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学園転移~人狼になった俺の異世界生活~  作者: 蜜柑【オレンジ】
一章 学園転移は突然に
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学校Side 探索後変わりし日々

この世界にて一ヶ月がたとうとしていた

私、橘 実亜は最初の一日のことを思い出していた


あの日、第一次探索隊として行き、帰ってこなかった彼

みんなを逃がすために一人、人狼の囮となりその日帰ってこなかった

あのとき帰ってきた人たちは全員が満身創痍だった、特に天川先輩と千石先輩といった武闘派の二人が歩くのもやっとという状態に全員が息をのんだ

その時一緒にいなかった彼について私はその時同行していた体育の瓜田先生に話を聞き驚愕した


「大神は俺たちを逃がすために囮となった」


その言葉と顔は多分忘れないだろう、瓜田先生と天川先輩達は悔しそうな顔でそういった

それはまるで無力な自分達を呪っているような雰囲気だった

私はその報告に目の前が真っ白になった、気がついたときには保健室のベットで寝ていた。


「んう、ここは?」

「あっ、やっと起きたのね」


そんな言葉とともに仕切りのカーテンを開いて出てきたのは保健の烏頭先生であった


「あなた、半日も寝ていたのよ」

「半日・・」


私はそうつぶやき思い出した

探索に出た人たちが帰ってきたとき

その中にクラスメイトである彼、大神 社がいなかったこと


「うううううう~~~」


自分の意思とは関係なく涙が出てくる

そんな私に烏頭先生が


「しゃっきっとしなさい、事情はわかっているけど泣いたらだめよ」

「だって、だって大神君が」

「まだ死んだって決まってないでしょ、そんなに早く結論を出したらだめよ

それにその子は約束はきちんと守るんでしょ?なら大丈夫よ」

「っつ!!」


そう言われ私は思い出した。

彼はなんと言おうとも必ず約束だけは破らないということを

幼き日から彼を見ていた彼女は、この言葉を聞き少しだけ期待と安堵をした

そんなことを考えているうちに保健室のドアが開き慌てたような大河が入ってきた

急に倒れた私を心配してかしきりに「だいじょうぶか?!」と聞いてくる大河を尻目に

私はこれからのことを考えた











「あれから一ヶ月かー・・」

そうつぶやき、この一ヶ月を振り返った

探索から一人の生徒がいなくなり一周間この間様々なことが変わっていった

まずはこの世界に来てから自分たちに異能という力があることがわかった

これはある一人の生徒が偶然、生徒手帳を見たところ、見つけたことだった

異能といってもそれは、そこまで特出したものではない


たとえばある生徒は【剣術】という異能があり、ある一定までなら学校の外にいるモンスターを相手にできるというもの

またある生徒は【裁縫】という異能のおかげで服などを縫うスピードなどが上がったなど

そういったこの世界の生活にあったものがほとんどであった

一部の生徒を除いて


そして探索から戻ってきたメンバーはというと


「せいっ!!」

「おりゃあっ!!」

「甘い!!」

「ぐあっ?!!」

「どうした天川!そんな攻撃じゃあいつに勝てんぞ!次!!!」

「くそったれ!!」

「よろしくお願いします、チェストーー!!!」

「ふんっ!」


武道場で訓練をしていた

あの探索で後輩を生徒を、いや大神君をおいてきてしまった自分たちを責めるように

そして今度こそそんなことがないようにと自分たちを強くさせていった

そんな探索組をみて危機感を覚えた武道系の人たちと一部の文化系、スポーツ系、教師もこの戦闘訓練を受けて腕をみがいている


そんな彼らを侮辱した目で見ている一団がいた、

この学校の二大不良の片割れ 油目 吉良

この人は元の世界ではいろいろと犯罪行為ぎりぎりのことをしょっちゅうしては

親の力を使ってもみ消してきた正真正銘の悪党なのだ

そのせいでどんなに証拠があろうとも元の世界ではすべてもみ消していたため、先生達は怒ったり責めたりすることができず、また一般生徒からも嫌われてた

探索組が帰ってきたときも


「無様だな~、天川、瓜田、逃げ帰ってきてよ~、ぎゃははははは!!」


と取り巻き達とともに天川先輩達を馬鹿にし笑いものにしていた


今現在 油目は学校近くにいる比較的弱いモンスターを自分の取り巻きを使って独占しレベルを上げていた


生徒会はあの探索から探索隊を出していない、いや探索を自分たちでやっていた

自分たちのかってな判断のせいで、生徒が一人帰ってこなかったという自責の念を込めて生徒会メンバーと一部の志願した生徒、教師によって探索は進められていた


