第12話 決戦
結論からいうと、引っ越しは問題なく終わった。
朝目覚めると、前日と同じ風景。本当に引っ越したの?というぐらい変わらなかった。
アキラさん曰く「下地になってるものは以前とかわらないから」
しばらく様子を見ていたが、特に問題がないということでいよいよダンジョンコア修復にとりかかることになった。
各所打合せ等経て、明日はいよいよダンジョンコアへ
その夜 俺はなかなか寝付けなく、ちょっと水でも飲もうかとリビングへと向かった。
そこにはもっさんが居た
「・・・・寝れないのか。・・・俺もなんだか寝れなくて」
「・・・俺うまくできるかな」
思わずへたれな発言
「・・・オレも以前はそう思ったことあるよ。
元の世界でウイザードとして持ち上げられた時、あんときは急に身体も動かなくなって魔法の威力も弱くなって、、俺どうなるのかな?とか俺がやれなかったらまずいよなって一人で抱えていた。でも、、、
あの時もそうだったけど、俺がわかっていなかった。
ひとりじゃない。周りにも協力してくれる人がいる。
もし今回のことが、うまくいかなくても、それは平ちゃんひとりの責任じゃない。」
真剣なまなざしで俺をみる
「一番そばにオレがいる。なにかあったらオレを頼ればいい。
・・・だけど、オレがやばい時は平ちゃん。よろしくな」
『・・・私もできるだけサポートします。』
モニターからアウリの声もした。
「・・・若いっていいね。。。」
いつの間にかアキラさんも居た。
俺は急に恥ずかしくなってきた。いい大人がヘタレこぼして。。。。
「バックアップは俺達にまかせて!ドーンと構えてやっちゃってよ。あ、そうだ・・・・」
ドン!と机に一升瓶が乗る。
「とりあえず、前祝いってことで、景気づけに一杯いこう!!!」
チュン、チュン、チュ、、、、、
「ちょっと!起きなさい!!」
うっすらと目をあける。うおっぉぉ頭いてぇ。
よろよろと起き上がると、いくつかの瓶ともっさん、アキラさんが床に転がっていた。
目の前にはミレイさんがあきれ顔と怒った顔で仁王立ちしている。
「あんたたち。今日がどういう日だかわかっているんでしょうね!!」
「・・・・ダンジョンコア・・行く日・・・・」
「それなのに、これは何なの」
「・・・いやぁ。景気づけに一杯なんてやってたら・・・」
「・・・アキラ。ちょっとこっち来なさい。
後の2人はシャワーでも浴びて、立て直しておくのよ!!」
後に改めてミレイさんに詫びて、俺達はしじみの味噌汁を飲みながら今日のミーティングをした。
そして例の全身タイツに着替え、コクピット・・・もとい操作室へ入る。
『お二人とも、空間移動をしてダンジョンコア近辺へでます』
「概算だか、今回、アウリが持ちこたえれる時間は約30分。他次元からの報告によると、出現場所から右側に裂けめがあるから、そこを修復。完了後、エネルギー逆転の文様を刻む」
モニター画面右側にタイムリミットを測る時間が表示された。
「頭脳回路並列時にはこちらから合図をいれる。もっさん!例のセリフ忘れんなよ」
もっさんは右手を挙げて合図する
「よし!行こう!」
ダンジョンコアまではアウリが自ら移動をする。
目の前のモニターがこれまでいた地下施設から真っ白い世界へと移動する。
そこには。。。以前よりも大きく光り輝き、周りのエネルギーが吹き荒れるダンジョンコアがいた。
移動すると確かに、コア右側に裂け目があり、そこからものすごい勢いでエネルギーが風のように吹き出している。
「もっさん!」
合図とともにもっさんが例のセリフを発言、「つながった!」と同時に俺はアウリの右手に一本の針をイメージした。そこに黄金に輝く針のようなものが出現。同じく左手からは糸のようなものが紡ぎだされる。これはモッさんの魔法で編み出された糸。
俺はとりあえず裂けめを確認し、知識の中から修復方法を導きだす。
「・・・かけはぎ・・・いや、これは裏縫いでいこう」
裏縫いは表面に縫い目を出さず、裏側で糸を通して布を固定する方法
裂け目からコア内側へ入り、最初の一刺し、そのまま縫い進めた。
順調に作業は進み、残り時間10分、あと1/3を縫えば修繕可能となったとき。
どぶん
上からなにか音がした。
とたん。ものすごい量のエネルギーが流れる。
『いけない!!』
ビシッ
という音とともに、コクピットは闇につつまれ、モニターも消えた




