あぁ、なるほど」
その言葉で何故、このような状況になっているのか、それが自分が原因である事を理解した。
「なんか、すまんな」
「いえ。大丈夫ですよ。それよりも、刀夜様。私達の荷物は何処に運べばよろしいですか?」
「んっー、それなら。この部屋以外の好きな部屋を使ってくれて構わないから、自分の部屋決めてそこに置いて置くといいよ」
「よろしいのですか?」
「あぁ、大丈夫だ」
「分かりました」
「俺は風呂に入って来るから、のんびり決めてくれ」
俺はそう言い風呂に向かう。内心かなり、楽しみでいる。そのため、心なしか歩く速度が早い。
今の会話から分かった通り刀夜とアリシア、クレア、セレスは仲良くなっていた。
昨夜の夕食の席のことだった。国王と王妃は仕事があるそうで早めに夕食を食べたとのことで、俺とアリシア、クレア、セレスの4人で夕食を食べる事になったのだ。その時にこれから一緒に住むんだから仲良くなっていた方が良いと判断した俺は、意を決して3人に話しかけた。
最初は緊張や怯えと言った感情だったが、俺の世界の話を始めるとそれに、アリシアが食い付いた。目をキラキラと輝かせながら俺の話を聞き質問してくる。次第にアリシアだけではなくクレアとセレスとも話すようになっていた。
アリシアが特に食い付いたのが、魔法が存在しなかった点だった。他にも車や電車、新幹線などといった乗り物系にも良く食いついていた。とまぁ、そんなこんなで仲良くなる事に成功していたのだ。
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この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。
もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えて貰えれば嬉しいです。
スキルや武器などの特殊効果も教えていただければ嬉しいです。その際はどの様な能力かも教えていただければ助かります。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




