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学園転移~人狼になった俺の異世界生活~  作者: 蜜柑【オレンジ】
二章 蜘蛛と山羊と始まりと
21/52

黒山羊さんは〇〇でした1

ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダ!!


「へっほ、へっほ」

「わうわ、わうわ」

「わっう、わっう」

「ん~、かわいい!」


いきなりそんな会話をされても分からないだろう

では現状説明を今ヤシロは四メートルほどの狼の姿になって森の中を走っている、背中には桜と紅葉そしてクレアが二人を両手(・・)に抱えて乗っていた


今現在四人はある場所に向かっていたそれは


「そろそろ着く頃だろう」

「はやいわねー、二時間くらいかかるって聞いたけど」

「二足歩行ではな、この姿だったらすぐ着くよ」

「楽しみね、私草原は初めてよ」

「そうか、あっでもくれぐれもそこにいる山羊たちは襲わないでくれよ」

「分かってるわよ、二人のお乳をもらっている相手にそんなことしないわよ」


そう山羊たちがいる草原である、乳をもらいに行くのと草原を見たことのないクレアに草原を見せるためヤシロは走っていた


クレアが同居し始めて三日

三日間のあいだクレアはさまざまなことをしてくれた

桜と紅葉の服の制作、世話に始まり、洗濯、炊事の手伝い、狩りの手伝い、棚などの家具の製作、実に様々な事をしてもらいヤシロ達の生活は楽になっていた


そのためその礼にと、クレアに何か見てみたいや食べてみたいもはないかと聞いたところ

「草原を見てみたい」

と言われたため山羊乳の補充をかねて草原に行くことにした


「クレア、大丈夫か?落ちそうにないか?」

「全然平気、むしろもっと飛ばしても良いよ!」

「いやそれは危ないから、もしもだめだったら言ってくれ、もしくはそのしまっている()を使っても良いから」

「ふふ、そうするは」


クレアはその二つの目(・・・・)をこちらに向けて笑った


そうクレアは今人化をし人間のような姿をしていた、その姿は少しつり目な美人という感じだ

なぜクレアが人化を獲得しているかというと、話は三日前、クレアが拠点である洞窟に来たときまでさかのぼる












「そういえば桜ちゃんと紅葉ちゃんは元々狼人なのよね」

「ん?そうだけど、どうして急にそんなことを聞くんだ?」

「いやね、なんで狼人の子供が人狼に、しかも凶暴にならずにすんでいるのかなーて」


そういえば話してなかったなこの子達が人狼になった経緯を

そう思い俺はクレアにこの子達がどうやって人狼になったのかを説明した




「つまりあなたの血を飲ませたら人狼になったと」

「そうだよ、信じられないと思うけど」

「正直信じられないわね」


まあ、そうだよな俺だっていきなり「血を飲ませたら種族が変わりました」て言われても訳が分からないからな

そんな事を考えていたらしばらく無言でいたクレアが不意に口を開いた


「ねえ、ちょっと良いかしら」

「なんだ?」

「あなたの血、私にも飲ませてくれない」


一体何を急に言い出すんだこの人、なんだお腹がすいたのか?


「俺多分そんなに美味しくありませんよ」

「いや違うから、なんで急にそんな話になるの」

「いや血が飲みたいっていうから、あっ干し肉ならあるぞ」

「だから違うって!」


だったら何で血なんてほしがるんだよ

そう思っていたらクレアが理由を言い出した


「この子達が人狼になっても自我を持っているというは普通あり得ないのよ

私は昔人が人狼になるところを見たことがあるの、その時は人狼に咬まれてだったけどその人は自我をなくしていたわ」


クレアの話だと数ヶ月前クレアが住んでいた巨大樹の森の前にすんでいた住処で起こったことらしい


その日森で獲物が罠にかかるのを待っていたとき森の奥で人の怒号と剣戟が聞こえたのだという

それが気になり様子を見に行ってみたら人間と人狼が戦っており近くには四人ほど人間が倒れておりどうやら人狼にやられたようで大量の血を流していた

そんなとき人狼と闘っていた一人の人間が人狼に咬まれその後その人間は一人撤退していった、その人間の後を興味がわいたのかついて行ったら途中でその人間が苦しみだし全身から煙を出しながら人狼に変身をしたその人間はまるで野生動物のように周りを見渡した後隠れていたクレアを見つけ襲いかかってきたという、

