第4話 布の上の魔法陣 その3
ピンポーン
「はーい」
仕事帰りに姉の家・・というかばあちゃんの家に寄る。
玄関にでてきたのは姪っ子の花子。
「あ!平助おじさん。こんばんわっ!」
「こんばんは。これ、おみやげ」
「わ~~~~ありがとうございます。」ぺこり
しっかりした子だ。たしか7歳だっけ。
その後ろでもじもじとした男の子が扉で顔を出している。
おれは目線を合わせるようにかがみこむ
「裕也。こんばんは」
「・・・・こんばんは・・」小さい声だかちゃんと挨拶をした。
「ちゃんと挨拶してえらいな!」
恥ずかしそうにドアに隠れる。こっちは5歳
居間に上がると、懐かしい。
姉は家の修繕はしているが、改修はしていないのでほとんと当時の面影をのこしている。
「・・・おっと、そうだった。姉ちゃん、夕飯前に用事すますわ」
「了解!今手が離せないから勝手にやって!」
台所で(おそらく)夕飯の用意をしている姉に声をかけ、1Fにある納戸へと向かう。
「たしか、このあたりにしまった様な・・・」
ぎっしりと詰め込まれた納戸から、あれこれ引き出しながら目的のものを探す
花子は母親の手伝いをしているのかいないが、裕也は興味深く見ている。
「いろいろ出すから、気をつけろよ。」
そういって納戸に詰め込まれているものを出している時に、紙袋にはいった目的のものがでてきた。
中身を見るとばあちゃんの手書きで書かれた刺繍の図案や、チラシ?のようなものの図案がぎっしりとつまっていた。中身を確認していると
■対防御魔方陣
効果 対物に対し下記効果あり
刺繍範囲 10%の場合 対防効果 3%
30%の場合 対防効果 7%
50%の場合 対防効果 10%
推奨素材 木綿糸・シルク・くも糸
いつものモニターが目の前にでている。
魔方陣?
他の図案を見る
■対魔法防御魔方陣
効果 魔法攻撃並びに精神攻撃に効果あり
刺繍範囲 5cm立法センチ 対防効果 0.2%
推奨素材 くも糸・クリスタル
他の図案をみてもそれぞれに対して説明がでてくる
はあっ?いや、刺繍図案は魔方陣なの?!
図案を見ながら思案していると
「ごはんできたよ~」
姉が仁王立ちしていた。
「うわっ!!」
「結構、声かけたんだけど!」
「・・・・すいません・・・」
リビングにある食卓テーブルへいくと、おいしそうなおかずが並んでいた。
「こんばんは~」
姉ちゃんの旦那さんである和樹さんからもご挨拶。
温和な性格だけど、姉ちゃんの事しっかり守ってくれてるのがありがたい。
和やかに話をしながらひさしぶりの自分以外の人がつくった手料理を堪能し、手土産に持ってきたケーキを食べて帰宅した。手にはあの紙袋を持って。
帰ってからじっくりと見たい。
アパートにつき、自分の部屋の前に水槽と扉にメモ紙が挟まれていた
『平ちゃんへ
しばらく家を空けます。知り合いに魔法の研究をしているやつがいるのでオーブ汁とか調べてもらいに行ってきます。大変申し訳ないんだけど、居ない間、水槽のめだかに餌を与えてほしいです。轟』




