第7話 世界の役割
「ほかの皆さんも藤堂さまと同じということでよろしいでしょうか?」
アウリは他の人にも問いかける。皆 とまどいながらにもうなずく
「なぜ、私がこのような不条理に近いことをするのか、おわかりにはならないでしょうが、端的にいいますと多くの人や・・それ以外のものがあまりにも他責すぎるからです。」
「今、皆さんがここにいるのは、私から見れば自分の意志でいらっしゃるということにすぎません。
ですが、それに対して、自分に不都合なことや都合の悪いこと、自らが意識、無意識下で望んでいないことがおこると『無理やり連れてこられた』や『検査なんか頼んでいない』などとのたまう輩の多いこと。私から見れば、自らが選んだ結果にすぎないのに。ああ!あなたがたにとっては少しキツイものいいようですね。しかしだからこそ私は必ず問うことにしているのです。
後悔・・という言い方はあらゆるパターンには当てはまらないかもしれません。ですが、心残りがなく納得した上で今ここにいますか?ということです。なるべく理解できるように言語化してみましたがいかがでしょうか?」
皆 静まり返る。
「では進めさせていただきますよ?」
アウリはそういうと、ホワイトボードの「後悔しませんか?」を消して一つの大きな円とそのまわりにいくつかの小さい円を書いた。
「まずは、今この星の現状についてお話しましょう
前提として、あなた方が認識しているこの星・・今は世界と定義しましょうか。そうですねA世界とした場合、あなた方が認識できない世界、B世界、C世界、D世界・・・と無数に世界があるとします。これは平行世界や多次元での世界もさすこととします。当然、他の世界でも我々のようにAIや人に類似した者たちが生活している世界もあると仮定します。」
ホワイトボードの大きな円にA世界と書く、その周りの小さな円にB、C,D、、、と書き記す。
「さて、我々の世界ではゴミはどのように処理されているでしょうか? 藤堂さん?」
いきなり指名される。
「え・・・っと生ごみは火で焼いて、大型ごみは埋め立て?」
「・・・まぁいいでしょう。そうですね。いずれかは満杯になり処理できなくなるかもという話がでていますが、他の世界でも持ち上がりそうな話ですよね。なので他の世界の高度な文明を築いている方々は考えました。自分の世界では処理の難しい物や環境を汚染するものをほかの次元に捨てればいい。そこで自分たちの世界にもっとも影響がすくなく、かつ未発達な世界をさがし、そこへゴミを捨てるようにしたわけです。あなた方がダンジョンと呼んでいるところは他の世界からのゴミ捨て場なんですよ」