幸い罠の近くに逃げて行ってくれたためその罠にはめて倒したらしいがその人狼の目には知性に欠片も残っていなかったらしい


そんな話を聞いたが俺にとっては「へ~、」ぐらいの認識だ

そんな俺の反応にクレアは一つ息を吐いた後言い出した


「まあ、とにかくさっき話したとおり、普通人狼になったら自我は失うの

なのにこの子達は自我を失っていない、つまりこれは人狼になった方法が独特なせいなのかそれともあなたの血のせいなのかってことなの」


そういって一度区切った後


「でっ、その検証のためにあなたの血を飲んでみたいって言ったの」


そう説明をした

まあ、血を上げるくらい良いのだけど、もしもその予想が当たっていたらどうするんですか

人狼になってしまうんですよ良いんですか


「いいわよ、もしもそれで人狼になったとしても自業自得、覚悟はできているは」


そういって、クレアの目は真っ直ぐこっちを見ていた

まあ、そういうなら良いだろう、そう思い俺はクレアに血を与える準備をした

準備と言っても鉈を熱消毒してから指先を少し切るだけなのだがな


「ん、これでいいか?」

「いいわよ、それじゃあいただきます あむっ」

「丸ごと?!」


クレアは差し出した指を丸ごと舐めだした

確かに直で舐めるようにした俺も悪いけど丸ごと行くか

そう思っていたら、クレアは舐めていた指先を口から離し自分の体を見渡した

別段変わったところはないようなそう思った瞬間


「う?!ああああああああああ!!!」

「クレア?!」


クレアが突如叫びだした

これには俺も驚いたが一番驚いたのは桜と紅葉のようで少々泣きかけである


「「ふえっ!」」

「おう、よしよし大丈夫だからね」


そう言って二人から苦しむクレアを見せないようにうまく隠した

クレアも途中から叫び声を我慢しているようで食いしばるような声が聞こえてくる


そんな中、それは起こった


「ぐう?! ぐ!!」


そんな苦悶の声を上げていたクレアの体から煙が立ち上り光り出した

次の瞬間その光りは一瞬強力な輝きを放った後煙がクレアの体を覆った


「クレア?! 大丈夫か?!」


しばらくしてクレアを覆っていた煙がはれていった

しかしそこにいたクレアの姿は変わっていた


「クレアか?」

「んんー、んっどうしたの?何かあった・・の、え?何これ?」


そこにいたのは紛れもなくクレアだろう、しかしその姿は先ほどとは全然違う


その姿は蜘蛛と動物を合わせたようであった

まず体なのだが二の腕の中程から指先までと足の付け根からつま先まで毛が覆われていた、しかも手と足は倍ほどの大きさがありその指先は爪と一体化して鋭かった

そして目なのだが、今まで片側四個ずつ計八個あった目が二つになっておりその目は白い部分が黒く瞳の部分は金色に輝いていた

最後に今まで特徴的であった背中の腕がなくなっていた

いやなくなったと言うよりは変化していた、それはまるで甲殻類の脚のようでありそこも全てが動物のような毛で覆われていた

そんなクレアの変化に俺は


「脱皮した?」


頭がついて行っていなかった


「いや私今までサナギじゃないし」

「ウンソウダヨナ」

「ちょっ大丈夫?!」

「ダイジョウブ、ダイジョウブ」

「ちょっと!なんで私よりもショック大きいのよ!」


ヤシロの頭がキャパオーバーしたのでしばらくお待ちください






(sideクレア)


「んで、これどうゆうことだ?」


そういって神妙な顔になるヤシロその頭にたんこぶさえなければ決まっていただろう

あの後少し壊れたように片言になってしまったヤシロを戻すため近くにあった木の棒で頭を叩いたのだがうまくいかずその後何度も殴ってしまった

だって片言以外にも知らない言葉でしゃべってきたんだから

しかも殴る角度で違う言葉になるし、なんでこんな時に【耐性】発動してないのよ


そんな愚痴は声に出さずヤシロの質問について考えた

いや答えはなんとなく分かっている、それは


存在進化(ランクアップ)だと思う」


それしか思い浮かばないしかも


「この姿もあなたの血が特殊だからこんな姿になったのかも」


そんな、言葉とともに場に少し沈黙が流れた

そんな沈黙は数秒かそれとも数分か続いた、そしてヤシロが口を開いた


「そうか、すまん」


そう言って私に頭を下げた

正直謝られる理由がない、私は慌てて彼の頭を上げさせて言った


「ちょっと!謝らないでよ!これは私がしてしまったことなの、自業自得なの!」

「しかし」

「はい!もうこの話はおしまい!あなたも気負わない!もしもだめならそれが私の望みだと思って」


そう言ったら渋々納得してくれた

しかしびっくりした いきなり存在進化(ランクアップ)するなんて

普通はレベルを上げてなるものがこんな風にできるなんて、まあ体はとても痛かったけど

世界は不思議ね






(sideヤシロ)


まさかクレアの姿が変わるとは

俺はクレアの変わり果てた姿に内心焦った当の本人は別段気にしていなかったが、その時俺はやってしまったと本気で思った、何せ姿が変わったので服は所々破れたりしており、しかも人外化の影響なのかその姿に軽く欲情しているようであった

クレアに気にするなと言われるまで少々悶々としていたのはここだけの話だ


後で分かったのだがどうやらこの俺の血による現象は一定の条件下で起こるらしい

その条件とは、俺と親しい物であると言うこと

そこら辺のイノシシに血を飲ませても何も起こらない事から親しい間柄じゃないと発動しないという憶測を立てた、なんでこんな条件があるのか分からないが今後気をつけるようにしよう


余談だがクレアはどうやら《狼蜘蛛人(ヴォルフアラクネア)》という新種に存在進化(ランクアップ)し、その影響で人狼の固有技能である人化と獣化を覚えたようであった、しかもなにげに人化がうまく完璧な人間に変身できていた、ちくしょう!












そんなことを思い出しながら走っていたらいつの間にか草原の近くまで来ていた


「そろそろ着く頃だな ん?」

「どうしたの?」


あと少しで草原というところで俺は何か違和感を感じ立ち止まった

クレアはそんな俺の行動に少し不思議そうにしていた


「いやなんか違和感が」


そう言った次の瞬間、目の前の茂みが揺れた


ガサガサ


「「?!」」


バサッ!


警戒する中出てきたのは黒い山羊

長毛種のようで毛が長くつやがあった、角は巻角で後ろから前へ突き出すような形をしていた


「なんだ山羊じゃないの」


そう安堵するクレアしかし俺は警戒を解かなかった

そんな風に警戒を解かない俺にクレアは首をかしげて聞いてきた


「どうしたの?」

「この草原に黒山羊はいない、しかもこいつ ?!クレア伏せろ!!」


そう叫んだ直後ヤシロの体は切り刻まれた


遅れました





申し訳ありません私事で次話はもしかしたら来週の月曜日になるかもしれません


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