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2節
『新型comloid試作機の失踪について:新型comloidの試作機コードネームMA-Xは、7月19日、午後8時28分に、鋭利電機研究センター第五研究室から失踪した。原因は、感情データの異常的な発達とみられる。なお、当日正午時点では特に異変は無かった模様。内部関係者から聞き込みを行い、迅速な発見を目指す。なお、本日配布した拳銃は、あくまでも威嚇発砲用である。ついては、人や、研究対象に発砲しないように。以上。』
このようなことが、山城が電気屋のおじさんから受け取った資料には記されていたのだ。
「おじさん…これはなんなんですか?」
「実はな・・・それは、『あいつ』が渡してくれたものなんじゃよ。」
「あいつ?」
山城は怪訝な顔で聞き返した。
「息子で・・・木原桜香じゃ。」
関係者では無いような感じなのでほっとした山城だったが、全くそうでは無かった。
「彼・・・桜香は実験の中枢人物でな。まあここまでは桜香も想定してなかったらしくてな」
「じゃあ・・・息子さんは単に試作品の開発の指揮を執ってただけなんですね・・・」
「ああ、そうじゃ」
山城は安堵したが、おじさん・・・木原さんに聞いた。
「息子さんは今どこに?」
「それがな・・・」




