2節
交わすと思ったか大馬鹿者がッ!!
「・・・百貨店に寄ったまま行方眩ませて汽車に轢かれて死にそう」
「ごめんなさい。ちょっと・・・勘違いしてた・・・かな」
と、天神川は山城から体を離しつつそう答えた。
「で、あの子はどうしたの?」
「それが・・・撃たれて・・・」
「・・・はぁ!?」
「専門職の人には相談したんだがな・・・」
そんなのアンタの管理不足じゃない、と言おうとした天神川だったが、ものすごく暗い山城の顔を見た瞬間、そんな事を言う気も失くしてしまった。
「じゃあな。まだやらなきゃいけない事を見つけられた気がするよ」
「ちょっ・・・」
「またな、天神川。ありがとう」
「あの、山城さん」
「ん?」
「・・・やっぱり何でもないです」
「そっか。また思い出したら言ってくれ」
天神川は会話を少しでも引き延ばそうとしたが、できなかった。
「・・・・・・ハハハッ」
「ハハハハハハッ・・・」
「アッハハハハハッ・・・」
天神川が狂ったように笑いだしたちょうどそのとき。草むらから一人の女が出てきた。
「おいどうした天神川。頭がイカれたか?」
「悲しすぎて笑ってしまうのよ・・・」
「清純な女の子アピールみたいなのはもういいから」
と言いながら草むらから出てきた女は、望遠鏡を持ち、山城が去った方へレンズを向ける。
そして、天神川にこう話しかけた。
「追いたいのか」
「・・・うん」




