はっぱ隊って……一人だし
いきなりやってきた異世界は森の中。
しかも全裸。
とりあえずデカイ葉っぱと、何かの植物のツタで、チンポだけは隠した。
これじゃ、昔懐かしいはっぱ隊だな。
「やった♪やった♪」
踊りだしてしまう、俺はおっさん。
げ。見られた。
緑色の小さいおっさんだ。ゴブリンか?
「キキキキガハ」
ゴブリンに、笑われた。
お前なんて全裸じゃねえか。
「お前食う。美味そう」
おう。ゴブリンのくせにちゃんと喋れるじゃねえか。生意気に。
おお、いってえ。腕に噛みつかれた。かー、腕の肉、えぐれてるじゃねえか。
あれ?でも勝手に治っていくっ、と言うより、欠けた部分の両側がくっ付いた感じかな。
あっ、でも腕が少し短くなってやがる。
くそゴブリンの野郎。許さねえ。
「おっさんキッーク」
ゴブリンはぶっ倒れた。流石にザコ。
「こうして森の平和は守られたのだった」
パタパチパチ。
拍手しながらイケメン野郎が来やがった。
「変わった歌が聞こえたので近づいて来ましたが、面白いものが見られました」
「お前は誰だ」
「マイケルです。冒険者をしてます」
「こんな所に何をしに来たのだ?」
「もう少し森の中へ入って、魔物退治に向かう途中ですが、あなたこそ、全裸で何をされてるのですか?」
「知らん。無理やり飛ばされたのだ」
「あなたは黒髪黒目ですね……異世界から来たのです
か?」
「たぶんそうだ」
「うーん……何か困ってる事はないですか?」
「困ってることだらけだ」
「それでしたら家に来ませんか?いろいろ助けれますし」
「良いのか?」
「はい、遠慮なくどうぞ」
「ありがとう、マイケルは良いイケメンだな」
俺は、マイケルの案内で街の入り口まで来た。
そこはデッカい城郭都市だった。
入り口では、周りの皆に見られたり、門番に不審がられたが、マイケルの連れと言う事で、すんなりと街に入れた。
マイケル、侮れない奴だな。
マイケルの家は、街のど真ん中の、デッカい……
城じゃねえか。
その城の中にも、すんなりと入れた。
メイドとか、執事とかからは思いっきり白い目で見られたけど。
「ここは僕の部屋です、ゆっくりくつろいで下さい」
高そうなソファで、ほとんど全裸の俺が腰掛けるのは気が引けたけど、本人が言うならいいか。
俺はゆっくり腰掛けた。
「まずは服ですね。これはすぐに用意するとして…住居と食事ですが、これも夏休み中は、家で面倒見ますね」
「良いのか?」
「はい。その代わりと言っては何ですが。あなたの事をいろいろ調べさせて下さい」




