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銃眼のレーナ  作者: シノシノ
再び戦場へ
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第四十六話

ライフルでの撃ち合いなっている。こっちは砲撃要請が要請したいが、墜落した飛行機を盾に隠れているから要請出来ない。


「あーもう砲撃で殲滅したいのに!」


撃った後コッキングしながら僕は叫んだ。いつもなら前線塹壕を奪われた時は砲撃で敵を殲滅して突撃して確保していたから余計にイライラする。

するとホーバス中隊長がやってきた。


「あぁ~面倒だな、アルベルは援護! 生存者を助けるぞ! ミクー、パットは行け! あっ、シュトラは……しろ!」


途中で爆発音で聞こえなかった。だけど多分一緒に行けと言ったのかな?

近くにいたカラフさんたち…もとよいルイス径機関銃を持つ兵士に前線塹壕にいるデューク兵士の周辺を機銃斉射を指示していた。敵を押さえた後に僕らが予備塹壕から跳び出し生存者へと向かうタイミングだ。

機関銃斉射でデューク兵たちの反撃は押さえれた。もうすぐ思いながら近くにあった手榴弾をベルトに差し、パットやミクーさんが飛び出したのに合わせて僕も予備塹壕から後を追うように出た。途中でホーバス中隊長から声が聞こえたが爆発音で聞こえなかった。

ミクーさんとパットは僕が後ろにいるのを気付いていない。それは同じ指示されたと僕は誤解していた。生存者の元に辿り着くまでは弾丸が側を通ったりかすったりして生きた心地は余りしなかった。一度死んでも流石に銃弾で苦しんでは死にたくない。

操縦席を盾に辿り着いたら、僕がいた事にミクーさんやパットは驚いていた。


「レーナさんは援護では!?」

「なんでいるんだよ!?」


疑問を浮かべる二人に聞いたら、どうやら僕は予備塹壕でアルベルさんと同じく援護射撃だったみたいだ。爆発で聞こえてなかったので僕の聞き間違いと勘違いでしてしまった。ここまで来てしまったからには簡単には後方は出来ない。

機体は観測手の席は潰れており下半身は地面に埋まり上半身しか出てない。

三人と生存者は座席に隠れているのでどうするか考える中で僕は言った。


「ここから援護します! 二人で生存者を運んで! 二人が予備塹壕に入ったら僕も行くから!」


前席が潰れた機体からの隙間からライフルを出して頭を出してる間抜けな顔に穴を開けてやった。僕が撃つ度に二人は不安そうしていたが五発撃った後に僕は答えた。


「僕は生存者を運べない、パットとミクーさんお願いします!」


女の…まだ16歳の僕には大の大人を運べる力はないので、当然の判断だと思っている。

撃ち終えた僕は右側の小銃弾用パウチから弾が五発ついたグリップを二つ取り出し、一つを機関部に差し親指を使って上から装填する。もう一つのグリップも同じように装填してからボルトを戻した。

僕が本気で援護する意思を見てミクーさんは苦情な顔をしながら僕の判断を受け入れてくれた。


「よろしくお願いしますね」

「無事に戻れよ!」


ミクーさんとパットの声に左手で親指を立てて答えた。戻る際に味方の援護射撃は終えているので下がるのは危険だ。もう一度援護射撃を頼もうにも銃声などで聞こえない。どうしょうと考えてたらパイロット席でのルイス径機関銃が無事だったので、ミクーさんに頼み引っ張って貰った。ざっくりとした確認したら使えるので右側にルイス径機関銃を伏せながら出した。安定感出すため観測手の潰れてない上半身を土嚢顔変わりに置き引き金を指を引いた。

初めて撃つ連続射撃に少し驚くもすぐに刻み撃ちをする。3~5発感覚で引き金を引いては戻る。

僕が射撃を始めた2秒くらいでミクーたちは生存者の肩章を掴みながら引っ張って行く。

予備塹壕まで行くのを確認したタイミングで機関銃の弾も切れたのでライフルを掴み下がろうとした時に観測手の側に地図が見えた。何を書き込んだ地図を見て手を取り予備塹壕へと走った。

弾が近くで通る音に恐怖を感じながら走り、予備塹壕の前で思わず反撃しようと左側からライフルを回しながら構えた瞬間に左腰当たりに衝撃と激痛が走った。

そして反動をそのまま倒れるように予備塹壕へと体が落ちた。覚えているのはそこまでだった。

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