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学園転移~人狼になった俺の異世界生活~  作者: 蜜柑【オレンジ】
三章 
47/52

コボルトVSゴブリンVS人狼 5

(side クレア)


ノアが錫薙刀に《火魔法》を纏わせゴブリン相手に無双をしている中、クレアはというと


「う~ん( シュルシュル・・・)しょ、(シュッ! シュッ!) よし! これで処置は完了 っと!!(ドパンッ!!)」


いつの間にかぼろぼろになっていたコボルトを回収しついでに応急処置を行っていた。





応急処置の最中、隙と見たのか何体かゴブリンが近づいてきたが、そのほとんどはクレアが持つ「雷電」によって寸分の狂いもなくヘッドショットを決められ地面に沈んでおり端から見て「なんだこのちぐはぐな地獄絵図」状態であった。







「しっかし、多いわね。 もうかれこれ五十は処置したはずなんだけどまだい 「「「ギャアアアア!!」」」 もおー! うるさい! (ドパンッ!) 「「「ギャッ?!!」」」」


あまりの怪我人の多さにクレアは文句を口に出すが、それでもその手を止めず次々とボロボロ状態のコボルト達の傷口に薬を塗り即席で作った包帯を巻いていく。 

途中四肢が欠損しているコボルトもいるが部位があればそのまま糸で仮止めをし包帯を巻いていく。 

その繰り返しであった。


ついでにまだ襲ってくるゴブリン達を半分キレながら魔力弾一発で全滅させていた。




その様子を見ていたゴブリン達はノアよりもクレアの方を驚異と判断したのか大量のゴブリンがクレアの方へと向かう


「まったくウザいほどいるわねこいつら、 (ドパンッ!) そろそろ応急処置に (ドパンッ!) 専念させてくれない (ドパンッ!) かしら!! (ドパンッ! ドパンッ!)」


大量にきたゴブリン達に文句を言いながらもクレアは魔銃「雷電」から魔力弾を撃つ。 魔力弾が発射されるたびにゴブリン達の頭から血が噴き出すがそれでもゴブリン達は止まらずクレアの方に向いて殺到する。

大量に来るゴブリン達にクレアはというと


「あーー!! もう!! 何でこんな大量にくるのよ!! めんどくさい!!! 死ね 『斬糸』!!」


マジギレしながら背中から四本の腕を生やし振るう。


クレアが腕を振るい、 一拍おいた後




  ズルッ  ぶしゃあああああ!!!




「「「「「「「グギャアアアアア?!!!」」」」」」」


クレアに迫っていたゴブリン達、その最前列にいたゴブリン達がまるで鋭利な刃物で切られたようにその体をバラバラにされ血を吹き出しながら血の海に沈む。 

いきなりバラバラにされた仲間の姿にゴブリン達は無意識にあとさずる、その様子にクレアは薄らと笑うとまともや背中の腕を振るい、ついでに両手に持った魔銃「雷電」と「氷河」を撃った。

それにより目の前にいるゴブリン達は体をぶった切られるか頭に穴を開けられるかしてその命を散らしていく。



そんな中クレアは背中の四本の腕のうち一本だけを別のことに使っていた。


それは


「ふっふっふっふっ・・・・・・ か ら の  レッツ! フィッシング!!」


そうかけ声を上げながら先程から別のことに使っていた腕を勢いよく引き上げるクレア。 よく見ればその腕の先、いや指の先からは何本も糸が引いており、その糸は振り上げられた腕に合わせて思いっきり引っ張られていた。 


そしてその糸の先には


「コボルトヒット! 大量だー!!」


傷だらけのコボルト達、おそらくこの場にいる全てのコボルト達がこちらに向かっていた


「しゃー!! 全部回収!!」

「いや回収じゃないですよ?! このままだと全員地面に落ちますよ!! どうするんですか?!!」


クレアの言葉にツッコミを入れるのは先程まで全然喋っていなかったアセリア。 ただでさえボロボロ状態のコボルト達を無理矢理引っ張り上げたクレアに驚きとあり得ないものを見るような目を向けていた。



しかしその間にもコボルト達は宙を舞いながらも緩やかな弧を描いて落ちていく   ・・・・・・・・・・・・アセリアの上に。  




それに気付いたのはアセリア本人、 急に周りが暗くなり上を見上げればそこにはこちらに向かって落ちてくるコボルトの塊、いや団子状態のコボルト達と言った方がいいかな。 そんなコボルト団子を見てアセリアは数秒思考を停止したあと


「ひっ にゃああああああああ?!!! 何でー?!!!」


もはや鉄板となりつつある悲鳴を上げて慌てるが



  ボヨン!!!


