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冒険者になれなかった俺はダンジョン清掃員になったが、本当に価値があるのはゴミの方でした  作者: DLW


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閑話 ウィザードとは

暗部屋でモニタ越しにタイピングに勤しむ一人の女性

ツッターン!!とこぎみ良くキーボードのenterキーを押す。

「ふぅ。あとは結果待ちね」

アイコスーンにたばこを刺して一息付く。


それにしても驚きの連続だった。

行方をくらませていた轟大介が現れたかと思ったら、なんと、若返っていたのだ。

正直どっきりか似た人か・・それこそ直系の子供か親戚かとおもったけど、本人だと言い張る。

いや、分かれた時と同じ風貌だから本人なんだって言われればそうだが、ウィザードという人はそういうものじゃない。


我々としては「ウィザードは魔法を放つたびに老化する」という人なのだ。

魔法を発現してしばらくはそのようなことはないのだが、人によるのだが急激に老化がすすみ魔法を放てなくなる。

ウィザード自体が全世界での人口の2%しかいない状況でなぜ老化するのか?年老いて魔法が放てなくなることはなぜか?を研究者も研究対象のサンプルが少ない上で原因究明ができかねていた。

仮設としては魔法発現に対して身体の「生きる力」というものが減少することによる老化現状の発現ということになっているが、そもそもどうやってその「生きる力」がかかわっているのかがさっぱりわからない。わかっていることは魔法を放ては放つほど老化が早まること。だが、定まった老化現状を引き起こす回数等がわからないからだ。

ウィザードはいつ自分が急速に死へ向かうのかわからない状況で魔法を放つことになり、老化することがわかった人のストレスは尋常ではない。

轟大介はこの国で初めてのウィザードとして活躍していた一人。そして私のかつての恋人。

それまでウィザードのいない国としてはこのようなことが本人に起こるとは知らず、私も轟のサポーターとして配属されたのが本人と出会うきっかけだった。

ある日を境にどんどんと年を取ってゆく。私はそんな彼でも支えてゆこうと思い、こうして研究チームに転換させてもらったのだが、本人・・・轟はついていけなかったのだ。

国からの援助

家族からの応援

なによりも国民からの賞賛に酔いしれているところに、急に自らが老人へと近づき、魔法も放てなくなったことに。。。。。


心から支えていたと思っていた自分からも轟は突然姿を消し、まったく連絡が取れない状態になった。しばらくはとても落ち込んだが、それも月日が過ぎれば遠い思い出となった。ただ、あの時救えなかった轟の代わりにだれかの手助けになれば、、、と同時にもしかしたらいつか帰ってくるかもしれない轟の為にと研究チームには残っていた。

そうして、、、あの日突然メールが届いた。


「元気か?実は相談したいことがある。」


まさかの轟からのメールだったのだ。嘘だとおもった。

でも、私のプライベートのアドレスを知る人物は少ない。ましてや、わずかな希望の為に残されたメールアドレスなのに。


会ってみたら、やっぱり本人だった。


いろいろ言いたいことはある。自分に都合のいいように消えて、私の気持ちやほかの人たちへのこととか。。。会ったらたくさん言いたいことがあったのに、いざ現実に出会うとそんなことはどうでもよかった。

生きてた。それだけだった。


そんな感動はよそに、轟は私にある液体に入ったペットボトルを渡し、成分分析を行ってほしいことと、今現在の自分の身体の詳細な検査結果が欲しいと言ってきた。

ペットボトルには透明な液体が入っている。

轟いわく、この液体を摂取したら「若返った」というのだ。

液体はスキルオーブをある一定濃度の塩水につけて時間経過したものだと。

なぜスキルオーブをそんなことにしているのかとか、若返るとか現実では到底理解できないことを話している轟に、老化の為の妄想、もしくは痴ほう症ではないかと疑うほどだった。

「信じてないな。だったら今からこの水を飲むからそのあと調べてほしい」

飲むと急激に睡眠を欲するとのことだったので、研究施設にある療養棟を抑え、言われるがままに轟を入院させた。

その結果は・・・・いわずものがな。

轟は私と再会するよりも若返ったようだ。

今も入院したまま精密検査を受けている。


また、轟が飲んだ水も同時に成分分析の為、研究所へと送られている。

検査結果がでるまで数日かかるが、私は轟の身体状況や聞き取りをしたことを報告書にまとめ所轄省庁へと連絡した。




この物語の設定としては、魔法がつかえる世界に居る人の人体には魔法を放出させるための器官なりMPという要素がありますが、無い人がどうやって魔法をつかうのか?ということに対して、生命力をつかう。ということにしました。魔法やスキルに対してのレベルもありますが物語上レベルの概念はでません。詳細ははぶきますが、MPが減る=生命力が減るです。MPは時間経過とともに戻りますが、生命力は減ったままです。なので老化していきます。当初想定としては魔法を1,000回放つと1歳年を取るまたレベルアップに伴い生命力変換率も上昇する設定でしたが、それではあまりにも老化速度が速いとなって変更になりました。

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