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学園転移~人狼になった俺の異世界生活~  作者: 蜜柑【オレンジ】
二章 蜘蛛と山羊と始まりと
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魔術と適正と蜘蛛の巣

ヤシロは今、森を歩きながらうきうきしたような顔をして

「楽しみだなー」とつぶやいていた


その理由はクレアの「魔術覚えてみませんか?」というお誘いのせいであった


ヤシロはこの異世界に来て魔法があると言うことは神であるティムから聞いていた

だがヤシロはこの魔法,魔術については全く分からなかった


身体強化などの強化系の魔法は、人狼になった瞬間なんとなくで使えていたのだが

どうやって使っていたのかはほとんど分かっていなかった


なのでヤシロは魔法,魔術への関心が高いが

魔法,魔術の使い方が分からなかった

だからこの誘いにヤシロはのり

いまクレアが住んでいる場所へと向かっていた


「しかしそんなに楽しみなの?魔術を覚えるのが」


目の前を歩くクレアが紅葉を腕に抱き聞いてきた


何でクレアが紅葉を抱いているかというと

出発する際ちょうど起きた桜と紅葉を

クレアが「ちょっと触ってもいい?」と聞いてきた、

ヤシロは多分大丈夫だろうと思い桜と紅葉をクレアに抱っこさせてみた


「ふあー、ちっちゃいわね」

「はう?」

「ああー?」

「はうあ?!」


抱っこされた桜と紅葉は不思議そうに顔をかしげた

その姿がとてもかわいかったのか、クレアは鼻血をだして顔を上に向けた


そんなデレデレとしたクレアの表情を見たヤシロは

(まあその反応が普通だろ二人はとにかくかわいい、俺もカメラがあればこの表情を激写しまくっていただろう

だがこの世界にはカメラがない!!

ならこの表情を記憶に焼き付ける!!)

と、もはや親ばか全開化したように二人の表情を凝視していた


そんなこんなでその後二人を返してもらったのだが

紅葉がクレアを気に入ったらしくクレアに抱っこを要求していた

その時の紅葉の目にハートを打ち抜かれたクレア(とヤシロ)

そのまま紅葉を抱っこして今に至る



「しかしすまないなクレア、紅葉のわがままにつきあって」

「いいのよいいのよ、紅葉ちゃん軽いし負担にならないしねー?「きゃう♪」はう?!」


またクレアが鼻血を出した

この道中何回かおんなじ光景をみてきたのでヤシロは慣れた

木の上を歩いているので、最初は落ちないかハラハラしながら見ていたが、大丈夫そうなので今は特に気にしていない。

ちなみに桜はまだ眠かったのか、ただ今ヤシロの腕の中お昼寝中だ







そんなこんなでクレアの住処に到着した

途中クレアが鼻血の出し過ぎでふらふらになったが今は干し肉を食い回復している


「さて、ついたはここが私の今の住処よ


そういってクレアが見せてくれたのは巨大樹にうろに蜘蛛の巣でふたをした住処だった

クレア曰くたびたび生物の影響や災害などで引っ越しすることが多いのでこのような簡素な住処らしい


「ささ、入って」


そう促されてヤシロはクレアの住処に入った

中は結構広く、簡素だが椅子や机といった家具も存在していた

天井には光る球体がありそれで明かりをとっているようであった


「おお、結構広いしきれいだな」

「ふふ、ありがとう」


そんなありふれた感想を言ってヤシロは部屋を見渡した

簡素な家具の中には木の枝と蔦で作ったような棚があり、その上には本や謎の袋,箱などが置いてあった


「あの棚の上のものは何だ?」

「ああ、あれ?あれはねさっき言ってた商人の持ち物なんだよ、なんか箱と袋はアイテムボックスって言うらしくていっぱいものが入るから人が落としたものなんかを入れるのに使っているんだ」


そう言った後クレアは寝てしまった紅葉を即席で作ったハンモックに寝かした、ついでに桜にももう一つつくってもらいそこに桜を寝かした

寝かしつけた後ヤシロはクレアに礼を言った


「これでよし、クレアさんありがとう」

「どういたしまして、それよりもヤシロくんもう少し警戒心を持った方が良いわよ」

「えっ?何「こうゆう風になるから」あぎゃ?!」


そんなことを言ってクレアはヤシロに体当たりをしてきた

しかしクレアの身長はせいぜい百八十センチくらい対してヤシロは二百五十センチオーバー

普通なら転ばせるどころか動かせるかしないかくらいだろう、しかしクレアはヤシロの足下に蜘蛛の糸を張っていた、ちょうど動けばころばす事ができるくらいの位置に

そんな罠に引っかかったヤシロはその後クレアに馬乗りされた


「あなたは私を信用しすぎよ、だからこんな目に遭ってるのよ」


そう言ってクレアは真剣な表情でヤシロの目を見ていた

そんな状況普通なら怒鳴るか何かするのだがヤシロは


「あのー、すみませんスカートの中が見えるんですけど」


そういって目をつむり顔を赤くしそらしていた


「いやいやいや、普通怒るでしょ、なんでそんなに落ち着いているの」

「そんなことよりも!はやくどいてください!なんでそんな落ち着いて話しかけてるんですか?!

