第10話 最後の清掃 その2
今回の計画
俺の「鑑定」もとい「監視」の監視先からの説明
「もいわ山」山頂より入場し、地下3階にあるメンテナンス用エレベーターから地下X階へとおり、そこから転送装置にのる。
その先は到着時にまた指示するとのこと。
すごく単純。
ダンジョンに入場してすぐにオートマッピングの画面が表示される。
いつものクセでつい黄色い点にあるゴミを収集したくなるが、今はそれどころじゃない。
ダンジョンのモンスターとほぼ出会わないように、かつ迅速に進みながら。
特に問題なくメンテナンス用エレベーターへとたどり着いた。
そのままではエレベーターの扉は開かない。あらかじめ「監視」さんから提示された複雑な文様のようなものを書き写したカードをかざす。
『緊急・確認』
扉がゆっくりと開く
中はほんのりと明るい。普段「まるい」等でつかっているエレベーターと変わらない。
但し、階を指定するボタンが1個しかない。
アウリがそのボタンを押すとゆっくりと扉がしまり。エレベーターは下り始めた。
「・・・・・なんか、長くね?」
もっさんがつぶやく
確かにいつまでも到着する気配がない。
そのうちひゅーっという音とともに停止する気配
到着したのか?と思えたが、明かりが消え、代わりに淡い赤い明かりに変わる。
そして扉は開かない
しばらく沈黙し待っていたが何も起こらない。
え?
俺は「鑑定」でエレベーターを見た
■メンテナンス用エレベーター
状態 故障
復旧するには外部からのメンテナンス業者の手配が必要
「・・・・・」
「藤堂さん?」
「・・・・故障らしい。メンテ業者呼べって・・・・」
来るわけないよね!!!
目の前にモニターが表示され、現在どの位置にいるかと、到着地までの距離が表示される
また、エレベーター内部から天井のメンテナンス用入り口から外にでて、ケーブルを外せることが
示された
エレベーター自体は自由落下で落ちるが、一定の速度を超えた時点で回りのレールがエレベーター自体をつかみ速度を落とす。また落下地点には緩衝器が設置されているので、多少は衝撃が緩められること。
「藤堂さん、たしか移動式マジックボックスに布積んでましたよね?」
アウリが言う。
サッキュバスさん、、もといリタさんの服を作った残り布が以外とあったので俺は、その布を四角に整形し、刺繍を施した。
■青海波を刺した布
効果 物理的対防 90%
市場価値 1億円
「このまま、待っていてもしかたありません。私がエレベータから外部に出てエレベーターケーブルを外します。藤堂さんは対防御布を床にひき、その中に藤堂さん、リタさん、轟さんも入ってください。床からの衝撃を抑えれるはずです。」
「アウリはどうするの?!」
「・・・・・大丈夫です。そのためにこういう身体をしているわけですから」
金ぴかの筐体をコツンとたたいた。
「・・でもこの箱自体、落ちたら持たないんじゃね?」
もっさんが言う。
「私の計算ではぎりぎり保てるはずです」
その後も、外に出て移動手段はないのか?や時間がかかってもメンテ入れてはどうかとは話し合ったが
早急な解決策がないので、最初の手段で行くこととした。
まずは床一面に対防布を引き、中央に移動式マジックボックスを置く、その周りに俺、もっさん、リタがボックスにしがみつく。効果があるかわからないが、ボックスの新機能安全領域ボタンも落下と同時に押すことにした。
アウリは器用に四隅から登り、天井の非常用脱出口から外部にでる。
「では、皆さん先ほど教えました体制をとってください」
床に座り込み、手で頭と首を保護する形をとる。
「いきますよ!!!」
バチン!バチン!
俺はボタンを押した
マジックボックスが淡い青い光に包まれる。
『Safety Field 展開
内部衝撃吸収率 89%』
そのとたん、とある遊戯施設にあるような「落ちる」感覚が襲う。必死に防御態勢を取りながらじっとしている。
ギャリギャリギャリ!!
急激に右へ傾く。
「きゃっ!!」
リタが思わず叫ぶ。
「リタっ!!」
移動式マジックボックスが横へ滑る。
「押さえろ!!」
再び
ガガガガガ!!
衝撃。
恐る恐る目を開けると、暗闇で全く見えない。
とりあえず、互いに声を掛け合う。そのとき
「みなさん ご無事ですか」
アウリが両目を光らせながらエレベーターへ戻ってきた。
扉を開けてもらうと何とか目的地へは到着したようだ。
某夢の国 海にあるタワー・オブ・●ラーが一番近い感覚です




