第3話 Re;レッツオーブクッキング! その4
「それはそのう・・・感というか、なんていうか・・・・」
しばし沈黙
「・・・わかりましたわ。詮索は致しませんが、できれば今後も連絡を取れるようにしたいです。
そういえば自己紹介がまだでしたわね。私、鏡 美咲と申します。」
「俺は藤堂 平助」
お互いライムというSNSのIDを交換し、その日は終了となった。
いろいろやらかしてしまったことに気持ちが沈んでいたが、そこにさらなる出来事が起こる
相輪館にたどりつくと何やら騒がしい
「あ!帰ってきた!!」
大家さんである小林さんが俺を見つけて駆け寄る。
「ちょっと、藤堂さん これってどういうことなの?」
相輪館の裏手にいざなわれ見た風景は、、、、
俺の部屋の出窓からでっかいネギが生えてた。というかぶら下がってるというか。
推定 長さ3m 直径は通常のネギと同じ2cmぐらい
幸いにも出窓の柵にひかかっている状態で破損は、俺のネギを植えていた鉢ぐらい。
どうやら下の住人が窓に白いものがぶら下がっていると大家さんへ知らせたことにより発覚したらしい。
外から見たらでっかいネギが壁に張り付いているようにも見える。
『・・・確かにおおきくなれよ~って言ったけど、、、、でかすぎだろ!!!」
「すいません!!!今すぐ回収します!!!」
俺は急いで部屋に入り、出窓でネギを引っこ抜こうとする。。。。が長すぎる。
しかたなく包丁である程度の長さに切りそろえながら引き上げていく。
すべてを部屋に取り込むことはできたが、いかせんネギ。強い刺激臭が充満する。
くっ・・・染みる。
回収後改めて大家さんへ挨拶へ
「大変失礼いたしました・・・・」
「藤堂さん。次回は気を付けてくれたらいいけど・・・あんなに大きいネギってどうやったらできるの?」
スキルオーブの汁をあげたらできます!!!なんて言えない。
「いや~あれ作り物なんですよ~。ノリを乾かしているうちにベランダから落ちちゃったみたいで~」
「え?そうなの?にしてはずいぶん本物っぽかったけど・・」
「友達のネギ農家に頼まれたオブジェクトなんですよね~。いや~ほんとすいません!!」
無理やりに近い言い訳だがゴリ押しした。
寛大な大家さんからは注意で済んだからよかったけど、今度は本気で気をつけなきゃ。
ペコペコと頭を下げながら部屋に戻る。
しっかしこのネギどうしよう。。。。とりあえず冷蔵庫にぶち込んだ。
そこにノック音。
出てみるともっさんが立っていた。
「平ちゃん。今日のアレってでっかいネギだよね?」
「ええ、ほんっとすいません!!作り物なんですけど窓で乾かしてたら落ちちゃったみたいで」
「・・・・いや、これだけ部屋がねぎ臭だったら作り物とは思えないけど」
・・・・言い逃れできない。
玄関先で話せる内容でもないので、もっさんに家にあがってもらった。
「・・・あれってなんかダンジョンと関係あるの?」
もっさんから聞かれる
「いや、関係あるというかないというか・・・・」
「なんか話せないこと?」
いつになく真剣な表情でもっさんが聞いてくる。
「じ、、実はスキルオーブを溶かした液をネギにかけたら巨大化しました・・」
と、正直に言えればいいのだが、そもそもスキルオーブをなぜ溶かしたのか?とかそれよりももっと
根本的なことから話さなければならない。
もじもじしているともっさんが話始めた
「実は俺、ウィザードなんだけど。平ちゃんも、もしかしてそうなの?」




