ツンデレと職務乱用
ーシュリ、案内は近くの街まででいいのか?ー
(うん。ホント助かるわ~!ちゃっちゃと帰って問題片付けないと!)
寝て起きてしまえばこんなものだ。朱吏は言わずもがな立ち直っていた。
ーそう?でもどっか抜けてるから…別に心配なんかしてねぇからな!!!ー
(ツンデレ属性か、イイ!新キャラブラボー!)
ー…意味わからないけど、馬鹿にしてるのは分かったよ!ー
街までの距離は一刻かかるくらい。結構気楽な旅というか遠足気分だ。
緊張感がないのもこのせい。
(あ~、こう暑いと酒飲んだくれたい~!ビール飲みたい~!!その前にとにかく水~!)
アグネス諸国はエドゥアール皇国よりも暑い。下着のような格好で歩いているが、ダビドは妖精なのでつっこみはない。
人間は入れない森だから問題ないし、一人暮らしの家でダラダラ過ごす格好になっていた。
こちらの世界では露出しすぎだが人もいないし問題ない。
淡いラベンダー色のキャミワンピースを着ている。脱いでしまった服は荷づくりしたバッグの中だ。
ーお酒?水分欲しいならそこに生えてる青い実を齧ってみな。ー
え?これ?色的に食欲とか湧かないような真っ青な色の桃に似た実。
着色料すごそうな色だけど興味はある。
シャリ
触感は梨!
…おお!!!!おいしい~!!
ーどうだ?うまいか?ー
(うまいっす!妖精様ありがとう!!!!!)
ーそうだろ?ここは外と違って変わった物が多いからな!-
(外と?森の外に行ったことあるの??ちょっと、大丈夫?捕獲されたりしないの?)
ーおまえな…、それはない。人間に姿を変えれるからな!見せてやろうか?ー
(折角だから見てみたい~!それでついでに荷物持ってくれ!!)
***
「…わかったか?」
「アグネス諸国に飛んだらしい…。」
「え、なんで~?まあ、きな臭いハインリヒ帝国よりましだけど。」
「マクシミリアンさん、今度は一体何したんですかー?」
いつものメンバーは魔術師団長の部屋に集まっていた。
あれからカトリーヌとヒューは徹夜でやっと突き止めた。
異世界人は住民登録するときに、隠したい事も全て魔法で暴かれる。
何故かというと魔力を持って渡ってくる人が多いが魔法を使いこなせない。
結構暴走させて飛んじゃう人や、爆発させちゃう人、十人十色。
そういう事が起きてもすぐ駆けつけて助力し対処出来るように、魔法波動を登録されるのだ。
今回の朱吏のケースも、同じである。
魔法波動を探知して映像を見ることも可能だ。
緊急時のみだが宰相と団長らと神官長の権力の力でおもいっきりねじ伏せた。




