説明は聞かないとね
「俺の名は佐藤。日本って国から来た」
「日本ですか。知ってますよ。同じように日本から来た冒険者の方から聞きましたから」
「他にも居るのか?」
「はい、僕が知ってるだけで、30人以上居ますね」
「そんなにか?」
「実際に会った人は、ごく僅かですが。最近帝国が沢山の日本人を召喚したそうで、それだけで30人以上居ます」
「そうか」
「あまり興味ないみたいですね」
「ああ。日本には良い思い出がなかったからな」
「……次はあなたの能力について教えて下さい」
「わからない。着いたばかりだからな」
「それでは、あなたを鑑定してもいいですか?」
「どうぞ」
「スキル、鑑定」
それなりの時間を掛けて、鑑定は終わった。
「ある程度わかりました。あなたのレベルは2。体力は高く、魔力はかなり高く、使えるスキルは、硬質化、爆発、吸収、分裂……あとは、色々混じってる感じて、探れませんでした」
「硬質化か……」
俺は裸足の裏を触ってみた。めちゃくちゃ硬かった。
裸足で歩いていて、まったく痛くなかったのは、このおかげか。
「後、スライムがどうとか鑑定に出てるのですが……」
「それは……何やら俺の体の中にスライムが入ってるみたいなんだ」
「スライムですか……佐藤さんにさらに興味が湧きました。僕とパーティを組みませんか?」
「パーティ?マイケルは冒険者なのか?」
「はい、A級ランクです」
「ほう。その若さで凄いな」
「はい。強いので」
「俺は、冒険者ですらないのだが、良いのか?」
「構いません。是非、お願いします」
「わかった。よろしく頼む」
「それでは、服屋へ寄ってから、冒険者ギルドへ行きましょう」
歩きながらマイケルから聞いた話では、
この国の名前は、グローニング王国。ここは辺境伯領のグランシャトー。
マイケルは、その辺境伯の長男で15歳らしい。
モデルみたいな体型で、背も高くて、大人顔のイケメンのくせに15歳って。
外人は大人だなあ。
学校は、小中高大のシステムで、これは過去に日本から来た転移者が始めたらしい。
マイケルは中3で、普段は王都で生活していて、来年王都の高校を受験するみたいだ。
通貨は三種類。銅貨、銀貨、金貨のみ。銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚。
金貨1枚で、中級の生活なら、一日過ごせるみたいだ。
冒険者ギルドのランクは、SABCDEF。
一つ上のクエストまで受けれる。
ランクアップは。クエスト報酬、素材やアイテムの売却で、ギルドが冒険者に支払った金額で決まる。
Eランクが金貨10枚。Dランクが金貨100枚。Cランクが金貨1000枚。Bランクが金貨10000枚。Aランクが金貨100000枚。Sランクに至っては、金貨100万枚って。難しすぎるだろ。
Bランク以上は試験あり。強制依頼あり。
強制されたくないのでCランクで良いかな。
この国グローニングは、グリーン大陸の東寄り。
グリーン大陸の中央にはクローナル帝国があって、そこは侵略国家で、周りの国は、包囲網を組んで、同盟してる。
魔王国もあるが、そこは専守防衛。侵略はしない。
クローナル帝国は、隣接する魔王国の領土を狙って、日本から30人以上の人を召喚したもよう。
この街。辺境伯領グランシャトーは、恐慌大森林を挟んで、帝国に接してる重要拠点。
大森林を回り込む形で、北側と南側に、街道がある。
俺が居たのは、大森林の入り口の近く。今日、用事が済んでから向かうのは、もっと奥。
服屋で手頃な服を買って、ギルドでFランクの冒険者登録をした。これらの金額は、今日の報酬で支払うって事で、マイケルが貸してくれた。
「昨日、僕が受けた依頼。まだ達成してないので、協力して貰えませんか?」
「いいよ。どんな依頼?」
「ムカシ大トンボの素材集めですよ」
「それは難しいのか?」
「はい。ムカシ大トンボは、強さはEランク程度なんですが、飛べるし素早いので、なかなか捕まらまいんですよ。それでAランクの依頼になってます」




