第1話 価値ゼロ判定その4
俺は震える手で今までゴミだった物をみる。
なにかの間違いでは・・・・・
だけど目の前には風のマフラーという表示。
あ、そうだ!!今日ダンジョン入り口で拾った装備品がある!!
キャスター付きゴミ箱から、業務開始時に拾った棍棒っぽいものを取り出して
改めて「鑑定」してみた
■棍棒
武器(破損 70%)
使用不可
武器威力 5
修繕方法 ニヤックの樹木液に木くずをませたものをヒビに流し込み、48時間固定
使用回数残 1回~2回
ただの棍棒だった。。。さっきのものもそうだけど修理方法まで表示されてるんだけど。
ニヤックって何?
いろいろわからない物・ことだらけだけど、俺の鑑定がなんかすんごいことになっているっぽい。
おもしろくなってきたので、次の集積場まで鑑定を発動させつつ移動してみると
重要でも重要じゃないものも目の前に表示される。ちょっと画面酔いみたいな感じになって
その場でうずくまってしまった。
「う・・・気持ちわりぃ・・・どうしたら・・・重要なのだけ表示されないのかな」
いきなり高性能になった「鑑定」に四苦八苦した。が、どうにもならず、とりあえず「鑑定」機能を切って移動をすることにした。
オートマッピングに表示された黄色い点を回収しつつ次の集積場へと移動すると
青い点がびっしりと付いた箇所が比較的近くに表示される。
「ここなら通り道だし大丈夫だよな?」
おそるおそる道を外れて移動すると、目の前に石の壁がそびえたっていた。
青い点が示す箇所はその石壁の中
「・・・・石の中にあるのか?」
現在の俺の装備はキャスター付きゴミ箱。中には清掃道具。ぐらいしかない。
ちくしょー今回も装備なしだからあきらめかるしかないのか。。。。
いらっとした俺はつい壁を足で蹴ってしまった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
そのとたん、いきなり石壁が動いた。
「はえ?!」
砂埃とともに石壁が動き入り口のようなものが目の前に展開される。
本当に今日という日はなんなんだろうか。
いきなり仕事をしていたら新しいスキルが出るわ、目の前に謎の入り口が出現するわ。
俺はまたもや茫然としつつも好奇心に勝てず、おそるおそる入り口をくぐっていた。
中は真っ暗かと思いきや壁がほんのりと光っている。
「こ、これは・・・!!!」
「鑑定」を発動
■ 鉱物資源 クリスタル(ブルー)
硬度 30% 透明度 200% 高水準の品質
魔石の塊だった。こんなに群生しているのを見るのは初めてだ。とてもきれいだ・・・
俺は試しに足元に生えている石をつまんでみる。石はあっけなく折れて破片が指先に残った。
手あたり次第摘み取ってみたい衝動に駆られるが、とりあえずこの一辺だけでも持って帰ろう。
俺はクリスタルの群生地をでて、試しに先ほど蹴った個所をもう一度けってみた。
ゴゴゴゴゴゴ
扉が閉まってゆく。
よかった。これで俺以外の人がここを見つけて乱獲するのを防げる。
いそいで蹴った場所に砂をかけて足跡を消し、俺は何食わぬ顔でもとの路へもどり
集積場へと急いだ




