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学園転移~人狼になった俺の異世界生活~  作者: 蜜柑【オレンジ】
二章 蜘蛛と山羊と始まりと
14/52

一周間と人狼と蜘蛛

時空神ティムとの会話から一周間

ヤシロは未だ森の中で暮らしていた


「ふっふふ~ん♪」


鼻歌を歌いながら身の丈以上の熊を背負い歩いているのは

誰であろう?ヤシロ本人である

その頭と肩の上には


「わうわーう♪」

「わうわわ~♪」


二匹のちっこい赤い毛の狼がいた、

いや狼というには少々おかしい、

毛皮の服を着て、手は人のように五本指がある、顔も狼のようにとがっているのではなく人狼より少し人よりといったような顔をしている

お気づきかもしれないがこの二人、何を隠そう桜と紅葉である


一週間前に飲ませた血の影響かこの二人とも獣化ができるようになったようで、時々このように獣化している時がある。


しかも獣化した影響かまだ一歳にもなっていないのに柔らかいお肉くらいなら食べられるようになっていた


「今日は大猟だー、腹一杯食うぞー!」

「わうわー!」

「わああうー!」


そう言って拠点である洞窟へと帰っていった













なぜ、人化を手に入れたのに戻っていないかというと


「ぐうあが!!痛え痛え痛え!!!」


この人化かなり痛くしかもかなり練習が必要であった

最初人化したときは肉体を変形させるので負荷がすごく

しかも変身も中途半端であったため現在練習中なのである


「うう~、痛え何でこんなにいてえんだ?『耐性』があるのに、しかも獣化はスムーズにできたのに」


そう言ってステータスプレートを見た



名前】 大神 社

種族】 人狼    性別】 男

 Lv】 25     状態】 健康

技能】 鉈戦闘,魔装,身体強化,感覚強化,

    威圧,咆哮,狩人

異能】 耐性

固有】 人化,獣化,野生の勘,狂化,人狼、

    超回復



あの日、ティムという神との会話から【固有】にある人化を練習していた

最初「ようやく戻れる」とヤシロは喜んでいたが、

人化した際そのあまりの激痛と人化の維持が難しかった、一部だけなら長時間の人化はできるようになったが、全身は未だできず今現在毎日練習中なのである。


ちなみに獣化は驚くほどスムーズにでき、

完全な狼(二メートル)からかなり大きな(最大五メートル)の狼になれるのはもちろんのこと、体の一部を巨大化させることもできた


なぜだ?


なので完全な人化ができるまで最初の洞窟をしばらく生活拠点とし、狩りなどをして暮らしていた


そうこうしているうちに夜も深くなったので明日に備え眠るのであった

眠る際は三メートルほどの狼の姿になりその上に桜と紅葉を乗せて寝ている


なぜかこの姿が三人とも眠るとき楽らしい








翌日

朝、ほんのりと周囲が明るくなった時間帯にヤシロは起きた

起きたらすぐに山羊乳を鍋で暖めて保存食として作っている乾燥肉をつけて朝ご飯を食べた

ちなみにこの鍋持ち主がいなくなった落とし物である


この鍋が落ちていた近くに旅人だと思われる白骨死体がありそこから拝借したのである

ちなみにその死体はしっかりと埋めて弔った。

他にもその旅人の持ち物だと思われるものが落ちていたので、それは回収し保管していた


「さー、てと今日も一日がんばりますか」

「あうわー!」

「あううわ!」


そういってヤシロは気合いを入れそれをまねしてか、桜と紅葉もかけ声を上げた

ちなみに今現在ヤシロは森の中を探索していた


今のところ、この森で分かっていることは

とにかくでかい動物のようなモンスターが多いと言うことであった


この一周間でヤシロ達があったモンスターは

初日の大イノシシ、大ウサギ、大蛇、トレントンのような竹のモンスターそして昨日の大熊その他諸々

そのすべてをヤシロは狩りそして食べていた、ちなみに山羊は定期的に乳をもらっているので狩っていない

今では危害を加えないと分かったのか、鬼ごっこをする必要もなく乳をもらえるようになった


そんな一周間でたべたり見つけたりしたものを考えながら森の中を歩いていた

毎日歩いているからかスムーズに歩いていたが、ヤシロは今日の森に少々違和感を覚えた


(何だ?何かがおかしい)


一周間、そんな傍目からそこまで長く森の中にいるわけではないがいつもの森の生活に『耐性』ができているヤシロにはその違和感にすぐに気づいた


(モンスターの気配が少ない、しかもこのほのかに漂ってくるにおいは・・・血か?!)


その瞬間ヤシロは自らの『野生の勘』に従いその場で体をのけぞらすようにしてひねった

その時、ちょうど頭があった位置に何か鋭いものが通過した


「どわっ?!」

「わう?!」

「きゃう?!」


いきなりの攻撃に三人は驚いたが、しかし襲撃者をすぐに確認するためその方向を見た

そこにいたのは


「グルルルルル!!」

「じッ人狼!」


人狼であった

ヤシロよりは小さくまた細い、身軽な個体なのか、

反応が遅れたヤシロの頬に傷をつけていた

そんな人狼は右手の爪についた血を舐めながらこちらを警戒しながら見ていた


(人狼?!あのときとは別の個体か?!でもどうして?!)


