黒山羊さんは〇〇でした2
バシュ ギギギギ ドゴン!
バシュ ギギギギ ドゴン!
バシュ ギギギギ ドゴン!
バシュ ギギギギ ドゴン!
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・
そんな音が断続的に聞こえ
それと同時に木が倒れていき開けてくる森
その先には
「うおおおおおお!!」
巨狼の姿となったヤシロが走り抜けていた
その背中にはクレアが桜と紅葉を抱きかかえしがみついていた
そんな四人?四匹?の後方には
「待て」
両手に風の渦を出している黒山羊人が追いかけていた
「ちくしょう!いつまで追いかけてくるんだよ!しつこいぞ!
って、おわ?!」
「じゃあ、おと、なしく、殺られろ」
「そうはいくかー!!」
無表情に風の渦を飛ばしてくる後方の黒山羊人
何故か喋って会話が成立しているのだが、そんなことを考えている暇はヤシロにはない
「どうする!どんなルートを通っても追いかけてくるわよ!」
背中のクレアが焦ったように聞いてくる
「っち! 仕方ねえ、最後の手段だ」
「最後の手段?」
「ああ、それは・・・」
「それは?」
シンプルに
「あいつの体力が切れるまで走り続ける!」
そう言い切った
「それ手段じゃない!ただの体力勝負!!」
クレアのそんな突っ込みを聞き流しながらもヤシロは走り続ける
「体力、切れ、まつ、つも、り?
させ、ない、!!」
そんな会話を聞いていたのか、黒山羊人はそう片言でつぶやいた後自らの足に風を纏わせ
「逃が、さ、ない!」
宙を駆けた
黒山羊人はどんどんスピードを上げその差を詰めていった
「オイイイイ! 何であいつ飛んでんだよ!」
「うーん、どうやら足に風を纏っているみたいね
実際は飛んでいるってより空中を走ってるって感じじゃない」
「舞空術!舞空術なのか!この世界には七つそろえると願いを叶えてくれる玉でもあるのか?!それとも世界一強いやつを決める大会でもあるのか?!」
「? ヤシロ大丈夫?何言ってるかよく分からないんだけど」
そんなことをいっているうちに黒山羊人は距離を詰め
「くら、え」
風の刃を飛ばしてきた
「危ね!!」
そんな刃をすんでよけるヤシロ
その背中では
「あうあ!あうああ♪」
「うあ!ううあ♪」
「あらー、楽しいの♪」
桜と紅葉が楽しそうにしており、それを見ているクレアも笑顔で見守っていた、そんなちょっとしたカオス名空間にもかかわらず鬼ごっこを続けている2人(2匹?)は
「逃げ、るな」
「何でやねん!逃げるわ!」
「何、も、しない、安心」
「安心できるか!止まったら殺す気だろ!」
「先、っぽ、だけ、ちょっと、お願、い」
「い、や、だ、!!」
攻防を続けながらそんな応答をしていた
そんなことをしているうちに黒山羊人は少しずつ距離を詰めていき現在あと二メートルほどの距離まで近づいていた
(やべー!あと少しで追いつかれる!どうしよう?!どうにかしようにもどうしようも)
ヤシロはそんな焦りを胸の内に隠しながら黒山羊人の方を向き
「これだ」
そうつぶやいたあと
バチバチバチバチバチバチ!!
その体、いや足に雷を纏わせ始めた
「?、何、する、つも、り?」
黒山羊人が不思議そうに聞いてきた
そんな黒山羊人にヤシロは不適な笑み(狼顔なのでいまいち分からないが)をうかべ
「こうするんだよ!」
そういって大地を駆け抜け
空を駆けた
「?!、ばか、な」
驚愕の表情を浮かべ黒山羊人は空を駆けるヤシロを見た
「何驚いてんだよ!おめーも空飛んでただろうが!その技まねさせてもらったぞ!」
「いや、ヤシロ、あの子飛ぶというよりどちらかというと宙を走ってるって感じだから多分違うと思うわ」
ドヤ顔で言ったヤシロにクレアの訂正が入る
「いや同じだろ?俺もこれ空を走ってるし」
「ここまで高く飛ばないと思うわよ」
黒山羊人はだいたい五十センチほどの宙を走っていたがヤシロは現在地上十メートルほどの場所を駆けていた
ちなみにこの空中散歩、どうやっているかというと
空中に『氷魔術』で氷の足場を作りそこに『重力魔法』で体重を軽くし『雷魔術』にてすばやく跳んでいるだけである
この作業を繰り返してまるで飛んでいるように見せかけているのである
「さてと、これで諦めてくれれば、ってくれないか」
そんな希望を無視し地上にいた黒山羊人は
ビュオオオオオオオオ!!
