神界とそしてこれから
遅れてすみません!
神界
そこは神々が暮らす楽園のような世界
空に浮いた島、雲の海、万病を治す果実や酒の涌く滝、天よりも高い大樹などどこかの神話で見たようなものが数多くある。
そこにある神々が暮らす場所には和洋折衷、古風な神殿から現代のビル、果てには遙か未来にあるような科学的なビルやタワーと様々な巨大建造物が宙に浮いている島にそびえ立っていた。
時空神ティムはそんな世界の一つの島に降り立ち歩いていた。
向かう先にはイギリスの時計塔のようなものが東西南北四カ所に配備され、中央には大量の歯車を組み合わせその真ん中にすなどけいをはめ込んであり頂点にまるで空中に固定されたような巨大な時計がある近未来的でどこか神秘的な建物があった。
そんな建物にティムは入っていった
建物の中は外から見たよりも広く、壁や空中に様々な種類の時計が置いてあった。
そんな空間の真ん中に円上の受付のようなものがありそこには翼の生えた一人の女性が座っていた。
ティムはそこへ向かい
「一級時空神ティム!ただいまもどりましたー!」
そう言って自身の帰還を女性に報告した
「お帰りなさいませ、ティム様」
「ただいまリアちゃん、ところで僕が留守の間何かきた?」
そう言ってリアと呼ばれる天使が笑顔でティムに返答した。
「はい、そういえばさきほど時空神王の一人であられるクロノス様が転移者担当の神に『転移者の報告書を一刻後まとめて提出してくれ』とおっしゃっておられました」
「了解! それじゃあ今から書いて出すね、ところでさっきから見えないけどあのうるさい女神はク「みつけたわよ!ティム!」ビにはなってないようだね、何のようだいシャラさん」
そう言って振り向いた先には銀髪で女物のスーツを着て眼鏡を掛けた、性格のきつそうな女神がいた。
シャラと呼ばれたこの女神は後ろに二人の天使を引き連れてこちらに詰め寄ってきた。
「やっと見つけたわよティム! あなたに渡した仕事どうしてやっていないのよ?! それにこの忙しい時期に時空神管理局を抜け出して何をしていたの!」
「いやいや、シャラ、君が担当している時空の調査報告書を見てもいない僕が書けるはずないじゃん、しかも忙しいって僕に振り分けられた仕事は今終わったんだから僕はこれからしばらく休暇なの、分かる?」
ティムは社への転移した報告で自分が任された仕事をすべて終わらせた後なのである!
しかしこのシャラと呼ばれた女神は
「なっ?!普通時空神の仕事は連帯責任でしょ!だったら私の仕事を手伝いなさい今すぐ!」
「いや無理だって、というか君、確か僕よりも仕事少なかったよね? 半分くらい、何で終わってないの?」
そう、このシャラと呼ばれた女神ティムよりも上の立場なのだが、仕事が少ないのにその仕事もあまりしていない上部下に押しつけようとするために同じ時空神にかーなーり嫌われている。
後ろの天使達はそんなシャラのお付きなのだが、二人とも疲れたような顔でどう見てもシャラではなくこの二人が仕事をしているように見える
そんな一方的にいちゃもんをつけているような言い争いを周りの神は面白そうに見ていた。
この数十年いや数百年仕事ばかりでろくな休みもなかったため神々は娯楽と刺激を求めているのだ。
しかしそんな言い争いは第三者によって終わらされた。
「ティム様何をしているのでしょうか? 連絡を聞いていなかったのですか、早く戻り報告書を書いてください」
そう言って現れたのは黒髪の着物を着た男と女の天使であった、手にはスケジュール帳のようなものを持ち
そのページを開けてこういった
「ティム様、報告書はいつでも良いのですが」
「大神であられるクロノス様が連年の激務にて少々お疲れのご様子なのであまり騒ぎを起こさないように早めに済ましてください」
「ごめんごめん、それで後追加の仕事はなかった?」
「ありましたがほとんど神でなくともできるものでしたので終わらせております、後はティム様の確認と神印のみです」
「わかった、それじゃあ「ちょっとあなた達ティムのお付きの天使でしょだったら私の仕事も手伝いなさい!」は~、ごめん」
そういってティムは途中で口を挟んできた女神シャラにこういった。
「いい加減にしなよ! 君は追加の仕事も何もないだろ! しかもその仕事もお付きの天使にやらせて自分は遊んでばかり! それなのに次は手伝えって?! 冗談は大概にしろ!」
「なっ!上司に向かってなんて事を」
「上司? はっ! 笑わせるな! 知っているか、テメーの立場はなお飾り上司なんだよ年だけでしか何の取り柄もないやつが調子に乗るな!」
ティム、本気の大激怒である、だがシャラもあきらめが悪く
「何よ! ならその天使を貸しなさい! 仕事はできるみたいだから使ってやるわ!」
上から目線でティムお付きの天使を要求した。
ティムもこれにはさすがに怒りを通り越してあきれが出てき始めたがそれを制したのは言われた天使であった
「分かりました手伝いましょう」
そういった天使の言葉にティムは目を見開きシャラは勝ち誇ったような満足げな顔をした。
だが、次の言葉で笑顔が凍った。
「女神シャラが仕事を終えるまでしっかりと監視しましょう」
「えっ?」
「元々、神の仕事というものは原則として神がしないといけないのです」
「それをただの天使、しかも他神の天使がするわけにはなりませんいけません」
「ちょっ!私これから用事があるのよ貴方たちて天使がやって「「あっ?!」」ひぃ?!」
