第9話 旅立ちの装い その2
さっぽろの中央冒険者センターにて
会議室にはアウリ・俺・もっさん他ヒューマノイドや研究所職員を含め8名ほどいた。
これから俺の「鑑定」・・・もとい「監視」の能力を使って別次元の人と現状についてとダンジョンコア改修について話す予定だ。
目の前にモニターが現れ、文字が表示される。
『お待たせいたしました。』
「定刻どおりですね。藤堂さんの消耗も考えて、さくさくと進めましょう」
それから話し合い?が持たれ、ダンジョンコアにはアウリ・俺・もっさん・サッキュバスさんの4名が向かうこととなった。サッキュバスさんはダンジョン生まれなので、本能としてダンジョンコアの場所がわかるとのこと。しかし、ここで、戦闘員がもっさんしかいないんだけど、、、、、、
『メンテナンス用の特殊ルートを表示します』
先方が目の前のモニターに日本地図を映し、各都市から一本の線が伸びている。
『地図に示しているルートをたどれば、最短でダンジョンコアに到達します。。。が。。。次元結合を行ってから一度も使ったことがないルートなので現状でどのようになっているかは我々は把握できていません。ですが、ここを使う以外ダンジョンコアへは到達できないです。。。。また、我々は把握していなかったのですが、こちらの世界のゴミを多次元へ捨てることに反発していた団体がゴミに紛れて、他次元への救援物資を流していたことがわかりました。場所も把握しております。サルベージ頂ければ少しはお役に立つかと。あと、、、、、』
そのあと文字が途切れた。しばらくした後
『大変申し上げにくいことなのですが、我々が試算している状況としてはダンジョンコアは暴走している可能性が高いです。よって高エネルギーが周辺充満(?)しており、そのままではダンジョンコアに近づくことはできません.。人間としては無理です。そちらのヒューマノイドさんであればなんとか。』
「じゃあこの人とサッキュバスさんだけ行けばよくない?」
『ですが、ダンジョンコアの修復ができる方は、藤堂平助様と轟大介様以外にはいまのところ適正が合う方がいません。それはダンジョンコア改修の為、我々の指示を受けながら藤堂様が作業にかかわり、轟様がその間「魔法」と呼ばれるもので高エネルギーを中和しなくてはならないからです』
重苦しい空気
「平ちゃんはわかる。でもなんで俺?」
もっさんがつぶやく。
『轟様が必要なのは、あなたが魔力器官を持たないからです。』
その言葉に、部屋の空気が止まる。
『通常の魔法使いは魔力器官によって外部エネルギーを変換します。しかし、あなたはそれを持たない。にもかかわらず魔法を扱える。
つまりあなたは、エネルギーをそのまま生命力へ、生命力をそのまま魔法へと変換できる極めて特殊な存在なのです。
ダンジョンコア周辺の暴走エネルギーを中和できるのは、現時点で轟大介様ただ一人です。』
別のモニターが開いた。
『こちらは魔力器官をもたない轟様用のエネルギー取集装置です。そちらの技術でも製造可能なように設計いたしました。』




