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冒険者になれなかった俺はダンジョン清掃員になったが、本当に価値があるのはゴミの方でした  作者: DLW


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第13話 アクシデントと・・・・

暗闇の中で

「どうなっているんだ」

「アウリ!!」

目の前に「監視」のモニターがでる。


『・・・なんらかの原因でダンジョンコア内部で高エネルギーが発生。その為、エネルギー発生時の影響で、私の頭部のクリスタルがいくつか破損しました。幸いにも、このコクピットとアキラさんがいる場所の境めに亀裂が入っているので、住人の皆さんには影響はないです。が、直列回路は修復できません』

目の前には残りの糸が漂った状態のコアの裂けめが映っている。


「・・・はっ・・・あと少しなのに・・・」

このままではいずれ、内部からのエネルギーの圧力で縫い目は解け、裂け目は元に戻る。

アウリ自体の活動限界も5分を切っていた。

『・・一度コアから出て、体制を立て直しましょう』

アウリは外へ出ようとした

「・・・いや、待ってくれ」

俺はアウリを止める

アキラさんのあの時の言葉を思い出す

『この世界は想念の世界だから』

・・・じゃあ、直列回路がなくても、俺が縫い針を出したいと思えば出せるはず。


針!出ろ!

そのとき、モニターが光かがやいた。

アウリは右手に先ほどまでもっていった針の感触があることを確認する。

「うぉぉおおおお」

俺はその場でぶっ倒れた

「平ちゃん!!」

もっさんが近寄る

「もっさん、糸!糸だして!!」


ふたたび、コア裂け目に残っていた糸に針を通し、裂け目を縫う。

最後にすべてを閉じる前に隙間からアウリは外へ脱出し、裂け目を閉じた。

「つづけて、エネルギー逆転の文様を入れる!」

モニター越しに指示される文様を糸で入れてゆく。

すべてを刺し終えた時


コア周辺にあったエネルギーの嵐がゆるみ、静かに逆転し始めた。

『改修。完了デス。本当に……ありがとうございました。』


「監視」モニターから、その文字が表示されるとともに、俺は意識を手放した。


気が付くと、何も見えない。

『藤堂さん、気が付きましたか?』

アウリの声がする。

声を出そうとしても出せない。

『わかっています。あまり時間がないので、手短に話します。

 ダンジョンコアは今は問題がありません。もう他次元、藤堂さんの世界を脅かすことは当面ありません。』

『次は貴方の現状です。貴方は自分自身の回路・・・そうですね、魂としましょうか。その魂から針を生み出し修復を行いました。その代償として魂の2/3を失っています。現在残っているのは人間でいうと上半身の胸から上部にあたります。他回路が失われている為、視力・聴力・声帯の機能が正常に働いていません。また活動時間に関しても現在は1日約5分となっています。

幸いにしてスキルは残っている為、こうして会話はできるようです』

『クリスタルの住人に関しても、みなさん無事で残っている安全なクリスタルへ移動しています。貴方もいまそこにいます。』

『私もあの高エネルギーの影響でいくつかの回路が破損しており、自己修復を余技なくされています。』

『・・・時間です。また、貴方の意識が戻った時続きをお話しましょう

 ……おやすみなさい、藤堂さん。』


俺は安堵するとともにまた深くへと意識を飛ばした


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