REVOLT 第三話「約束」
革命は、一人では始まらない。
信じられる仲間がいて、初めて革命は動き出す。
監獄都市。
警報が鳴り響く。
「侵入者だ!」
「革命家レヴァンを確認!」
天使、悪魔、AI。
三勢力の兵士が一斉に監獄を包囲する。
その中心で、一人の男が笑っていた。
全身を鎖で縛られながらも、その瞳は死んでいない。
「ハハハハハ!!」
「もっと来い!」
剣が振るわれる。
その刃が兵士の肩をかすめる。
「ぐっ……!」
兵士は立ち上がる。
だが突然、剣を味方へ向けた。
「何をしている!」
「違う……敵が味方に見える……!」
催眠。
ゼノウの魔剣が精神を支配したのだ。
さらに傷口は黒く変色していく。
「毒だ……!」
兵士は倒れた。
ゼノウは笑う。
「俺の剣は、優しくねぇぞ。」
その時だった。
「ゼノウ。」
聞き慣れた声。
ゼノウの笑顔が止まる。
ゆっくり振り返る。
そこには黒いコートの男。
レヴァンが立っていた。
数秒の沈黙。
そしてゼノウは笑った。
「……遅ぇよ。」
レヴァンも小さく笑う。
「ああ。」
「悪かった。」
――回想
数年前。
燃え盛る村。
幼いレヴァンとゼノウは背中合わせで戦っていた。
敵は圧倒的。
レヴァンが叫ぶ。
「ゼノウ!」
「逃げろ!」
ゼノウは首を振る。
「お前が行け!」
「俺が時間を稼ぐ!」
レヴァンは歯を食いしばる。
「必ず迎えに来る!」
ゼノウは笑った。
「その言葉、忘れんなよ。」
敵が押し寄せる。
レヴァンは涙をこらえながら走った。
そしてゼノウは捕らえられた。
――回想終了。
現在。
ゼノウは鎖を引きちぎる。
「約束、守ったじゃねぇか。」
レヴァン
「当たり前だ。」
「仲間は見捨てない。」
ジンは二人を見て驚く。
「……昔からの仲間だったのか。」
レヴァン
「俺が初めて革命を語った相手だ。」
ゼノウ
「その時は笑ったけどな。」
「今なら信じられる。」
レヴァンは剣を抜く。
「行くぞ。」
ゼノウも魔剣を構える。
「革命軍。」
ジンも拳を握る。
「三人目、加入だ。」
その瞬間、監獄の上空から巨大な光が降り注ぐ。
天使の部隊長。
「革命家レヴァン。」
「その罪、ここで終わらせる。」
同時にAIの大型兵器が起動する。
《危険度更新》
《革命軍 三名確認》
《排除優先度:EX》
悪魔の将軍も現れ、不気味に笑う。
「三人まとめて殺してやる。」
レヴァンは静かに前へ出る。
「革命軍。」
「初めての戦争だ。」
三人は同時に駆け出した。
約束は、時に何年もの時を超える。
革命軍は三人となり、初めて世界へ歯向かう。
──第四話「監獄戦線」へ続く。