反論したシャラに二人の天使はドスのきいた声と威圧を出し、の笑顔で聞いた、その笑顔は有無を言わさない雰囲気が出ていた
「用事って何ですか?自らより高位の神からもらった仕事より大切なことがあるのですか? うん?」
「えっと、あの、その」
「えっと、じゃない!! 今すぐ自分の部屋に行きしごとをしろ!」
「なっ! 何よ! たかが天使の癖に!!」
「そのたかが天使にこれだけ言われているあなたは何なのですか?」
「それと、しないのであればこれを使わないといけませんね」
「何それ、ひっ!」
そういって男の天使が取り出したのは妙に錆びた鎖付きの首輪と枷であった
「それ! 神を拘束する神器じゃないの! どうして」
「良いから早く行って仕事しろ! あっ天使は使おうと考えるな。この二人はこれからしばらく特別休暇だから」
「そんな?!」
「いいから、いけ!!」
そう言って二人の天使はシャラを自分の部屋に行かせて(押し込んで)からシャラのお付きの天使に「しばらく休んでいってね、これは君達への特別ボーナスみたいだから」と言った。
シャラお付きの天使二人はしばらく呆けた後うれしそうにこちらに頭を下げ出て行った。
そんな神をも神とも思わない天使二人にティムは
「さすがだねー」
と賞賛を送っていた
「ありがとうございますティム様」
「いやいやいや、ありがとうはこっちの台詞だよあと少しでやっとの休暇がなくなるところだったんだから」
「どういたしまして、ところで転移者はどうでしたか?」
「うん、いろいろと面白かったしすごかったよ、さすがは君達の子供だね」
「「ありがとうございます」」
そう言ってうれしそうな顔をする二人。
実はこの二人の天使、生前は大神 忍と大神 春といい何を隠そう社と白の両親なのである。
なぜその二人が天使になっているかというと、天使と言った神の使いは生前偉業や善行を積んだものがなれるもので過去の偉人達の中にも天使となっているものが多い。
忍と春は偉業や善行を積んでいるという事はないのだがある事件で天使としてティムに使えている。
その事件とは
「最初あったときは「悪神のせいで死んだ哀れな魂を救ってくれ」ていってみたらまさかその悪神を二人でぼこぼこにしていたんだから驚いたよ」
そうこの二人、ある悪神の神のいたずらでたまたま死んでしまったのである。
その後出てきた悪神が悪びれもせずにきたので、ぶち切れてぼこぼこにしていたところを回収に来ていたティムに拾われそのまま天使としてこの時空管理局でティムのお付きの天使として働いているのだ。
ちなみのぼこぼこにされた悪神はというと
「春様、書類を提出してきまし・・・」
「おそい!」バシィッ!!
「あふん♥!」
今出てきて報告をし、春に罵倒されながら殴られ嬌声を上げたのがその悪神である。
ぼこぼこにされていろいろと扉が開いてしまったらしく現在は
「書類の提出にどれだけかかってんのよこの愚犬が!!」
「ああー!申し訳ありませぐえ!」
「誰がしゃべって良いと言った!」
「すみません!ハアハア♥!」
踏まれて顔を赤くして興奮するという変態神となっていた
「それじゃあ次の仕事だよく聞けこの駄犬」
「はい!」
「いま仕事をしているシャラという女神が仕事を終えるまで見張っとけ」
「えっそんな簡単なことを?」
「ちなみにもしも脱走したり逃がしたりしたら」
「したら・・」
「ご褒美十年なし」
「了解しました!!絶対に逃がしません!!」
「よし!いけ!!駄犬!!」
「いえっさーです、ワン!!」
そう言って完全に飼い犬みたいになっている悪神、ちなみに名前はカルアと言うらしいが愚犬、駄犬で返事をしているので名前を忘れられている。
そんな事を尻目に二人の天使 忍と春は生前置いてきた子供二人のことをティムから聞いているのであった。
ちなみに社が人狼化して子供を拾っていてその子がかわいいと聞いたときに二人は
「「それは写真を撮ってもふりに行かないと」」といって下界に行こうとしてティムに止められていた
息子さん同様もふもふでかわいいものが好きなようだ
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(sideヤシロ)
現在洞窟で起きたヤシロは胸の上に乗っている二人が起きるまで夢でのティムとの会話を思い出していた
(人化はできるようにしたと聞いた、まあそれは後で良いだろうまずはこの子達に言われた通りに血を飲ませるか、何でか分からんけど)
そうこう思っている内に桜と紅葉がむずむずと動き出した
「ううあー」
「・・ああーう」
最初に起きたのは紅葉その後すぐに起き出した。
おなかが減ったのかぐずりだしたので昨日採っておいた山羊乳を飲ませた
「チュー チュー」
「あうあー」
「まてまて、しかしよく飲むなー、もう山羊乳ががないぞ」
食欲旺盛なのか昨日大量に搾っていた山羊乳がもうなくなっていた
「げぷー」
「おおー、ぎりぎりだったは、また搾りに行かないと」
そう言って昨日の鬼ごっこを思い出し、少し憂鬱になりながら血も飲ます準備をした。
血を飲ますと言っても鉈で指を切手からその傷口から染み出た血を飲ますだけなのだが
「ほい桜、ちょっと舐めてみー」
「あうー?あっ」
「ほい、次紅葉」
「あーあうっ」
意外とすんなり飲んでくれた
「これでいいのかな?まあ変なことは起きないだろ」
そう言って桜と紅葉を竹リュックに入れて外に出て行った
今日も社の一日が始まる