「・・・・・・・・・・・・へ?」



そんな気の抜けたような音を出しコボルト団子は宙でバウンドをし止まった。


目の前の光景に呆けるアセリアにクレアは


「いくら私でも怪我人を地面に落とすなんてことはしないわよ。」


そう言いながらコボルト団子の下まで来る。 

いつの間にか魔銃による銃声はやんでおり、クレアは『氷河』だけを太ももにつけたホルスターにしまい込んでいる途中であった。

先程まで無尽蔵に来ていたゴブリン達を全滅させたわけではないが、あまりにもさくさくとやられるのを見てゴブリン達は追撃をためらっており、今も遠くから武器を構えこちらの様子をうかがっていた。


「さてと、 どうやら向こうさん(ゴブリン達)の動きも止まったことだし、 アセリアちゃん?」

「へっ? あっ はい」

「この子達の治療すましちゃうから手伝ってね♪」

「はい?」


クレアの言った言葉に頭がついて行っていないのか頭上に?マークをつけながら返事をするアセリア。 そんなアセリアにクレアは実にいい笑顔で自身の頭上にいるコボルト達を指差した。


「えっと、とりあえず今回収したこの子達を降ろすから傷を見ながら寝かしていってね。

その後はこの傷薬を塗って布で巻いていってね」


そう言いながら指示を出すクレア、その隣にはいつの間に準備したのか傷薬と包帯が山のように置いてあった。


「それじゃあ始めよっか!」

「えっ、あ ちょっと待っ」


焦るアセリアを無視し次々とコボルト達を降ろし始めるクレア。

そんなクレアに翻弄されながらも次々と降ろされるコボルト達の傷を見て薬を塗るアセリア。 途中体が欠損しているコボルトもいたがクレアはどんどんと降ろしていき、最終的には溢れんばかりのコボルト達が地面の上に横たわっている光景が広がっていた。

 そしてその時には先程までいたゴブリン達はノアとちょくちょく加勢をするクレアによりその数を大きく減らしており最早最初よりも三分の一もおらず、全滅まであと少しというところまでいっていた。







そんな中ヤシロはというと


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・長いな」


未だ再生が終わらず穴から出てこない骨鎧のゴブリンをあぐらをかきながら待っていた。





▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



ノアが無双をし、クレアが次々とボロボロ状態のコボルトを回収し応急処置をする中、俺はというとずーーーーーっと穴の横で座っていた。 普通なら他のゴブリン達が襲ってきそうなものなのだが本能なのか何なのか分からないがゴブリン達は一向に近寄らずたまにこっちを見ているゴブリンがいるのだが目を合わせた瞬間おもいっきり目をそらしてそのままノアかクレアの方に突っ込んでいきバラバラにされるか穴だらけにされるかはたまた黒焦げにされるということを繰り返していた。




 つーかさ本当何なの?このゴブリン再生遅すぎない? 未だに穴の中では  『グチャ! グチャ!』  と肉がくっついたり離れたりするような音が聞こえてくるし、そろそろ出てきてくれないと俺、自分で吹っ掛けた賭けに負けそうなんですけど!



そんな思いを込めて穴の方に強い視線を送る中、先程まで穴から聞こえていた肉の音が止まった。 そして


  グオッ!! ガシッッッ!!!


空気を切りながら緑色の手が穴から現れ穴の淵にその鋭い爪を突き立てる。


「ぐぎぎぎぎ!! き さま ! 許 さん!!」


そう怒りながら穴から這い出る骨鎧のゴブリン。 しかし穴から這い出た骨鎧のゴブリンのその体は先程とはうってかわっていた。


「・・・・・・縮んだ?」


そう口に出すヤシロ。 

それもそのはず、穴から這い出た骨鎧のゴブリンは先程とは違いその体はどこか細くなっていた。 具体的には丸太のようだった腕は丸太から少し大きい枝ほどの太さとなっており、その腹は出て肌はまるで布を手繰り寄せたようにだるだるになっていて、更に地面に埋められた衝撃で下半身の部分がかろうじて残っているという感じの骨鎧もゆるゆるで落ちそうになりかけていた。



というか縮むとか細くなっているというよりも


「老けた?」


そう口に出すヤシロ。

その言葉に反応してか骨鎧(ほとんど腰鎧となっているけど)のゴブリンは表情を更に怒りに歪め一瞬で目の前まで移動し


「死ねえええええええ!!!!!」 ブオン!!


語彙力無視の純粋な殺意を持って手に持った大剣を叩き付けるが


  ガキン!!


「うお?! 危な!!」


ヤシロはその大剣を手に持った鉈で真っ向から受け止めた。


骨鎧のゴブリンは受け止められたことに更に腹が立ったのか更に大剣を振り上げ力任せに振り回し始めた。


  ブオン! ブオン! ブオン! ブオン!!


  ガキン! ガキン! ガキン! ガキン!!


骨鎧のゴブリンが大剣を叩き付けるがヤシロはその一撃一撃を手に持つ鉈で真っ向からはじき返していた。


しかしその次の瞬間



  ブオン!!


  ガキ バキン!!


「あ」


今までとは違う甲高い音が鳴り響きヤシロが手に持った鉈が真っ二つに折れた。


鉈が折れたことに驚き一瞬足が止まったヤシロ。 その隙を見逃さず骨鎧のゴブリンは手に持った大剣を無防備となったヤシロの頭に振り落とした。



        

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