学校Side 出発
ここは学校
一ヶ月たったいま全校生徒は未だにこの場所にとどまっていた
理由としてはいろいろあるが一番の問題としては探索が進んでいないと言うことである
一ヶ月前のあの日
一人の生徒がいなくなったあの日
あの日から変わった
「生徒が帰ってこなかったのは探索を実行した教師と生徒会のせいだ」といい、教師の言葉や生徒会から外れ自分たちの派閥を作るもの
学校の外に出るのが怖くなり引きこもるもの
そしてこの状況を打破しようと動くもの
実に様々な人の感情、思惑によりこの場から動けないでいる
しかしそんな状況に変化が訪れた
第二回の探索が行われるのである
今回は前回のようにくじ引きで選ぶのではなく完全なる自主性でおこなわれる
そして決まったメンバーは前回の探索で帰ってきた九名と生徒会から副会長の丑崎先輩、橘 実亜と大河そしていなくなった生徒 大神 社の妹 大神 白 その他数名、前回よりも多くの人数で挑むこととなった
生徒会長である風原 雄馬は残った生徒を不安要素から守るため残るそうだ
出発前、正門では多くの生徒、教師が見送りに来ていた
「それじゃあ恵ちゃん、後はよろしくね、くれぐれも誰一人欠けることなく戻ってきてね」
「わかっていますよ、それよりも会長こそ私がいない間くれぐれもあいつらの好き勝手にさせないでくださいよ」
「ああ、わかっている 絶対に好きかってさせない」
一体何の話をしているのか、その答えは横から入れられた言葉で分かった
「かなしいねー、今度は誰がいなくなるのかな?」
「油目!」
「まあ安心しろよもし帰ってこなくてもこの学校のやつらの命だけは守ってやるからよ ぎゃははは!」
そう下品な言葉を投げかけてきたのは油目 吉良
やつが笑ったと同時にその後ろの取り巻き達も一緒になって笑い出した
こいつらは異能の中でも特に強い異能を持っているらしく普通の生徒や教師では歯が立たない
しかしそんなやつらに真っ向から言い返すものがいた
「ふん、つるんでなきゃ何もできない弱者が何を吠えてんだ?
心配しなくても俺たちは必ず戻ってくるからな」
「なっ!天川!!」
天川先輩である
「てめーそんなこと言って後でどうなるか」
「はっ!ここは地球じゃねえ異世界だ!
てめーんとこの親の力はここじゃ意味がねーんだよ
そんなことすらわかってねーからてめーはバカなんだよ」
「ぎぎぎ!!」
油目 吉良はいままで様々な悪事を働いていた
窃盗、恐喝、強姦その他もろもろそのすべてを彼の親がその力で握りつぶしておりそれにより油目 吉良は増長していった
しかしここは異世界、親はいないが彼は強力な異能を持っているためさらに増長すると思っていたが他にも強力な異能を持つ者がいるためその優位性は少し下がった
しかしいままで根ずいてしまった彼の性分は変わらず同じく強力な異能を持つ仲間と徒党を組み自分の優位性を保とうとした
だがしかし天川先輩の言う通り見方を変えれば一人では何もできない弱者の塊のように見えてしまっていた
「天川・!!てめーこそ弱者だろーがよ!!一回目の探索で一人置いて逃げ帰ってきた奴がよ偉そうな口叩くな!今度は誰を置いて帰ってくるんだ?!そこの一年か?!それともそこの女子か?!おいて行かれて死んだ奴も喜ぶだろお っが?!!」
好きかっていう油目に反論しようとしたとき、油目が急に止まった、首に手を置き膝をつき苦しそうな表情をしていた
油目の取り巻きも見送りに来ていた先生も生徒もその光景に動けないでいた
そんな時が止まったような中、探索隊側にいた一人の女子生徒が手を前に出しながら歩いてきた
その女子は橘 実亜、前に出した手には魔法の光が出ており、よく見れば油目の首には細いロープで絞めつけられているような跡があった
それに気づいた取り巻きの一人が叫んだ
「おいてめー!早く油目を解放しろ!!ぶっ殺すぞ!!」
そんな脅しに実亜はごみを見るような目で叫んでいる取り巻きを見た
取り巻きはその冷ややかな目に圧倒され少しあとさずった
そんな様子を気にすることなく実亜はこういった
「あなたもおんなじ目にあいたいの?
それにこれは教育だよ、自分の勝手な予想を人に押し付けてはいけない、そんなことも分かっていない先輩に後輩からその体に直接教えてあげてるんだよ、
なんで大神君を勝手に死んだことにしているんですか、油目先輩?」
「が、あが、あ!」
油目はもう建っていることもつらいのか横になりじたばたとしていた、しかしその動きもだんだんと小さくなっていたあと少しで死ぬそう誰もが思ったとき
その拷問ともいえる教育は一人の生徒により止められた
「実亜姉それぐらいにしな」
橘 実亜の弟大河である
「何?大河このごみをかばうの?」
「いや、そいつは別に死のうが何しようが別にどうでもいいけど」
「「「いいのかよ!!」」」
大河の返答にその場にいた全員が突っ込んだ
「じゃあなんで?」
「だって、姉ちゃんが人を殺したってこまが知ったらこまが悲しむだろうと思ってな」
「・・・わかった」
そう言って実亜は油目の首を絞めていた魔法を解除した
油目は解放され少しむせた後深呼吸をしていた
「げほ!ごほ!はーー!はーー!」
「それじゃあそろそろ行きますか」
そう言って実亜は何もなかったように出発を促した
その背中を油目は恨みのこもった目でにらみつけていた
(あのくそアマ!絶対許さね!あいつの仲間全員っ目の前で犯して殺してやる!!)
その時正門に向かっていた実亜は立ち止まり振り向きざまに魔法を発動した
「『呪拘束』」
その魔法は油目とその取り巻きたちにかかったが何も起こらなかった
「「「?」」」
「実亜姉今のは?」
「呪魔法よ」
「呪い?!」
「そうよ、なんか邪悪な念を感じたからね一応保険としてね」
呪い、その言葉にかかった油目とその取り巻きたちは息をのむ
「ちなみに内容は?」
「ん?ああ、発動条件は性的反応をした際ねじ切るっていう簡単なものよ」
「どこを?!」
「それは、決まっているでしょ」
そう言って実亜は目線を下に向けた
「まさか・・」
「そのまさか。」
その意味に気づいた大河たち男子たちは内またになりあとさずった
「実亜姉なんてことを!!」
「保険よ保険、何もしなかったら何も起こらないわよ、ふふふふふふふ!
ちなみに女子は胸だからね」
「「「ひい!!」」」
そんな実亜の言葉に今度は女子が胸を両手で隠しあとさずった
「帰ってきたら解いてあげる、それまでおとなしくしていなさい
あはははハハハハハ!!!!」
そんな笑い声を上げる実亜にその場にいた者たちは一人を除き全員思った
((((悪魔!!))))
ちなみに丑崎先輩だけは「さすがね」と感心したらしい
そして探索隊が出発した
不穏分子の男の象徴を人(?)質にして




