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おっさんでも恋したい  作者: 佐藤一郎
5/6

ヒロインは悪役令嬢

「ほーほほほほ。お帰りなさいお兄様」


マイケルの邸宅に戻ると、美少女が待ち構えて居た。この子がマイケルの妹か。


金髪縦ロールで、キツイ顔立ちだけど整った美人で、スタイルは少女モデルみたいにスリムで、めちゃくちゃ好みだ。


「今日も依頼が失敗して、涙目になってるのかしら?お兄様」


「今日は達成したよ」


「え。あの依頼をお兄様が一人で……」


「一人ではない。僕の隣に居る、パーティメンバーの佐藤さんと一緒に達成した」


「え。ボッチのお兄様にパーティメンバーが…」


「失礼な事を言うな。ボッチなのは冒険者の時だけだ」


「私がパーティ申請した時は断ったのに、こんな変なおじさんとパーティになるなんて……」


変なおじさん……踊りたくなるけど自粛した。


「僕のパーティの事より……マーガレット。君の方が問題だ。クラスメイトの平民の女の子。リリーをイジメるのをやめるんだ」


「イジメてなんかいません。あの子に身分というものを教えて差し上げてるのですわ」


「学園では身分無関係なのを知ってるだろ」


「あの子がいけないのですわ。私の婚約者ホレル王子様に色目を使うのですから」


「あれは相談しただけだろ」


「相談なら先生にすれば良いのですわ」


「それは……そうなもしれないが、マーガレットには何か事情があってだな」


「そんな事は知りませんわ。私はこれからも、あの目障りな女を排除するのですわ。ほーほほほほ」


美少女マーガレットは、それだけ言うと、何処かへ行った。


俺はこんな女の子を知ってた。


ネット小説で知ったんだけど。


マーガレットはきっと、典型的な悪役令嬢だな。


それでも俺は、めちゃくちゃ好みだ。こんな子が彼女になってくれないかな?



用意された俺の部屋には、マイケルも入って来た。


「それで先程の魔法ですが、あれは何だったんですか?」


俺は再び銃を作り出した。


「これ見てみろ。カッコいいだろ?子供のころから憧れたなぁ」


「その武器は、僕にも使えますか?」


「それは無理だな。この銃は、俺の体にくっ付いてて、体の一部なんだ」


「そうなんですか、残念です」


「世話になってるので何とかしたいけど、ごめん」


「いえいえ。それより佐藤さん、この後もパーティでの活躍。よろしくお願いします」


「おう。こちらこそ期待してるよ」


「ありがとうございます。でも一つ問題がありまして……僕は今は帰省してこちらに居るのですが、いつもは王都の学校に居るんです」


「王都か……宿代とか高そうだな」


「はい。そこで提案ですけど、佐藤さんも僕と同じ王都の学校に入りませんか?特待生なら寮費とかも無料ですし」


「ええ?おっさんの俺が生徒になるの?」


「うちの学校は、佐藤さんが、この世界の事を学ぶのに最高の環境ですよ」


「それはそうかも知れないけど、おっさんの俺が入れるのかな?」


「佐藤さんの能力があれば楽勝です。一芸入試です」


「でもなあ。学校でチンタラ勉強するより、冒険者として稼ぎたいしな」


「僕の妹の、マーガレット。佐藤さんチラ見してましたね」


「それはまあ。マイケルの話から、どんな女の子かなあって思ってチラ見してただけで……」


「マーガレットクラスの美少女。いっぱい居ますよ」


「どうすれば良いのだ。今すぐ教えてくれ」




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