第9話 旅立ちの装い その3
「ふむ。わかりました。設計図は関係各所で共有できるよう手配してください。あと、すぐに製作にとりかかること」
モニターが消え、部屋にいるメンバーはすこし気を楽にした。
だが、アウリは真剣な雰囲気でこちらを向き話始める
「藤堂さん、轟さん、正直にいいますね。おそらく・・・あなた方は生きては帰ってこれない可能性が高いです。このプロジェクトに強制参加は望みません。私の信条ですので。ですが、そんなに返答をお待ちする時間もないです。数日中に返答いただくこと。また、ご家族や親族にはこの事実をお知らせしていただいて構いません。ただし、それ以外への伝達はできればお控え願いたい。余計な混乱を招きたくはありませんので。
また、金銭での解決になりますが、残されたご家族・親族他ご指定の方々にそれ相応のものを御用いたします。金銭以外でもかまいません。できるだけ要望にはお答えさせていただきます。・・・我々はそれぐらいしかできませんので」
帰り道
もっさんととぼとぼと歩いた。
お互い無言だった。何も言えない。
駅で別れる際
「・・・そういえば、めだか、どうする?」
「あっ!!!預けたまんまだった!!!・・・・明日にでも取りにいっていいかな」
「うん。。。。」
お互い微妙な気持ちだった。
「俺これから、今同居しているとこ行くわ」
もっさんはそういうと改札をくぐろうとした
「もっさん!」
轟が振り返る
「俺、、、、俺待ってるから」
もっさんは片手をあげて改札をくぐった。
それから、俺は駅の待合室で1本の電話をかけた。
「あ、ねーちゃん?急なんだけどこれからいっていいかな?」
手土産にいつもの・・と、おもったのだが、あいにく店舗が遠かったので、近場にあった「みなみかろう」にてケーキを買った。
そして、ばあちゃんの家についたわけだか、、、呼び鈴に手を伸ばす。
……押せない。
あと数センチなのに、指が動かなかった。
どうしたものかと考えていると背後から
「平助さん?」
ちょうと帰宅した姉ちゃんの旦那さんに鉢合わせした。
「あ、、、こんばんは、、、、」
もじもじとしながらそういうと、旦那さんはなにか察したように扉を開けた。
「今帰ったよ~。ちょうど平助さんと鉢合わせしたわ~。ちょっと平助さんと話したいから、出てもいいかな~」
ばたばたと花ちゃんがでてきて旦那さんのカバンを受け取る、姉ちゃんはおそらく台所だ。
「え~、もう夕飯の用意しちゃったよ!!!」
「少しおそくなるけど、夕飯はちゃんと食べるから!!ちょっと男同士で話したいなってかんじ!!!」
「わかったわよ。あんまり遅くならないでね!!」
部屋の奥からじゃっじゃと料理を作る音が聞こえる。
「じゃ、とおさん平助おじちゃんとちょっとでてくるから。」
出迎えに来た花ちゃんはカバンをしっかりともってうなずいた・
「では、平助さん 行きましょうか。」




