閑話 冒険者センターにて
中央区 冒険者管理センター
本日の業務もあとわずかな時間。通常 一般市民ならびに業者がダンジョンへ入場できるのは午後7時までと決まっている。理由は夜はダンジョン内モンスターが活性化するからだ。
活性化したモンスターからは通常時よりも高品質のドロップ品が取れることが多いが現代においてそこまでのリスクを負ってまで品質の良いものを手にすることは、逆に「タイムパフォーマンスが悪い」に値する。
そんな中、センター裏手にある拾得物管理部門がざわついていた。
「この魔石・・・数値が異常なんだが」
「は?まぁちょっとは小ぎれいだけど、そこまでってほどじゃななくね?」
「いや、検査機にかけたんだけど軒並み数値がすごいことに・・・・宮坂主任!ちょっと来てください」
黒髪ロングの銀縁眼鏡をかけた人がやってくる
「どうしましたか?」
「本日 ジェイイックさんから提出された魔石なんですけど、数値が異常に良くて」
映し出されたモニターを指さす
同じくのぞき込んでいた黒髪の人もその数値をみて息をのんだ。
「このダンジョンから出土する数値じゃないですね。どこで拾得されたものですか?」
「報告書からは4Fからと・・・」
「は?4F?」
確かに4Fは鉱石のフロアーだ。だがそれは鉱石であり魔石ではない。
「中央センターにより詳しい検査依頼をしてみましょう。発送の手続きをお願いします」
宮坂はそう指示するとその場を離れた。
これは始まりのお話。後に現在あるダンジョンはまだまだ本気だしてないということをこの星に生きる者たちへ知らしめる最初の一歩