生徒会長は学校内の治安維持のため探索隊には加わってないが個人で自分の力をみがいて、

いざというときに生徒達を守れるようにするということであった


元探索隊率いる武闘派、油目率いる不良派そして生徒会の三つのグループがこの学校で確立されている




そんな風に変わっていった学校を思いながら歩いていると、大河が横に並んで話しかけてきた


「姉ちゃん、もう訓練はいいのか?」

「うん、魔法の使い方は一通りしたし、後は実戦で使えるように調整するだけ」

「姉ちゃん、すげーな もうそこまでいったのかよ」


そう、私の異能は【魔法使い】

こういった魔法系の異能は結構いるが私のような複数の魔法を使えるのは少数しかいない

だいたいは、~魔法、~魔術といった一点集中系である

そんな魔法系の異能持ちは重宝するのか、三つの派閥全員がほしいのか最初奪い合っていたが

最終的には彼、彼女たちの意思で各派閥に分かれていった

結果武闘派、生徒会派にほとんどが行き

不良派には彼らと仲の良い者達数名と言った結果になった


「しっかし、姉ちゃんの魔法ってかたよってるよなー」


そう言って大河は手を後ろ頭に置きながら言ってきた


「どうして?」

「いやだって、姉ちゃんの得意な魔法って“バインド”や“チェーン”といった拘束系じゃん何で?」


大河は不思議そうに聞いてきた


不思議な子ね、そんなの決まっているじゃない


「大神君に会ったときに必要だからよ」

「いや、何で・」

「出会ってすぐにもしかしたら逃げられるかもしれないじゃん、だから捕獲、もとい保護するためにひつようじゃない」

「いやいやいや!こまは野生動物じゃないぞ」

「男なんてみんな獣、しばらく見ていないと野生化しちゃうんだから」

「いやいやいや!しねーよ!俺もこまも野生化しねーよ!!」

「そして、捕獲した後は、もういなくならないように首輪をつけて監禁・・・

失礼、見張っとかないと」

「首輪で一気に犯罪臭がした!ていうか!今監禁っていった?!身内が犯罪者一歩手前になっている!!

逃げて! こま! 超にげてー!」


失礼な弟ね、その口縛っておこうかしら

それよりも


「あなた訓練はもう良いの明日は探索の日でしょ」

「ああ、先生から戦闘訓練にはお墨付きをもらったから明日まで英気をを養っておけだとさ

まあ【戦士】の異能のおかげもあるんだけど」


そう言って照れくさそうに言っていた

大河は【戦士】の異能によって近接系ではとても強くなり校内の五本の指に入るくらい強くなっていた

そして私たち姉弟は遠近と強力なため明日の探索にいけるようになった


「そう、それじゃ明日の探索、戦闘には期待してるわ」

「おう、姉ちゃんの魔法にもな」


そう言って私たちはお互い寝る場所が違うため分かれてから明日に備えた



女子の寝室に使っている教室に向かっている途中後ろから声を掛けられた


「実亜お姉ちゃーん!」


そう聞こえ、振り返った先にはきれいな黒髪を、後ろで縛ってポニーテールにしている女の子がこちらに向かって駆けてきた


「白ちゃんどうしたの?」

「ううん、実亜お姉ちゃんがみえたから声かけたの

今から教室に戻るの?それなら一緒に行こ!」

「ええ、いいわよ」


この子は大神 白 社君の妹で一つ下の一年生だ

明るく社交的な彼女

しかしその異能は


「そういえば、お姉ちゃんお兄ちゃんのことで悩んでるでしょ?

あんま深く考えないで良いよ、多分大丈夫だから」

「ええ、ありがとう」


心を読む、というわけではない、彼女の異能は【直感】

なんとなくで物事の当たりをつける異能、ちなみに彼女のこの異能は今のところ百発百中だ


「でも、白ちゃんも気になるでしょ、社君の安否が?」

「うん、気になるよ、たった一人の家族だし、でもお兄ちゃん昔からこういう場合心配するだけ無駄だから」


大神君のご両親はいない、彼が小学生のころ交通事故で亡くなったらしい

その際に彼らの身柄を引き取ろうとした親戚がいたらしいのだがほとんどは大神君のご両親が残した遺産が目当てだったらしく、当時まだ小学五年生であった社君がそれを見抜き、当時の弁護士さんと相談しながら遺産目当てじゃない母方の祖母の姉に二人とも引き取られていったらしい

ちなみにそのおばあさんも白ちゃんが高校に入ったときしばらくして亡くなったらしい

今では妹である白ちゃんと二人暮らしで家事に追われていると当時の社君が言っていた


そんな風にたわいない話をしながら教室に入っていった

そして私は彼が無事でいるということを祈りながら今日も一日が終わる






その頃の社

「この世界の中心は変態なのかよ・・」

あることで落ち込んでいた

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