第1話 価値ゼロ判定その5
その後 無事集積場についた俺
ゴミを収集していると黒い球のようなものが出てきた。
使用済みのスキルオーブ
一応「鑑定」しておくか
■スキルオーブ(使用済み)
塩水に24時間付けたのち再充填可能
俺は目の前の文字を読んで、またもや茫然とした。
は?再充填可能?
今のいままで、スキルオーブは使い捨てという認識が世間一般常識
それが再充填可能?いや、そうなったらそれこそスキルオーブ革命
今まで破棄していた素材が一機に変わる。
「と、とりあえずしまっとこう」
キャスター付きゴミ箱へ収納 あとはエレベーターへ戻る途中黄色い点を回収した。
これで俺の本日の業務は終了。今午後2時45分。
今の業務委託範囲では俺のステータスでは5階が限度となっている。
ダンジョン入り口までもどり、センターに許可証兼身分証明書のカードをかざし退出する。
拾った魔石に関しては魔石の入ったポーチをセンターの該当窓口に提出し預かり表をもらう
入り口駐車場にあるライトバンにキャスター付きゴミ箱を載せ、会社へともどる。
ちなみに回収物に関しては会社が政府と契約している為、廃品として認識されているのと
出入口のセンサーにて一応中身を検査されている。
会社に戻ってからは、魔石のあずかり表、タブレットで入力した取得物の一覧の確認、業務報告を行い終了となる。取得物の中に買取希望品があれば別途申請をする。
俺はドキドキしながら3Fで拾ったマフラーとスキルオーブを申請した。
30分後、申請窓口に呼ばれる。
「藤堂さんが買取希望とは珍しいですね」
窓口の三森まゆりが淡々とした口調で話しかけてくる。
「マフラーは柄が好みで直してみたいなって思って。」
「そうですか。買い取り額は500円です。給与から天引きにいたしますか?」
「はい、お願いします」
買取額への了承のサインをし、窓口からマフラーとスキルオーブを受け取る。
俺はその足で市場とよばれる商店街へと繰り出した。
商店街では庶民向けの品物がそれなりの値段で買える。露店がおもで衣類・食料さまざまなものの
取り扱いがある。
そんな中でも俺の趣味・・・・裁縫をメインとしている裁縫洋品店「みまつや」へと赴いた。
今日のおじぞうさんのおべべもそうだか、俺は布が大好きだ。
子供のころから右手には肌身離さず布があったらしい。子供だったから覚えてないけど。
一緒に暮らしていた祖母が裁縫の達人だった・・・という経緯もあるけど。
そうこう思いを巡らしているうちに「みまつや」へ到着。
「よお平ちゃんいらっしゃい」
いつものように笑顔で店主の洋子さんが出迎えてくれる。
「お疲れ様洋子さん。ところでくもの糸って取り扱いある?」
「おや、めずらしい、あんたがダンジョン品を言うなんて。もちろんあるよ。ちょっと待ってな」
洋子さんはそういうと奥に引っ込んで段ボール箱を一つ持ってきた。
「うちにあるくも糸これだけなんだけど、どうだい?」
俺がその箱からくも糸をてにとったとき、またもや目の前にモニターがでた。
「え?」
基本的にスキルというものはダンジョン内のみで展開され、それ以外では発動しないというのが
セオリーだ。だが俺の目の前には今日何度も見たモニターが見えている。
■くも糸
品質 並
「平ちゃん。どうしたの?なにか問題でもあった?」
洋子さんが心配そうな顔で俺を見ている。
「い、、いやなんでもないよ。それよりもこのくも糸いくらかな?」
俺は段ボールの中から一つの束を取り出した。
■くも糸
品質 最高級品