その両手にも風を纏わせて飛んできた
「いい加減諦めくれない、てか俺が何したんだよ」
そんなヤシロの言葉に目の前の黒山羊人は
「無理」
そう一言拒否した
そしてそのまま突っ込んで来ようとしたその時
「?!」
黒山羊人が止まったそして
「まさ、か」
「あ!おい!」
ヤシロの制止の言葉も聞かず雲を引きながら全速力で飛んでいった
「〇イアン〇ンかよ、つかあの方向って」
「確か山羊たちのいる草原があったよね」
・・・・・・
「行って、みるか」
「そうね、でも大丈夫?」
「大丈夫だろそれに俺ならもうあの攻撃はきかないみたいだし」
そんな風にヤシロはなんてことないように宣言した
「そうなの?」
「ああ、異能の《耐性》のせいかさっきまで切れていた攻撃がきかなくなっていったんだ、今じゃもう軽い切り傷程度だし」
そういって腕を見せた、その腕には先ほど受けたであろう新しい傷があったがまるで小さなナイフで切られた位の大きさであった
しかもその傷ももう治りかけである
「便利ねその異能」
「その変わりよく分からんがな
よし、じゃあしっかりつかまってろよ全速力で行くから!」
「ハイ!」
そういってヤシロはまたもや雷を纏い駆けた
「さてとそろそろか な?!」
「どうしたの くっ?!」
それは突然であった、草原から決して遠くないとはいえ離れていても匂う鉄さびの匂い
血だ
「急ぐぞ!」
そういって走り抜けた先
草原では
「グオオオオ!!」
四本腕の熊の群がいた
何匹かは地面に倒れており赤い水たまりを作っていた、どうやら息絶えているようだ
そして咆哮が聞こえた先、そこには
「メッメエエ!!」
片角の大柄な山羊と先ほどの黒山羊人そして草原の山羊たちがその体中から血を流しながら熊と相対していた、しかしその周りを囲むように熊がいる、その数、十数頭
そして大柄な山羊の目の前には
「グルルルルル!!!!」
他の熊よりも大きくしかも腕が六本の熊がいた
そして次の瞬間
「グオ!」
「メエアア!」
六本腕の熊の手が伸び大柄な山羊を吹き飛ばした
ただでさえ他の山羊より血を流してフラフラだった山羊は踏ん張ることもできず横に吹き飛んだ
その先には四本腕の熊が腕を振り上げとどめを刺そうとしていた
「兄、さん、!!!」
黒山羊人が悲痛な声を出す
そして次の瞬間
「おい、何してんだよ」
四本腕の熊が折れ曲がり吹き飛んでいった
体もそうだが飛んでいった衝撃で首も折れ曲がりどう見ても即死であろう
そして飛んできた山羊は優しく受け止められた
「メエ、エ・・」
「大丈夫かボスよ」
「メエア!」
「強がんなよ、ボロボロじゃねえか、待ってなすぐ終わらせる」
そういって乱入者
いやヤシロは
「てめーら、覚悟は出来てんだよな、殺されるよ」
殺意全開で熊達をにらみつけた
ティム「やあやあ皆さんこんにちは時空神ティムでーす!
あれ?何でこんなところにいるって?そう思ってるでしょ!
いやー後書きに何も書くことがないからこの僕が使ってあげようと思ってね!今日はその番宣!
えっ?神の仕事はいいのかって?大丈夫!ちゃーんと終わらせてるから心配しないでね!」
忍「ティム様何をしているんですか」
春「ここは一体」
ティ「おお、しのっちにはるっち!次話からこの後書きに出ようと思うんだけど、どう解説として出てみない?」
忍「いいですけど」
春「何をするんですか」
ティ「それはその日の気分次第、ちなみに上の許可はもらっているから安心してね!」
春「ならいいのですが」
ティ「ちなみに合法的に君たちの子供のことを見れるy」
忍,春「やります!!!」
ティ「早?!まあいいか、それじゃあ次回からこの後書きでこの世界の解説をするよ、よろしくね!」
忍「一生懸命やらしてもらいます(もふもふがみれる)」
春「次回からよろしくお願いします(もふもふ)」
ティ「二人とも解説メインだからね」