はっ?!まさか痴女?!痴女なんですかクレアさん!」

「痴女じゃないわよ!わかった今からのくから」


そういってクレアがどいた瞬間ヤシロはすぐさま後ろに飛んで起き上がった


「ハー ハー まさかクレアさんが痴女だったとは」

「痴女じゃないって言ってるでしょうが!」

「いや痴女じゃん!スカートはいてしかもパンツはいていない女がいきなり馬乗りしてきたら誰だって痴女だと思うじゃん」

「?パンツって何?」

「えっ?」


そんなことを言うクレアにヤシロは顔を赤くしながら説明した

説明を聞いていく内にクレアも意味が分かったのか段々と顔を赤くしていった


「そんな、そんなだいじなものなの?」

「はい、これをはいていなかったらズボンはセーフでもスカートはアウトです

しかもさっきの状態だと『私はあなたに発情「いやーー!!もう言わないで!!」はい」


そういってヤシロの言葉を遮ったクレアはいそいで奥へ行きしばらくして戻ってきた

肩で息をしながら


「さあ、これで大丈夫よ」

「さっきの一瞬で作ったんですか?!」

「いいから察して!さて戻るはよ、あなたは警戒心がなさ過ぎる」


無理矢理話を戻した、しかし顔がすこし赤いためあまり迫力がない


「そんな警戒心のなさじゃさっきみたいにやられるはよ」

「いやそれはクレアさんだから油断したんですよ」

「いいわけ?」

「いえ、俺はクレアさんに害意がないことを知っていましたからね」


そんな風に言ったヤシロにクレアは不思議そうに言った


「『害意がないことを知っていた』?なにそれ?」

「俺の固有スキルの中に『人狼』ってあるんですよ、このスキル相手の本音とか真意とか分かるみたいで

このスキルと『野生の勘』でクレアさんが自分に害のある存在じゃないと知っていましたからね」

「でも」

「それに、もし襲われてもクレアさんみたいな美人さんなら大歓迎ですし」

「美人?!私が?!しかも襲われて大歓迎って!そそそそそそれって!つまり!その!・・・!!!」


そんなヤシロの言葉にクレアはさらに顔を赤くしてぶつぶつといいだした

ちなみにこのヤシロの台詞本音である

『人狼』の効果は相手の本音を見抜くだけではなく、無意識であれば自分の本音も漏れるという、ある意味恐ろしいスキルなのだ


しばらくクレアがポンコツになっていた

顔を赤くしさっきからぶつぶつとしきりに


「なら押し倒して・・・既成事実・・・・結婚、はうあ!・・・」


と少しおかしな方向に行っていた


「クレアさん、大丈夫ですか?」

「はっ!子供は何人欲しい!?」

「はい?」

「つっ!今のは忘れて!!」

「はあ・・?」


このままじゃらちがあかないと思ったのかヤシロが話しかけたとたん

クレアは意味不明なことを言った、どうやら彼女の中では結婚してからのことが流れていたようだ

そんな気まずい状況から切り替えるためクレアは一つ咳払いをした


「ごほん!それじゃあ気を取り直して魔術を教えるわね」

「よ、よろしくお願いします」


そう言ってクレアは謎の箱を棚から持ってきて中から水晶玉を取り出した


「基本、魔術や魔法には覚えることができないものはないけど、普通は自分の潜在的に得意な属性を磨くの、ちなみにその得意な属性はこの魔力水晶で分かるわ

ちなみに私は魔法は毒,風,植物、魔術はこれに罠がはいるは」


そう言ってクレアは水晶に手を置いた

水晶には紫色の液体とつむじ風,そして緑色の葉っぱのようなものが映し出され、置いてある手には蜘蛛の巣のようなものが巻き付いていた、多分これが罠なのであろう


「このように魔法は水晶に映され魔術は手に巻き付くように現れます

ちなみに魔法で使える属性は魔術でも使えるけどその逆は無理、つまり私は罠だけ魔法として使えないということなの」


そう言ってクレアは水晶について教えてくれた


「それじゃあ早速水晶に手を置いてみて」


ヤシロはクレアに言われ水晶に手をおいた

水晶に移ったのは黒い渦、まるでブラックホールのようなもののみ、あとは手に雷が走り薄らと氷の膜が張りほんのりとだが優しい光が全体を包んででいた


「えーとこれは、魔術は氷と雷?で、魔法は・・」

「ちょっとまって」


そう言ってクレアはまた棚に行き今度は分厚い本を持ってきた


「えーと、この魔法は・・あった! この魔法は重力みたい」

「重力?」

「そう、あなたは魔法が重力だけそして魔術が雷と氷、そして回復みたい」


そういったあとクレアは少し残念そうに言った


「魔法はすごいけど魔術、特に回復魔術は残念だったね」

「どうしてですか?」

「回復魔術は自分だけにしか効果がないの、他者を回復させるには触れていないといけないから回復は魔術よりも魔法の方がいいのよ」

「へー、でも回復するのに変わりはないんでしょ?」

「ええ、変わりはないわ」

「なら良いじゃないですか、もしも桜や紅葉がけがをしたならすぐに直せるようになったんだから別に外れという分けではありませんしね」


そういってヤシロはハンモックで寝ている桜と紅葉の頭をなでた少しくすぐったいのか二人は少し身じろぎをした

そんな様子をクレアはほほおえましいように見ていた


「ヤシロくんにとってその二人はとても大事なんだね」

「まあ、そうですね、二人を拾ってから育てると決めたとき自分の娘のように大事にしようと思いましたから」

「ふふ、この二人は幸せ者ね、こんなパパができてしかも大事にしてもらえるんだから」


そういってクレアは少しさみしそうに笑った











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