ヤシロは耐性のおかげで混乱はしなかったものの、様々な憶測が頭の中を飛び交っていた

それは先ほど人狼につけられた顔の傷がふさがる数十秒をようした

その間襲撃してきた人狼はこちらの様子をうかがうようにみていた


そしてヤシロの背中にいる桜と紅葉に目をつけた次の瞬間

その人狼は真っ正面から口を開けて迫ってきた、目標は背中の小さな二人


それに気づいたのかそれとも反射的なのかヤシロは腕を上げその人狼のかみつき攻撃を受けた

狙いを邪魔された人狼はうなり威嚇してきたが次の瞬間情けない声を出していた


「グルルル!!!!!グワア「うるさい『ドゴッ!!』」キャイン?!!」


そう言ってヤシロは腕にかみついていた人狼を思いっきり地面にたたきつけた

人狼は痛みからか弱々しく立ち上がった、


そしてヤシロの顔を見た瞬間しっぽを股の内側に入れておびえていた


「グルルル「おいっ」キャン?!」

「てめえ、今うちの子達狙ったよな?狙ったよなあ?!!

覚悟できてんだよな?!!!」


そう言って腕から血を流し怒りの形相で威嚇しながら、襲ってきた人狼に聞いていた


言葉が分かっているのかいないのか分からないが

人狼は耳をへたらせ逃げ腰になっていた


そんな姿に怒りが抜けたのか「去れっ!」っと力強く命令した後


人狼は素早く身を返して森の中に入っていき見えなくなった

その際、人狼がこちらを一瞥したように見えたがヤシロは気のせいであろうとかまうことはなかった






人狼の襲撃からしばらく

腕の傷が回復する少しの間ヤシロは近くの岩場で休憩をしていた

そこで、先ほどの襲撃で怯えてしまった桜と紅葉をあやしながら今日の予定を考えていた


(とりあえず、人狼の襲撃は予想外だったが特に問題はないしこのまま探索を行おう

逃げた人狼のことは後回しでも良いし)


そうして先ほどの人狼のことを後回しにした

腕の傷も治り桜も紅葉も機嫌が直ったので行動を開始する


「今日はあの大樹の森に行こうか」

「わう!」

「きゃう!」


そう言って今いる岩場からも見える巨大な木々が生い茂る森へと向かった



その森は他とはちがう異常な森であった

なぜなら、大樹の森と呼んでいる森なぜか普通の木々の森から急に変わっているのだ

しかもなぜか線を引いたかのように一定のラインから


そんな巨大な木が生い茂る森に住んでいるのはこれまた巨大な生物たち

具体的にはヤシロ達が今まで狩ってきたモンスター達を比較に出すと倍以上の大きさを誇る生き物たちが普通に、しかも大量にいるのだ

普通なら入ろうとも思わないだろう普通なら






しかしヤシロ達には関係なかった


そんな森でヤシロ達は昼食を取っていた

そのそばには体長八メートルほどの超巨大イノシシが横たわっているのを除いて


パチッ! パチッ!


ジューーーーー!!


火をたき、その上に鉄板をしいて先ほどの超巨大イノシシの肉を焼いていた

そんな焼ける肉をヤシロ達三人は涎を垂らしながら待っていた

ちなみにイノシシの肉は役より煮込んだ方が良いのだが、鍋を拠点である洞窟に置いてきているので代わりにこの巨大寿の森で見つけた鉄板で焼いている


ただしこの鉄板どう見ても折れた大剣のように見えるのだが

『そんなことは関係ない』とばかりに水で洗い火に掛け肉を焼いている


そしてしばらくして焼けたのか、近くにあった大きな葉っぱを摘み、その上に肉をのせた

ヤシロの分そしてサクラとモミジのために、細かい筋を入れ小さく切りなるべく柔らかくしたイノシシ肉をのせた


「それじゃ、いただきます!」

「「わうわうわっ!」」


そういい焼いたイノシシ肉をほうばっていく

少し堅いかもしれないが、そんなものは人狼の顎の力の前には特に意味もなく、かみ砕き食べていく、

二人も少し遅いがもりもりと食べていた

そうやって食べている間にも肉を焼き次に食べる分を確保していった


「うめー!イノシシ肉うめー!」

「わうわー!」

「わうわうわー!」

「ほんと、おいしいわねー」

「「「?!」」」


不意に知らない声が聞こえたその方向に三人は目を向けた

そこにいたのは


「焼いただけでこんなにおいしくなるのね、このグレートボア」


そういって、鉄板(?)で焼いている肉を

六本腕で体の至る所に甲殻がついたまるで人型の蜘蛛のような女性が

おいしそうにグレートボアといった超巨大イノシシの肉を食べていた


「誰だあんた?」


ヤシロはこういうしかなかった





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