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1節
「君が山城君かい?」
「ああはい、そうです」
「父から話は常々聞いてるよ。まさか瑞穂を拾われるとはね・・・」
「いえいえ、これまで一人暮らしみたいなものでしたし」
山城の両親は最近単身赴任が多く、父は茨城・つくば、母は奈良・生駒に居るという。
生活費は、毎月それぞれから5万円ずつ口座に送られてくるという。
閑話休題。
「で・・・瑞穂は御崎と名乗る研究員に頭を撃ち抜かれた、と」
「はい・・・申し訳ありません・・・」
「なぁに。君は何も悪くねーよ。・・・現時点は」
「はい?」
「なんでもないよ。で、瑞穂は何処だ?」
「ここです。」
瑞穂は、瞼は開いたまま、口も中途半端に開いたままと、なんとも無残な姿を曝していた。
「残念だなあ・・・折角保護欲をそそる年代の子のモデルにしたっつーのに・・・」
「それでこんなモデルに・・・」
「管理者が扱いやすいように小さいサイズにしておくってのは基本ぜよ」
「は・・・はあ」
これ以上はマニアックなところにまで突っ込んで行きそうだったので話を変えようと、山城は話しかけた。
「で、どうです?治りそうですか?」
「分からないね。一度分解して直してから父さんの店にでも送っておくよ」
「はあ・・・」
「じゃあね。治ったら連絡するよ」
「本当ですか?」
「・・・僕を誰だと思っている?」




